明確な理由はわからんが…
「で、仕事は探してるのかね?」と嫁さんに訊かれ…
「あぁ確かに求人情報はいろいろ眺めているんだけど…おふくろに何かあった時のことを思うと、今の仕事続けてるほうが休みやすいよなぁ」
嫁さん…
「当ったり前じゃん…ていうかウマハゲくんお母さん処の近くで仕事探したら?」
なるほどね…こういう発想の転換は俺にはなかなか出て来ないんだよね…
その後、母の住まうエリアに近いところの求人なんかも見るようになったんだが…
てことは嫁さんと離れて暮らすようになるってことやんな…
そんな風に思って日常の中で嫁さんを見ているとね…
シーリングライトの紐スイッチを引っ張る動作…
やかんのお湯をマグカップに注ぐ後ろ姿…
なんでもない仕草や表情…独り言までもが愛しくて仕方ない。
これらを失ってしまうかと思うと…
友人にも言われたことがあるが、嫁さんは俺が居なくても平気そうだけど俺が嫁さんを失うのはやっぱり駄目っぽい…
この人の側で生きていくことを主軸に考える人生のようである。
とてもうれしく思う。