さくらんぼ農家・さくらんぼ出荷時期のバタバタな雰囲気
今年も、無事にさくらんぼ出荷マラソンが終わりましたー(*´▽`*)
果物の宝と言われる綺麗で美味しいフルーツです。私の住んでいる山形県は、さくらんぼの産地化に成功していますので、多くの農家が栽培・出荷している人気の品目です。
毎年、さくらんぼをお取り寄せされている方など、「さくらんぼの出荷時期の農家は、超繁忙期で大変」という話を聞いた方がいるかもしれません。
さくらんぼ出荷時期の農家がどんな風に多忙かを、当園の事例をまとめたいと思います。
1.産出額と栽培農家数推移(出典:山形県ホームページ 山形県及び全国のさくらんぼ生産・流通等の状況 より)
さくらんぼ産出額の推移
さくらんぼ農家数と1戸当たり栽培面積
果物栽培の中の半数を占めるほど人気の果物です。需要も、販売価格も安定しています。1経営体あたりの栽培面積が増えている傾向です。
2.芳賀にこにこ農園のさくらんぼの位置づけ
当園の売上構成は、7割がお米、3割がさくらんぼです。さくらんぼは、出荷時期が10日間ほどなので、会社全体の売上金額、3割の作物を、わずか10日間で出荷しきるので、当然、その前後が超多忙になります。
さくらんぼの売上のうち、3割を消費者の方に直接販売しています。
3.さくらんぼにまつわる年間カレンダー
2月~3月 剪定作業(収穫を良くするために
枝を切ります)
4月 摘蕾作業(大きい実をつけるために
摘蕾します)
4月下旬 結実管理(蜂などを利用して受粉
します)
作業人員計画・人員募集
当園では、7名~9名、さくらんぼの
作業として確保します。
5月中旬 摘果作業(大きい実にするために
摘果します)
お客さまへの注文案内
5月末 さくらんぼの雨よけハウス被覆
作業(実ったさくらんぼの実が
割れないように屋根をかけます)
当園では、この際、2名~4名、
ハウスの被覆作業人員を確保します。
お客さま向け送り状準備
6月上旬 さくらんぼ出荷開始
~6月下旬
6月下旬~ お客さまへの請求業務
4.さくらんぼ出荷時期の一日の流れ
さくらんぼは、とても傷みやすい果物なので、朝収穫したものをその日に出荷します。
4:00 収穫班である夫、起床 日の出前に畑に到着
5:00 ~ 収穫開始 6名程度
6:00 選果班である私、起床
7:30 娘を学校に送り出した後に、前日の
集計、本日の出荷オーダー確認
8:30 ~ 本日の優先出荷を指示し、選果・
パッケージ開始 人員 7名
12:00 宅急便 クール便出荷〆切
12:00 ~ 昼食休憩
13:00 昼食休憩の時間にお客様から
の問い合わせの電話が多いです。
15:00 宅急便 通常便〆切
その他、出荷先の製品によっての締め切り時間は、下記です。
14:30、16:00、16:30、17:30、18:00
18:30 帰宅
18:30 ~ 夕食・入浴など日常の生活をしながら
21:00 お客様からの問い合わせ対応
します
21:30 収穫班である夫就寝
22:00 私、翌朝の収穫班向けにジャグの
お茶準備、クーラーボックス内
飲み物を準備し、玄関に置く
23:00 私 就寝
5.まとめ
10日間に集中して、作業人員の確保をして、各締め切り時間までに出荷物を完成させるので集中力が必要です。
まとめてみて気がつきましたが、休憩時間に、お客さまからの問い合わせ(電話やLine)が入るので、本当の休憩は、早朝または深夜にしかとれず、集中力の維持が大変です。何故か、この時期に限り、親戚が注文やお見舞いと称して面会に来るので、合間に接客も入ります。
当園では、消費者の方への直接販売をこれ以上増やさず、市場や法人向け販売に力を入れる方針を立てています。戦略的な方針ですが、あらためてまとめても、当園の場合、こちらの方針のほうが、集中力を維持出来そうです。
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