統合失調所でも楽しく生きられるVol16
第5の習慣・まず理解に徹し、そして理解される
アクティブリスニング
「7つの習慣」の第5の習慣は、「まず理解に徹し、そして理解される」です。
コミュニケーションは、人生において最も重要なスキルです。そして、「聞く」ということが、コミュニケーションにおいてはとても大切です。その人を深く理解するように聞くのです。
私は、アクティブリスニングという聞き方を学んでいます。
アクティブリスニングとは、元マッキンゼーの赤羽雄二さんが提唱されているメソッドです。「真剣に徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」です。「心から関心を持って、真剣に、徹底的に話を聞きます」
赤羽さんは、「アクティブリスニングは、仕事もプライベートも、問題の大半を解決してくれる」とおっしゃっています。詳しくは、赤羽さんの著書、
「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」お読みください。
共感による傾聴
「まず理解に徹する」ためには、大きなパラダイムシフトが必要です。相手の身になって聞く、共感による傾聴ができなければなりません。
共感による傾聴とは、まず相手を理解しようとして聴くことであり、相手の身になって聴くことです。
共感とは、相手の視点に立ってみることです。相手の目で物事を眺めて、相手の見ている世界を見ることです。それによって、相手のパラダイム、相手の気持ちを理解することです。
共感は、誰かに同情することではありません。感情的にも知的にも、相手を深く理解することなのです。
まず理解に徹する
人が本当に傷つき、深い痛みを抱えているとき、心から理解したいという純粋な気持ちで話を聴いてあげれば、驚くほどすぐに相手は心を開きます。その人だって、胸の中にある事を話したいのです。
偽善や下心からではなく、純粋に相手を理解しようと努力することが大切なのです。
共感による傾聴には、スキルが必要です。しかし、本当に相手を理解したいという真摯な望みがなければ、いくらスキルを使っても、役には立ちません。偽善や下心を少しでも感じ取ったら、相手は絶対に心を開かないし、逆に反発するでしょう。誠意がなかったら、相手を傷つけるだけです。
共感して話を聴くのは、確かに時間がかかります。しかし、未解決の問題を抱えたまま、ずっと先に進んでから誤解を正したり、やり直したりすることに比べれば、たいした時間ではありません。
洞察力があり、共感して話を聴ける人は、相手の心の奥底で、何が起きているかをいち早く察し、相手を受け入れて、理解してあげることができます。だから相手も安心して心を開き、薄皮を一枚ずつ剝いでいき、やがて柔らかく傷つきやすい核を見せ、そこにある本当の問題を打ち明けられるのです。
そして理解される
まず理解に徹し、そして理解される。理解されることが、Win-Winの関係になるために不可欠です。
相手を理解するためには思いやりがいります。そして、自分を理解してもらうためには、勇気が必要です。Win-Winを実現するためには、思いやりと勇気が、高いレベルで必要です。
相手のパラダイムや関心ごとを最初に深く理解し、その理解に沿って、自分の考えをはっきりとわかりやすく、目に見えるかたちで表現する。そうすれば、相手も信頼してくれます。
第5の習慣が身につくと、自分の考えをより正確に、誠実な態度で表現できるようになります。それは、周りに人達に伝わるのです。
なかなか理解に徹することができない私
第1から第5の習慣の中で、「まず理解に徹し、そして理解される」が、私にとっては、一番難しいかもしれません。相手を理解する前に、自分の事を理解されたいと思ってしまうからです。話をしっかり聴く前に、自分の考えを言ってしまうことがよくあります。
「まず理解に徹し、そして理解される」。とても大切なことを学びました。聞き上手になれるように、努力していきたいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。