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大地の意志をしるための神社参拝
8月17日に参拝した丹生川上神社から8月24日の竹生島へと黒龍つながりでお参りした旅はつづき、伊吹山の麓にある水の神社へとなだれ込んでいく。
泉神社
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主祭神 素盞嗚尊・大己貴命(多々美比古命の名前もあるらしい)
創建 651年
所在地 滋賀県米原市大清水1174
備考 日本武尊が蝦夷との戦いで伊吹山で昏睡し、治療した「居醒の清水」はここから9㎞南西にある。
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社伝によれば、天智天皇がこの場所を弓や馬の繰練場と定めた。人々が住み始めるとこの土地に霊泉が湧き「天泉所」と名付けた。伊吹三名水の一つでもあり、小栗助重が病の平癒を祈願された命乞いの水との由来もある。後に地名は大清水に改められた。
水源には近づけないが鳥居の外にお水取り場があって、お店をやる人なのかお風呂用なのか大量のタンクに水を詰める人が多い。連日こんな風に人でにぎわっているらしい。南海トラフ地震をはじめとする災害が近いと叫ばれる時節柄、こんな水源が近くにあることはおおきな恵みに違いない。伊吹山の伏流水が流れっぱなしである。その水はとても甘い。
人が途切れるのを待って丹生川上神社の霊玉を水浴。お水取りにやってくるのは二回目だが、イブキノカミが祀られる神社の画像が紛失するという不思議な現象で、水場もいくつかの神社も画像をアップできないのが残念すぎる。なぜ無くなったなのかな。
当社もスサノオが祀られている。そして、ここから関ケ原を超えて大垣、羽島へと向かう道々、八剱神社がところどころに鎮座する。八剱神社の本宮は熱田神宮摂社八剱宮であり、ご祭神を草薙剣荒魂とする。八剱宮が創建された縁起は奈良の石上神宮摂社出雲建雄神社(いずもたけおのかみじんじゃ)にあるが、636年布留邑智(ふるのおち)という神主がある夜、 布留川の上に八重雲が立ちわきその雲の中で神剣が光り輝いている、 という夢を見た。 明朝その地に行ってみると、 8つの霊石があって、 神が 「吾は尾張氏の女が祭る神である。今この地に天降(あまくだ)って、皇孫を保(やすん)じ諸民を守ろう」 と託宣されたので奈良に創建したとある。708年、藤原京から平城京への遷都詔の際に熱田の八剱宮が創建する。草薙剣(叢雲剣)の持ち主はもともと八岐大蛇であったので、荒魂とは八岐大蛇を指すものとみることができる。(ほとんどの神社ではヤマトタケルかスサノオになっている)
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八剱神社がこの美濃から尾張、三河に多く祀られている。泉神社の由緒にもあるが、ヤマトタケルは伊吹山の麓で「蝦夷」と戦ったとなっている。美濃・尾張ラインは大和朝廷と蝦夷との境となっていて、八剱神社によって蝦夷防衛線を張ったかのようにも見える。
市杵島神社の竹生島から始まったこの旅。イチキシマヒメの母神と深い関係のある羽島の八剱神社に参拝した。
八剱神社
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主祭神 日本武尊(やまとたけるのみこと)
創建 不詳
所在地 岐阜県羽島市竹鼻町3298番地の1
備考 日本武尊が伊吹山賊退治に向かった時にこの道を通ったという。社殿の建て替え建築は飛騨匠、武田番匠で彫刻周密殊に正面の波に浮ぶ兎は名工、左甚五郎の作と伝称している。
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鳥居の外に池があり、なまず神社が船の上に祀られている。この辺りはなまず料理がよく提供されるようだ。なまず、と言ってウナギ料理を出すところもあるらしいが、この付近にあるおちよぼ稲荷参道にある料理屋はすこしグロテスクななまずをかば焼きにして出しているらしい。長良川と木曽川に挟まれた水郷地帯。なまずの産地であった。この道を通ったヤマトタケルも口にしたかもしれない。
写真に見るように池の上にある神社、と言えばイチキシマヒメを想起する。
そして、もう少し南に下ったところにもう一つ八剱神社がある。
八剱神社(石門神社)
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主祭神 櫛岩窓神(くしいわまどのかみ)
創建 不詳
所在地 岐阜県羽島市桑原町八神4665
備考 延喜式神明帳尾張國中島郡(三十座の内)石刀神社及尾張國神明帳中島郡石門神社は当社。イワトワケと同じ神。”八神さん”と呼ばれている。
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ご祭神は門の守り神で、雷の時に「くわばら、くわばら」といって唱えるとお守りくださるという神。当地も桑原町である。
イワトワケとは、あのツハモノヌシの息子であり大雷神とも呼ばれることがある。そして、丹生川上神社下社の近くに鎮座する國樔八坂神社に祀られるのはイワワケカミ(石穂押別命)であった。そして國樔(くず)とは九頭竜の九頭であり、八岐大蛇の姉という関係にあった。
八剱=八岐大蛇。そして当社のご祭神は八神さんと親しまれるクシイワマド(イワトワケ)である。丹生川上神社とは遠いご縁がある神社なのだと深く感じるところである。
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櫛岩窓神は豊石窓神(とよいわまどのかみ)と並び称されることが多い。鳥居の両脇に侍って穢れが侵入しないように守る。イワマドは日の守り、トヨマドは月の守りという。トヨマドとイワマドは叔父甥の関係があるとみられる。祝の一族であり、侍の元祖ともいえる。イワマドとイワトワケは同神かもしくは系譜を同じくする。
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