不思議なおじさんに会った話
昨日の記事の続きです。
僕が新宿の路上でカラオケキャッチをしていた頃、空中に向かって話している不思議なおじさんに会いました。そのおじさんはただの様子のおかしい人ではなく、スーツをビシッと着て髪型や身だしなみもちゃんとしている人でした。頭がおかしい感じでもない。
だから余計にそのギャップに驚いたのです。知的に理性的に空中に向かって様子のおかしい行為をしている。「うんうん」「ふむふむ」と身振り手振り真剣に少し見上げた空中に向かって話しているのです。
そのおじさんが自分の前を通り過ぎたあとに、僕は何を思ったのか
「おい!おっさん!!」
と、テレパシーで呼びかけてみたのです。なぜそんなことをしたのか自分でも不思議ですが、見えない聞こえない存在と会話しているのだから、念みたいのにも勘づくのかな?ってふと思ったんですね。
そうしたらそのおじさんは、呼びかけた瞬間に
クル!!
ってこっちに振り向いたんですね。会話を止めて。そして僕のことをじーっと見てるんです。そしてまた空中と会話を始めて歩きはじめました。
ただの偶然かな?と思った僕は、試しにもう一度呼びかけてみました。
「おい!!おっさん!!」
そうしたらなんと、少し離れた距離からまた同じタイミングでクル!!とこっちに振り向くのです。しかも明らかに僕をじーっと見ている。なんだよとでも言わんばかりに凝視している。
こっちが少しビックリして止まっていると、また空中と会話をしだしてそのまま歩いていってしまいました。
自分で呼びかけておいてなんですが、ただの偶然というか、たまたまタイミングがあっただけだなってこの時は思いました。学生の頃とかもなぜかやたら目が合う人とかもいましたしね。
それで特に気に停めることもなかったのですが、次の週、またそのおじさんが現れたんですね。
そしてまたテレパシーで呼びかけ、クルっとおじさんが反応する。これをまたなぜか2回やりました。
いやいやいやいや・・・まさかな。。と、この段階でも僕は未知の世界に否定的で、受け入れる気は全然ありませんでした。
そもそも新宿の路上で、謎のおっさんと俺は一体なにを通じ合いごっこしとるんだ?と意識の上では全然重要ではない、ちょっとしたキモい出来事です。
そんなことより、街を歩く美人とか、カラオケに行きそうな団体客とか、意識の大半はそちらがメインでした。
しかし次の週、またそのおじさんが僕の前に現れたのです。
もう深夜一時を回ってしまったので、今日はもう寝ます。