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無我の境地には程遠い。

世の中には本当に自分たった一人なんだ、と自覚しながら一人でいる、押しつぶされそうな孤独と、普段は二人だと信じている状態で、誰にも相談してもきっとどうしようもない事案だろう、と思った時の息もできない孤独は、私には後者の方がつらい気がする。

まぁ、「揉め事なう」なんだけど、そっぽ向かれて箱に閉じこもられてしまうと、もう、どうしようもない。

些細だけれどもセンシティブな出来事。

日常の安心感と引き換えに、自立する強い精神を引き渡したようだ。
いや、ある意味もっと弱かったのだけど。一人きりでいるのは。でも、強くもあった。

知識や実体験は、一度知ると、二度と知る前の状態には戻れない。
比較する対象の存在を知らなければ、不幸も幸福もない。

幸せ、という言葉を安易に使いたくはないのだけど、幸せというのは魔物で、一度それを味わってしまうと、そこより幸せじゃない時はそこを目指さなければならなくなってしまうし、ずっと幸せを感じていられるのなら、それを維持しようと躍起になってしまい歯車が狂うことを恐れるようになる。

それは幸せな状態と呼んでいるものを知る前と後ではどちらがより幸せ状態なのだろう。

足るを知る。

まだまだ修行が足りません。

唯、一切は過ぎ去るのみ。

…これ、「人間失格」で出てきたのだったかな…

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