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2022年年間ベストドゥームメタルランキングTOP10
皆さんハマタイです。
悩める海牛です。
2022年もいよいよ大詰め、今年もあらゆるドゥームメタル作品が遅く重く湿ったリフの如く発売されました。
そこで今年のドゥームメタルの中でも個人的に聴いて感動した,テンションの上がった作品をランキング形式で発表していきたいと思います。
ドゥームメタルとなっていますがスラッジ/ストーナーの部類も入ってる場合もあるのでそこはご了承ください。(全部含めてドゥームで良くない?)
10位 Et Moriemur/Tamashii No Yama
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がっつり日本語使ってるけどチェコ産なデスドゥーム/ブラックドゥーム系バンドEt Moriemurの最新作
曲名が全て日本の地名(最後は神話上の地名)となっていて聴く前はおいおいこれ大丈夫か?と半信半疑状態だったのですがいざ聴いてみるとこれが素晴らしい。
綺麗なピアノ曲とそこまで日本って暗黒なのか?と言いたくなる程のどす黒いドゥーム曲が入り乱れて聴き手を飽きさせないまま最後まで進んでいく作品ですよ。
最後のTakamagaharaは芸術の域ですらある。
9位 Frayle/Skin & Sorrow
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ゴスドゥームの若き歌姫Frayleの最新作
曲自体はどれも5分前後でまとめてくれてるのに濃厚すぎるドゥーム空間
ここまで吹っ切れてと言いますかゴシックにドゥームメタルを演奏してくれるとこっちも安心して聴くことができますね。
何よりちゃんとポップな個所があるのが良い。尖った箇所とポップな個所が合わさるからこそドゥームメタルは輝くと思っているのでとても満足度の高い作品となりました。
8位 HAZEMAZE/Blinded by the Wicked
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スウェーデン産正統派ドゥームメタルバンドHazemazeの最新作
今年で活動休止をしてしまいとても残念ではありますが最後に最高傑作を作って活動に終止符を打ちました。
バキバキベースにブルース味溢れるギターワーク、無駄に手数を出さないドラムと00年代以降の正統派ドゥームメタルにおける教科書みたいな作品となっています。
しっかりとドゥームメタル特有の「これこのままインストなんじゃね?」みたいな展開の曲もありますよ。
7位 Wo Fat/The Singularity
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ここから3作品ぐらいはドゥームメタル界隈のベテラン勢が続きます。
まずはWo Fatの最新作
2016年以来ということでだいぶ間が空いての発売となりましたが作曲能力はむしろ進化しているのでは?とすら思ってしまう程に完成度の高い作品となっていました。
久しぶりの新作なのか10分越えの曲が3曲も収録されているという、メンバーもテンション上がってしまったのでしょうかね?
内容はもちろん王道ドゥーム/ストーナー+彼ら特有のサイケ気味ロックンロール成分なのでみんな好きになれるはず。
6位 Ufomammut/Fenice
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イタリアが産んだスペースドゥームメタルバンドUfomammutの最新作
ドラマーが脱退し少しの間活動休止状態となっていましたが見事カムバックしてくれました。
Levreという新たなドラマーを従えてレコーディングされたこの最新作は今まで通りの宇宙溢れる曲に加えよりミニマルに、閉鎖的な曲展開となっていて宇宙と大地のつなぎ目みたいな役割となってるかの如くな作品です。
ドゥームメタルというよりかはNeurosisのようなポストメタル/インダストポストハードコアと思って聴いた方が良いのかもしれないですね。
もちろん今作も全曲合わせて1つの作品、ピンクフロイドの狂気方式となっているので最初から最後まで通して聴くのがおすすめです。
5位 Conan/Evidence Of Immortality
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中堅からベテランに差し掛かってきたUK産ドゥームバンドConanの最新作
ここにきて10分越え曲が2曲と大盤振る舞いをしてくれるようになった彼ら、その代わりジャケ絵のように力尽きたのか飽きたのか曲数自体は少なくなっている。
曲自体は相変わらずの歪みまくりドゥームとなっていてこの変わらない音楽性に感謝したいほどの作品ですよ。
4位 Purple Dawn/Peace & Doom Session Vol II
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ドイツ産ドゥームメタルバンドPurple Dawnの最新作
ブラックサバスを軸に平和とドゥームを願うクールなバンドがここにきてとてつもない作品を発表しましたよ。
サバス含めた70'sHRとドゥームメタルを上手くブレンドしワウワウなギターソロと重ね録りしない男気溢れるレコーディング、キャッチーなリフととにかく最高なので聴いてほしいです。
今の世、世界情勢の中平和を祈るならいざまさかのドゥームも一緒に掲げるというドゥームを通り越してパンクすぎる精神は大事にしたいですね。
3位 Acid Witch/Rot Among Us
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下品でポップなAcid Witchの最新作
彼らも活動が結構長いのにずっとふざけ倒しながらポップで下品でクオリティの高い曲を作り続けてて凄いなぁと新作を聴いて思いましたよね。
ドゥームメタルバンドにしては珍しい80'sグラムメタルや死霊のはらわたのようなカルト人気のあるホラー映画の香りがしたりとオンリーな個性があるからこそ今も人気なのかもしれないですね。
全曲ポップスなのでドゥーム初心者やデスメタル初心者とかでも聴きやすくておすすめですよ。
2位 Smoke/Groupthink
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ものすごい新人ドゥームバンドが現れました。
Smokeというシンプルな名前、ジャケ絵にしっかりとフード男、妖しい森、バンドロゴがサイケ風モコモコとこれだけでドゥームメタルファンなら当たりなのでは?と半分確信を得ながら聴くことになるかとは思いますが内容もずっと当たりでした。
ドゥームメタルofドゥームメタルな曲ばかりで最初聴いた時はずっと笑顔になってましたよ。
今後が楽しみなドゥームメタルバンドです。
1位 Froglord/Army of Frogs
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2022年、栄えある年間個人ドゥームメタルランキング第1位となったのは我らがThe Swamp Recordsが誇るカエルの王ことFroglordの最新作
スイスが誇るヘヴィロックバンドTOADに始まり昔からHR/HMはカエル関連は名バンド名盤が生れやすいと古事記や死海文書にも書いてある通りこのバンドもずっと名作が続いていて何を聴いてもハマること間違いなしですよ。
ドゥームメタルでキャッチーに、でも個性を出してというのはとても難しいのでどっちかに偏る場合が多い中彼らは5:5でしっかりと保っていて、この作品でついに完成したと言ってもいいかもしれません。
あと一応物語になっていて沼地にいる偉大なるカエル軍団と侵略者(多分宇宙人)との闘いが描かれてるらしいですね。
ここだけメロスピバンドみたいなノリなのがメジャーになりきれないドゥームメタル感もあって好きです。
最後に
2022年個人的年間ドゥームメタルランキングを作るために今年聴いたドゥームメタルバンドの作品を昨日今日と永遠に聴き返していたのですがやはりどれも素晴らしいものでした。
メタル界隈でも影が薄く、いつまでたってもメジャーになることができないそんなドゥームメタルを愛する皆様に向けて来年も2023年ランキングを作成できることを祈りながら終えたいと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。