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マウントをとろうとしてくる部下への向き合い方
マウントをとる。
この言葉って、一体いつから一般化したのでしょうね。
「マウンティング」という表現は、随分と昔から動物の習性を表す言葉として使用されている気もします。
動物同士の争いや格闘技のように、物理的に相手の上に馬乗りになるような行為も「マウントをとる」と言えますが、現在では、お互いの関係性において社会的または心理的な態度にまつわる言葉として使用されています。
意味合いとしては、
・ 相手より優位なポジションに立つこと
・ 自分の優位性をアピールすることで相手を威圧したり支配したりしようとする態度をとること
仕事をする中で、相手からこういった威圧的な態度をとられるケースがいくつか想定されます。
お客様からの場合もありますし、上司からの場合もありますし、注意した部下からの反撃なんてケースもあり得ます。
まずはお客様からの場合、これは本来クレーム対応にも該当するはずですが、判断基準としては「あまりにも理不尽な要求であるかどうか」だと思っています。
その一線を越えるようであれば、お客様対応から組織を守る対応へとシフトしていけばいいだけです。
次に上司からのマウンティング。
これについても受け手の判断ですよね。ハラスメントと感じるか、それとも素直に受け止めないといけない指導内容がそこにあるのかどうか。明らかに心理的なダメージを受けるようであれば、パワハラとしてホットラインや組合に通報したり、更に上の役職者へ上申したりすればいいです。
このコラムを読まれているのは、拠点を運営している立場の方が多いと思うのですが、問題なのが最後の、注意した部下からの反撃です。
先日もあったのですが、言動を注意すると、その場では神妙にされていたのですが、夜中にLINEなどのメッセージアプリで長々と何度も何度も、想いの丈を送り続けてきたという方がいらっしゃいました。
想いの丈、なんて言うと聞こえがいいですが、実際は上司に対しての攻撃ですよね。
「私がそんなことを言われるのであれば、あのスタッフについてはどうなんだ。」
「そもそも上司であるあんた自体はどうなんだ。」
こういった内容が、数時間の間に何回も送信されてきたそうです。
当然、受け手である上司はまいってしまいますし、人によっては恐怖を感じることでもあります。
さて、こういったケースはどう捉えればいいのか。
まずは個人的なLINEのやり取りは止めていいですよね。
それも業務時間外ですし。
だからブロックしてしまえばいいです。ブロックする前に、「言いたいことがあれば事務所で直接言っていただくか、会社に電話していただく」旨はお伝えしておくといいでしょう。
次に、部下からのマウントをとるような反論ですが、ここは論点をズラされていることに惑わされてはいけません。
そもそもは、「注意されるような言動があった部下」なわけですから、注意したのはその言動の是正のため。
上長からの指導内容を受け止めないのであれば、それは業務命令違反者です。
この対象者は、是正勧告に対して「私は悪くない」「改めるつもりはありません」という答えを出してきたわけですから、そこから今後の処遇を考えていけばいいです。
少なくともLINEにおける攻撃的なメッセージは、指導記録に残すべく反抗的な態度の証拠となるものです。
こちらの目的は何であったのか。向き合った部下にどうなって欲しい、どうあって欲しいのか。
その論点からブレるような相手の対応があったとしても、向き合う自分の論点はしっかりと保持しておく必要があります。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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