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ダメな部下だと決めつける前に考えること
いつだって人が不足している業界ですが、せっかく入ってくれたスタッフの様子を見て、「こりゃダメだな」と思わずボヤきたくなることもあるかと思います。
いったい何をもってそのスタッフに「ダメ」のレッテルを貼っているのか。
仕事に対してのやる気が見受けられない、言い訳が多い、ホウレンソウをしてくれない、同じ失敗を何度もする、ネガティブな発言が多い。
表現の仕方は多少異なれども、だいたい上記のような要素をもって「ダメ」としているような気がします。
ところがスタッフ当人からしたら、むしろダメなのは上司の方だったりします。
ネットで「ダメな部下の特徴」なんかを検索してみると、同じように「ダメな上司の特徴」もヒットします。
他人の振り見て我が振り直せ。
お互いに自分がダメという自覚がないから、自分の行動や姿勢のことは棚に上げて、相手のことを批判するのだと思います。
会社で拠点長たちに伝えているのは、例えばスタッフが方針違反をしたとしても、そもそもその方針を伝えていないのだとしたら、叱る対象は方針を伝えずにスタッフを現場に出している自分自身だということ。
やる気が見受けられないのは、仕事の目的を伝えていないから。
言い訳が多いのも、「なんのために」と物事の優先順位を伝えていないから。
ホウレンソウをしてくれないのは、「上長に責任を振る」というその意味合いと、話をしやすい空気感をつくっていないから。
同じ失敗を何度もするのは、分かるように伝えていないから。
ネガティブな発言が多かったり、斜に構えて批判的だったりするのも、目的を伝えずにいつまでも傍観者のままにしているから。
ダメなスタッフと決めつける前に、自分自身はそのスタッフのモチベーションを高めたり、成長への意欲を上げたりできるような向き合い方をしているかどうか。
当事者の反対語は傍観者。傍観者のままなのは、目的を伝えずに「当事者意識」を植え付ける働きかけをしていないから。
そこまでやっても、会社の考え方に対して共感を持っていただけずに、成長意欲もなく、当事者意識も持ってくれないのであれば、その時はじめて「ダメなやつ」とすればいいのだと思います。
まずはその前に、スタッフはただ単に「気づいていないだけ」。
そして、我々の側が「気づかせることができていないだけ」と考えて、日頃の向き合い方をあらためる必要があるのだと思っています。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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