統合失調症でも幸せに生きられるVol20
科学的に幸せになれる悩磨き
前回まで、「7つの習慣」についてまとめました。今日から、岩崎一郎先生の「科学的幸せになれる悩磨き」という本についてまとめようと思います。
科学的に幸せになれる悩の使い方
幸せになるためには「幸せになりたい」「幸せになろう」と思えばいいのでは考えるかもしれません。でも、幸せを追い求めることは、実は幸せを遠ざけてしまいます。「幸せになりたい」と願う根っこには、「今の自分が幸ではない」という想いがあるからです。
また、悲しみを抱えていたり、ネガティブな思考だったりすると、自分本来の価値を低く見積もってしまいます。悲しみを抱えている人は、その満たされない気持ちを物質的なもので早く満たそうとすることもわかってきました。
「お金があれば幸せになれれるのでは?」と思うかも知れません。確かに年収800万円くらいまでは、お金と幸せは、相関すると言われています。でもそれ以上は、幸せは相関しません。もっと欲しいもの、もっと手に入れたいものが出てきて、満たされない気持ちになるからです。
心の豊かさを第一に考えた目標にする
6か月後、1年後のゴールを決めるとしましょう。
例えばお店を経営していたとしましょう。一人の人は、「6か月後までに、〇○円の売り上げを達成するという目標を。もう一人の人は、「地域の人5000人を笑顔にしたい」それが実現したら、「○○円の売り上げが達成する」と考えます。
前者は自分の物欲を満たすための目標で、後者は、人に対して貢献したい。それによって心の豊かさを満たしたいというもので、この二つは違います。
「物質主義的な目標」を達成した人たちは、目標を達成している・いないにかかわらず、時間がたつにつれて幸福感が次第に下がる傾向にありました。
それに対して、「心の豊かさ」を目標にする人は、目標を達成している・いないにかかわらず、時間がたつにつれて前向きで、幸福感・充実感が高まる傾向があるのです。
まずは、他者に貢献することを考えましょう。お金は、その貢献の結果として得られるものと捉えましょう。
非認知能力を鍛えよう
頭が良い方が幸せになれると、多くの人たちは思っています。
では、「頭の良さ」とは何でしょう?
IQ、学力、記憶など学力テストで測れる能力=認知能力と、
意志力、あきらめない力、情熱、自尊心、社交性、自制心、協調性など学力テストでは測れない能力=非認知能力があります。
非認知能力を担う脳の領域は、認知能力に比べて、脳全体に広がっています。
今後、高い仕事に求められるのは、認知能力・非認知能力共に高い人と言われています。
人が幸せに生きるには、非認知能力を鍛えることが大切なのです、
どのような脳の使い方をすれば幸せに生きられるのか?
脳全体をバランスよく、協調的に使えると、私たちは、幸せに生きることがができます。
脳にはアクますとますとブレーキに相当する部分があります。前頭前野がそれにあたります。アクセルが活性化していると前向きにな、幸せを感じ、ブレーキが強くなると、心が沈んだり、ネガティブなものの見方になってしまいます。
脳は、自分のことよりも、他者の幸せを願っている時の方がセルフレスな状態で、幸せを感じられるのです。
エゴを少なくしセルフレスな状態にする
では、脳全体のバランスを崩してしまうのは、どういう状態でしょう?
それは、エゴが強い時です。脳の回路を分断し、脳全体のバランスを崩し、働きを鈍らせてしまう「犯人」は、エゴなのです。
豊かに幸せに生きるためには、エゴを少なくし、脳全体をバランスよく使うこと(脳をセルフレスな状態に近づけること)が大事なのです。
島皮質を厚く、大きくする
島皮質は、脳の中の部位です。社会的感情、道徳的直観、共感、依存、ユーモア、他者の表情への反応、購買の判断、食の好みなどに関与しています。
また、脳の中で「ハブ(中継地点)」のような役割をしています。
島皮質が発達している人は、共感力が高いです。島皮質が発達している人は、脳全体をバランスよく使うことができている幸せな人です。
島皮質が厚くなるような脳の使い方をすれば、私たちは幸せになれるのです。
脳は、いくつになっても成長します。鍛えることで強化されていきます、つまり、島皮を厚く、大きくすることができるのです。
島皮質を厚く、大きくするには?
大事なことは、「脳全体をバランスよく使うこと」です。そのためにセルフレスな状態に脳を近づけていくことが大切です。
「科学的に幸せになれる悩磨き」の著者岩崎一郎さんは、6つの思考法や行動を書いておられます
・感謝の気持ちを持つ
・前向きになる
・気の合う仲間や家族と過ごす
・利他の心を持つ
・マインドフルネス(脳トレ座禅)を行う
・Awe体験をする
これら6つん思考法。行動は、どれも脳内をセルフレス状態に近づけます。
明日以降も、「科学的に幸せになれる悩磨き」について、書いていきます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。