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受け手のことを想う
先日のコラムでは、今の時代、そろそろ伝えたいことも伝わらなくなってきた、という半ばあきらめのような内容のものを書きましたが、ここはやはり伝える側がもう少し頑張ってみねばなりませんよね。
受け止める側の能力の問題はありますが、伝える側として配慮しなければいけないのは、「この言葉を相手はどのように受け止めるか」という想像力の発揮です。
想像すること。
イメージを想い描くこと。
これはまさに、相手への関心なくしてはできることではありません。
あまり考え過ぎてしまっても心を病んでしまいかねませんが、まず意識しておきたいのは前向きな言葉を使用するということ。
以前にもお話ししたと思いますが、単語や言葉の言い回しにはそれぞれプラスとマイナスの要素が含まれているものがあります。
多くの人がそうと判別できるものもありますし、個人的に引っかかる言葉もあるはずです。
一般的な用語も個人的に引っかかっている言い回しも含めて、マイナスの言葉はお互いのために発さないという姿勢が基本大切なのだと思っています。
個人的に最近引っかかっていたのは、メールなどを送信した際に「返信不要」という単語を目にしたとき。
「このメールに対しては、わざわざお返事をしていただかなくても結構ですよ」という相手に対する気遣いが働いての「返信不要」の通知ではあるのですが、細かいかもしれませんが、この「不要」という単語が気持ちにザラつきを感じさせます。
まあ、自分が受け手の際にはいいとしても、自分としてはなるべく使いたくないなと思うわけです。
そして、これはいいなと思える言い回しに出会えました。
ご返信には及びません。
これです。
どこにもマイナス要素を感じません。
言葉にザラつきを感じた時には、他にもっと良い言い回しがないかなと考えてみるのは案外面白いものですし、結果としてその人自身の在り方を整えていくことにも繋がるような気がします。
相手に対する想像力の発揮というのは、突き詰めていくと「相手に対して心を込めること」、それはつまり「向き合う人や物や事象に対する感謝」ということになるのだと考えています。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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