見出し画像

竹生島神社からイブキの麓へ霊玉を運ぶ

丹生川上神社参拝から1週間後のこと。手元にいただいた三つ霊玉を携えて初めてのドライブ&クルーズを行った。竹生島神社へは船に乗って長浜港から約30分で到着する。この日はここを一番の目的としていくつかの神社を巡る予定である。夏の終わりながらとても暑いこの日も無事に参拝をして巡ることができた。


都久夫須麻神社 つくぶすまじんじゃ

主祭神 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
    宇賀福神(うがふくじん)
    浅井比売命(あざいひめのみこと)
    黒龍
創建  459年
所在地 滋賀県長浜市早崎町1665
備考  「日本三大弁才天(日本三弁天)」としては江島神社(神奈川)、厳島神社(広島)とともに、「日本五大弁才天(日本五弁天)」としては天河大弁財天社(奈良)、金華山黄金山神社(宮城)とともに数えられる。

宝厳寺黒龍堂

神仏習合時代の名残で竹生島には宝厳寺というお寺がある。その境内に黒龍堂はある。丹生川上神社参拝後の祝の際に黒龍が出てきた後でもあり、いの一番に参拝した。

この黒龍は八大龍王の一尊とされる。同じイチキシマヒメが祀られる蒲郡の竹島、八百富神社の境内社八大龍王では豊玉彦とされている。トヨタマヒコとは九州を拠点とする海神族の王で、その娘にホヲテミの妻となったトヨタマヒメがいる。

イチキシマヒメは皇女でありながら、幼少の時に姉二人と共に宗像に預けられて育てられている。宗像も海神族に属し、主に潜水を得意とする一族で、イチキシマヒメとは深い関係があるようだ。竹生島でもイチキシマヒメを援けていることがわかる。この黒龍に触れると、琵琶湖の底で海と繋がっているイメージがやってくる。琵琶湖湖底では古くから不思議なことが漁師らによって語られているが、計り知れない大きな秘密が隠されているのを感じる。

琵琶湖はむかし”あわうみ”と呼ばれていた。淡路島との関係がおもんぱかられる。そして、古い伝えではウツロイという”天空”の神があわうみの土をさらえ、琵琶湖のに西岸にある三尾にたまったその土を富士山の峰に運んで今の美しい富士山がつくられたという。富士山の八つ峰は周囲の富士八湖(噴火の際に三つが埋まり現在は五湖)の土でできており、峰は琵琶湖の土でできているという。

その琵琶湖の北側に鎮座するのがイチキシマヒメやアザイヒメや守り神の黒龍になる。

招福弁才天でお水浴

招福弁財天の右側に手水舎があり、そこで丹生川上神社でいただいた三つ霊玉をはじめて水浴させていただいた。そのすぐ左で記念にといただいたのが、招財小判御守。

すぐ左隣が白蛇大神。宇賀神様で、イチキシマヒメは時に白蛇に例えられることもある。

霊の元つ国 竹生島

伊吹山の神である多々美比古(たたみひこの)命の姪である浅井比売を祀る都久夫須麻神社。アザイヒメは浅井岡の神であった。タタミヒコはアザイヒメが一夜にして背を伸ばしたことに腹を立てて首を切り、首が琵琶湖に墜ちて竹生島になったという伝説がある。

もう一つの伝説は、日本の国土がまだ固まっていなかった時、オオナムチが龍神に命じて5つの神杭に国土を結んで固定したというもの。この五つの神杭が富士山・金華山・江ノ島・厳島・竹生島であったといわれている。つまり、竹生島は、クニ(霊之本津国、霊の元つ国)」の根源の一つであったと認識されている。オオナムチを祀るのはそのような理由のためで、731年聖武天皇が参拝された折に建立されたという。オシホミミを同時に祀るがその縁起は不明。

霊の元つ国とは、目に見えない世界におけるヒノモトの「元」ということ。琵琶湖の土が富士山の峰に置かれてヒノモトの象徴となったのもなるほどと思う。

厳島神社にはイチキシマヒメが、江島神社にはタギツヒメが本来は主祭神として祀られる。三女神は海辺や池に浮かぶ島などに祀られることが多い。国が固まる時に最初のひな型になるのが「元つ国」である。霊的な原型となるために、大切にしなければならない場所である。

ここから先は

3,709字 / 6画像

¥ 150

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?