ログフープを作ってみた
以下のようなログフープを安価な材料と家庭にある工具で作ってみましたよというお話です。
動機
キャンプで薪をくべていると、薪を置いておくちょっといい感じの場所が欲しいナーと思うことがあります。ホムセンで買ったままの段ボール箱や、キャンプ場で買った薪の束を地面の上に直置き・・・でも困りはしないんですが、なんか散らかった感じがしますしね。調べてみると、キャンプ上級民は「薪ラック」や「ログフープ」なるものを使って、薪が地面の湿気を吸うのを防いでるようですね。これはオシャレだ!欲しい!
さしあたりテーブルなどの機能は必要無いし、運搬にも使えそうなので「ログフープ」を調べてみると・・・安い物でも5000~8000円程度はするみたいです。う~ん、鉄の棒をちょいちょいと組み合わせただけに見える割には躊躇しちゃう値段だな・・・!?
とはいえ、人様が手間暇を掛けて作った物に付けた値段に文句を言っていいのは、それを作れる人だけです。値段に納得いかないんだったらテメェで作れって話です。
と、思ったので自分で作ってみることにしました。
設計
テキトーに線だけ引いた図面をえいっと書いてみます。作成を簡単にすることを考えて、逆さ五角形に足を付けた形状にしました。あと長さも、色々な長さがあらわれると製作中に考えることが増えるので、30cmの辺と24cmの辺だけで構成するようにしました。
材料
近所のホームセンターで鉄筋と、ゴムスポンジのグリップを購入。
グリップはこんなやつです。ゴムシートとかゴム製品の付近に置いてあると思います。近所のお店ではたしか「やわらかグリップ」とかいう名前でした。208円。
鉄筋は一番細いD10を一本買います。5.5mで255円。
鉄筋はホームセンターであらかじめ切っておきます。大抵のホームセンターでは売り場付近の切断機を貸してもらえるか、指定の長さに切ってもらえると思います。
五角形の部分(30cm * 5 = 150cm)と、足の部分(24cm + 30cm + 24cm = 78cm)を、それぞれ二つ用意します。
グリップは、25cm以下くらいの長さで中に鉄筋が二本通せる太さのものであれば良いかと思います。柔らかくないと後で鉄筋を通せないかも。
製作
まずは鉄筋を曲げていきます。
とりあえず、どちらのご家庭にもありますパイプベンダーでぐいぐいとやっていきます。本番にいく前に、端材を曲げてみて、曲げの中心が爪から何mmの位置にくるかを調べておくと良いです。
足を曲げたのがこちら。
五角形も作って並べてみたのがこちら。
あらかじめ、設計図の一部を大きく印刷しておいて、実物と並べることで角度の目安にすると作業が捗ります。
まぁ、あまり正確に作る必要はありません。どうせ売り物でもないのですし、多少の歪みはそれも味だよねという魔法の言葉で流してしまえます。そもそも鉄筋は割と柔らかい鉄でできてるので、最初に大雑把に曲げたあとで調整はいくらでもできます。エイっとグイっと!
で、二組できました。
ここで、二つの五角形をまとめるように、グリップを通しておきます。
あとは、五角形の底の部分を閉じて、足を付けるだけです。
どちらのご家庭にもあります溶接機で、テキトーにくっ付けていきます。
底を閉じて~
足を付けて~
はい完成です!
薪を置いてみる
一般的なサイズの30cm強の薪を置いてみました。なかなか良いサイズ感じゃないでしょうか。40cmとか長めの薪でも十分対応できます。20cm以下の短い薪には、大き過ぎて使い辛いかも。
足の開き幅の固定などは特にしていないのですが薪を数本でも載せておけば足が勝手に閉じてしまうこともなく持ち運びもできます。またスポンジグリップの握り心地も上々です。
使わないときはパタンと閉じて薄く収納できます。
うちにある薪を20kg、入れてみました。普通に入るし持ち運びもグリップが手に優しくて良い感じです。
これなら、普通のキャンプは一晩余裕で持ちそうですね。ガンガン燃やしていきましょう。正直、ちょっと大きく作り過ぎた気もします。各辺が5/6サイズの25cmと20cmで良かったかもしれません。
まとめ
材料費500円くらいでログフープができました。
鉄筋を曲げて溶接して何か作るというのは応用がききそうな気もしますね。なにより安いし!
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