統合失調症の私が伝えたいことVol63
3つ目に伝えたいことは、「ゼロ秒思考」というメソッドのメモ書きをすることが、私の総合失調症の症状を劇的に改善したということだ。
「ゼロ秒思考」は、マッキンゼーで、経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計や導入、マーケティング、新事業の立ち上げなど多数のプロジェクトをリードされた、赤羽雄二さんが、『ゼロ秒思考-頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』という著書で書かれているメソッドである。
A4用紙に毎日10ページほどメモを書くだけで、誰でも本来の頭の良さを発揮できると、赤羽さんは書いている。頭が整理されるだけでなく、リーダーシップもコミュニケ―ション力も強化されるという。このアプローチは広く受け入れられて、『ゼロ秒思考-頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』は、10万部を超えるベストセラーになっている。
私は、私のカウンセラーの妙さんから、「ゼロ秒思考」の事を教えてもらい、本を貸してもらって読んだ。そして、最初は一人でメモ書きをしていた。今年の3月初めにClubhouseで、「ゼロ秒思考」のメモ書きのルームがあることを知って入った。スマホが壊れて、Clubhouseに入れなかった1日以外は、今日まで毎日継続してメモ書きルームに入っている。そしてこの継続は、劇的な変化を私にもたらした。メモ書きすることで、私の思考は整理されて、以前のように混乱しなくなったのである。気分の上がり下がりの波もなくなった。病状が、劇的に良くなったのである。
私の持病の統合失調症は、考えがまとまらなくなる(統合できなくなる)症状のある病気である。私は、18年前、34歳の時に統合失調症を発症した。大好きだった、児童英会話講師の仕事も辞めざるを得なくなり、離婚も、オーバードラッグによる自殺未遂も経験した。本当にどん底を経験した。たくさんのものを失った。
そんな私だったが、頭の中のもやもやや、やるべきタスクなどをA4用紙に書き出すだけのこのシンプルな方法を取り入れて、そしてそれをClubhouseで、仲間と一緒にやっていくことを続けていっただけで、症状を改善できただけでなく、仕事や人間関係でとてもいい好循環を生み出すことができるようになったのだ。自分でもこの変化に驚いている。
メモ書きのClubhouseのルームは、毎朝7:30からシモトリマコトさんという方が開いている。とても温かいルームだ。たくさんのポジティブフィードバックを下さる。このルームに毎朝入ることで、一日のリズムが整い、そして、素敵な仲間ができた。最初の頃はスピーカー席に行ってもうまくまとめた話ができなかったが、今は気持ちを整理して話すことができる。それが、私に自信を与えた。
6月2日には、赤羽さんを囲んでの懇親会が大阪であった。私ももちろん参加した。赤羽さんは優しくて、温かくて、とてもチャーミングな方だった。そして、Clubhouseのたくさんの仲間とリアルに会って、とても楽しい時間を過ごした。
人は一人では生きていけない。仲間が必要なのだ。Clubhouseでは、仲間に出逢うことができる。
そして、人は変われるのだ。強く言いたい。人は変われるのだ。変わるには、自分が変わろうとするという気持ちを持つことと、変わるためのきっかけが必要だ。私の場合は、「ゼロ秒思考」のメモ書きと、メモ書きのルームがきっかけだった。
私のこのブログを読んで、「自分も変わりたい」と思われた方は、赤羽さんの「ゼロ秒思考」の本を手に取って、読んでみて欲しい。そして、Clubhouseのゼロ秒思考のルームに入ってみて欲しい。本気で変わりたいと思うこと、そして行動すること。それが大切だと私は思うのだ。