【映画館に行きたい】応援上映についてちょっと考える。【おたくの本棚】
映画を観たい。
家で観ろという話ではあるのだが、私は映画製作陣がこれでもか!と言うほどこだわった映像をあの大きなスクリーンとしっかりとした音響設備で楽しみたいのだ。
そして無事映画を安心して映画館で観れるようになったあかつきには、応援上映に足を運びたいものである。
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【応援上映とは、主に映画館で開催される特別上映の一種で近年のアニメ映画の増加や映画のエンタメ化に伴い増えてきた上映形態の一つである。主な特徴として大声OKやペンライト持ち込みなどが有名】と、私は認識している。
まあ筆者自身、映画知識は人並みなのでこの説明は間違っているかもしれないが。
この上映はアニメ映画で行われる事が多いが、洋邦問わずエンタメ色が強い作品で行われる事が多い気がする。
激しいアクションやホラー作品、ミュージカル等が比較的応援上映向きの作品と言えるだろう。
(あとこれは偏見なのだが、応援上映に足を運ぶ方は女性が多い)
近年ではその上映形態の特異性と劇場を包む異様な空気感の影響かニュース等のメディアに取り上げられることも増え、ディズニーなどの有名所の参入により一般化も進んでいるのだが、ここで一つ疑問が浮かび上がる。
あれってどこから来た文化なのだろうか?
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結論から言えば応援上映は日本特有の文化だと考えられる。根拠は筆者が体験した海外の映画館事情と日本人オタクの生態にあると私は考えている。
順に説明しよう。
まず、海外の映画館事情。筆者は数年前、縁あってアメリカに行く機会がありそこで2回ほど映画館に足を運んだ。(ちなみに観た映画はアメコミと戦争物)
そこでの周囲のリアクションを思い返してみると、アメリカのコメディドラマのリアクション...といえばいい過ぎだが多少のリアクションをとって映画を楽しむ人はいたが応援上映と比べると迫力もない。
公開初日のプレミアイベントではキャラクターのコスプレをする方も報道なので見られるが大声張り上げて応援なんてするのはもっての他だろう。
というか海外で似たような特別上映を実施しているのかも怪しい。
(ハッキリと言おう、調査不足だと)
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続いて日本のオタクの特性についての話だがこれには筆者の主観が普段より多分に含まれている事をあらかじめ断っておく。
一概にこうとは言えないが基本的なオタクの生態として男性よりも女性の方が積極的にリアルイベントに参加する傾向が強いと私は考えている。
例えば刀剣女子とよばれる方々の中にはゲームから入る方も多いのだが、実際に関連施設に足を運び足跡を残していくことが多い。
さらに言えばこれはスポーツファンにも当てはまる、羽生結弦選手を応援する方々が安倍晴明ゆかりの神社に訪れ必勝祈願をする話は有名です。
ここから見えてくるものは、女性オタクは男性オタクよりも作品に対する愛を外に発散しがちという点。
もちろん男性オタクも同じように聖地巡礼などの活動は行いますがあくまで個人的に楽しむものであまり多方面に拡散はしない特徴があると私は考えています。
(もちろん全員が全員こうというわけではありませんが)
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ここまではなぜ日本で応援上映が根付いたのか考えてきたのだが結局どこから来たのか解決していない。
しかし私には応援上映の原型ではないのか、という作品に一つだけ心当たりがある。
劇場版プリキュアシリーズ
もっと言えば子供向け映画の「みんな!応援でパワーチャージだ!」的な展開がバックにあるのではないのかと考えている。
あの展開があるからこそ映画館で大声を出しても違和感がないしペンライトもなんなら入場特典で配布される。ここで劇場側も観客も慣れているからこその応援上映なのではないのかと私は考えました。
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このほかにも劇場を用いたパブリックビューイングなんかも原型に挙げられそうですがあれはいつから始まったんだろうな…
ともかく映画館にも徐々に活気が戻ってきた、応援上映自体はまだまだできる様子ではない、ただ一人のオタクとしては応援上映のあの熱気を実際に肌で感じてみたいものである。