卓球ジュニア指導雑感①
僕は新潟県のある田舎町で未就学児から中学生までの子供たちに卓球を教えている。
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チームを作って今年で12年目。それ以前に個人的に教えていた期間を入れると15年程になる。
一番最初に教えた子は、もちろん結婚して既に子供もいる。
本当に時の経つのは早いものだ。
現在、日本で子供たちに卓球を教えている形態として、大きく三つに分けられると思う。
①商業ベースのクラブチーム
②スポーツ少年団を含む公共の団体
③個人指導
僕のチームは設立以来、一貫して②のスポーツ少年団としてやってきている。
もちろん月謝も「必要経費程度」だ。
僕がチームを作った頃は、まだまだ②が多く、希に③の個人指導があったが、①の商業ベースのクラブチームはあまり無かった。
ここ数年の卓球人気によって、徐々に①が増えてきた。
当然、①の選手は強い・・と、言うか強くなる。当たり前だ。月謝も高いけれど施設も整備されていて優秀な指導者もいる。
スポーツをもっともっとメジャーにしていくには①のようなチームが沢山できて、そこに通う子供も多くなればいいと思う。そうすれば、全体の競技力も上がるし、ビジネスとして成立できれば、選手のセカンドキャリアの選択肢が増える。
一方で、僕のチームのようなスポーツ少年団もやっぱり必要だ。
経済的に豊かではない子も気軽にスポーツに親しめるように。
学業なら「奨学金」とか「就学支援金」のようなものがあるが、なんの実績もない子が「卓球したいからお金ください」と言っても無理な話だから。
スポーツ少年団は勝ち負けよりもこういった大事な役割がある。
でも、「スポーツ少年団だから弱くていい」という話にはならない。与えられた環境の中で上を目指す意識がなければ、ただのレクリエーションだ。
僕はチームを作って12年。チームとしてはまぁ「そこそこ」の成績を出し続けていると自負している。
全国のトップには未だ届かないけれど、全国に出るレベルの選手は毎年作ることができている。
ちなみに、今の我チームは25人の子供がいて、卓球台は6台。
一回の練習時間は準備後片付け含めて2時間。平日は週に三日の練習だ。
そんな中でも、ベストではないけど、まぁ「そこそこ」の結果を出し続けてる。もちろん、これで満足しているわけでは毛頭ないが、一定の自己評価はしてもいいかなと感じている。
それには、技術的にも、チームビルディング的にも、なんとなく「コツ」がある。
そのコツはなかなか文章で表せないものだけど、長年いろんな選手を見てきて、育ててきて、ぼんやりとしたものがここ数年で「確信」に至っている。
これは、また時間があるときに書こうと思う。