あえてこの作品を紹介!影薄々シリーズ~Radiohead~
皆さんハマタイです。
月曜も有給を取っているためGWはまだ終わらない悩める海牛です。
今回はKing Crimsonの記事に続いての影薄々シリーズです。
現在某映画でもとある曲が流れている暗黒阿波踊り鬱々バンドことRadioheadの影薄々作品を今回は紹介していこうと思っています。
Radioheadとは
まず初めにRadiohead(以下レディへ)をあまり聴いたことない、知らない人のために簡単に紹介します。
00年代以降のUK含めた現代ロックの基盤を作ったともいえるバンドのうちの1つとして世界中から愛されている、なのに全体的にくらーい理解するのが難しい音楽をやったりしているという魅力あふれるバンドです。
Radioheadの有名な作品
今回も影薄々作品を紹介する前に有名な作品をざっと紹介していきます。
そもそも彼らはデビューしてから現在までにアルバムとしては全9作品しか発売していないためそれほど影薄い作品はないかもしれません(本末転倒)
The Bends
OK Computer
Kid A
In Rainbows
主に上記作品達はレディへファン以外も耳にしたことある曲が多く収録されていてかつライブでも演奏されている曲が多く収録されていたりします。
特にOK ComputerとKid Aなんかは現代ロック、さらに言うと現代音楽を語るうえで外せない程の影響力と売り上げと音楽性でがっつりと固められている作品です。
ということでここからは本題でもある影薄々作品を紹介していきたいと思います。
The King of Limbs
まず最初に紹介するのはこちらの作品
そもそもレディへ自体が10年代に発売した作品が2つしかない、さらには全8曲しか収録されていない、PV含めて地味な曲多いとまぁファンからはあまり語られることない作品ですね。
前作のIn Rainbowsがロック回帰+発売の仕方が当時斬新なものだったというこことでかなり目立ったが故の落差でもあるのかなと思ってます。
肝心の作品自体ですが結構実験的な曲があったり(BloomやFeral)、アコースティックな曲があったり(Give Up The Ghost)とそんなに悪くはないと思うんですけどね。ジャケ絵が怖い?それは知らん!
やはり前作と比べた時の曲の勢いであったりKid A程のエレクトロっぽさもなかったりとインパクトが薄いんですかね?
最後の曲Separatorなんてミニマルなドラムとメロディアスなベース、空間的なエフェクトの音と最高なのでぜひとも聴いてみてほしいです。
Amnesiac
続いてはKid Aに隠れてあまり話題にされることのないこちら。
めちゃくちゃ売れたし良い曲も多いだろ!と思うファンもいると思いますがどうしてもKid Aと比べられたり(Kid Bなんて呼ばれたりしてた)そもそもとっつきにくすぎる曲ばかりということもありそこまで語られていない印象がある作品です。
内容自体はKid Aの頃に製作されたKid Aに収録されることのなかった曲等で構成されているためか音楽性はそのころのエレクトロやクラウトロックのような全体像です。
しかしメロの起伏が少なかったりKid Aのような分かりやすくポップな曲がなかったりと初めてレディへを聴く人が知ったら困惑しそうな雰囲気が全体的にあります。
1曲目のPackt Like Sardines in a Crushd Tin Boxからエレクトロとノイズ、2曲目Pyramid Songではポリリズム、3曲目Pulk/Pull Revolving Doorsではテクノハウス寄りのノイズロックと初手からやりたい放題です。
Kid Aと一緒に、というかこっちを優先的にどんどんこの記事を見た人は聴いていってほしいですね。個人的にレディへの中でもTOP3に入るほどは気に入ってます。
Pablo Honey
最後はまさかのデビュー作であるこちら
いやいや1番有名なCreepが収録されてるんだしそれはないんじゃないの?と思うかもしれませんが、ではCreep以外はどうでしょうか?聴いてますか?そうなんですCreepが化け物級に知られているにも関わらずPablo Honey全体として見るとそれ以外の曲が結構影薄々なんです。
今でこそ全世界で名前が轟いた彼らですが当初はCreep以外は鳴かず飛ばずだったことからもそれ以降の作品と比べると話題にあまりならない作品となってしまうのです。さらに初期と全然違う音楽性で売れたバンドあるあるの1つでもある「初期作品を黒歴史にしている」若しくは「ライブで全然演奏しない」という行為をしているのも影が薄いイメージを助長させているのではないかなと思います。
中身ですがもうがっつりギターバンドです。当時のUKロックがそのまま濃縮されています。UK界のトロピカーナみたいな作品です。
80年代後半から90年代前半にかけてのUSインディーロックと彼らの捻くれ(主にトムヨーク)とメロディーセンスがまだ完全には融合しきっていないちょいと不完全な雰囲気を楽しむことができて、今あえて聴くと面白いかもしれません。
最後に
全体的に人気のあるレディへということもありぶっちゃけ今回紹介した作品は前回のキンクリの作品達に比べたら影薄いわけではないので、そもそもこの記事に書いていい内容なのか?と思いながらも紹介していきました。
最近はめっきりレディへとしての活動をせず各メンバーがソロ活動や特定のメンバーとだけで結成したバンドで活動したりと今後レディへとしてどうなっていくか全くわからない状況ですが、また5人で意味不明な作品を作ってくれることを信じて過去作を聴いていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。