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嫌だったらやめてもいい。苦しかったら逃げ出してもいい(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol97)

「発達障害『グレーゾーン』の生き方レッスン」 岡田尊司さん著

彼女さんとの電話

昨日の夜と今日の朝、大好きな彼女さんと、電話で話しました。

可愛いなあ~。
やっぱり彼女さんは最高に可愛いです!
その声を聞くだけで、私の中に幸せがいっぱいに広がって。すごく癒されました。

朝に電話で話すのは初めて。いろいろな事を話しました。

「一緒に暮らせたらいいね」
と私。
「ほんまやね」
と彼女。

彼女は小学校5年生の息子さんのいるシングルマザー。一緒に暮らすとなると、彼女の息子さんの学校のこととかも考えないといけません。

でも私たちの将来のためにも、一緒に暮らすのはとてもベストな選択だと思えるのです。こんなにお互いのことを思い合っているのだし。土曜日に彼女さんと息子さんが泊まりに来るので、しっかり話し合ってみたいと思います。みんなにとってベストな選択。ハッピーな選択ができればいいなと。

今日は彼女さんに、
「私のこと好き?」
と聞きました。
「うん。好きやよ」
と彼女。
「どこが好き?」
と私は重ねて聞きました。
「まっすぐなところと一生懸命なところが好き」
と彼女。嬉しかったです。すごく嬉しかったです。

たしかに私はまっすぐかも。今もまっすぐに彼女のことを愛しています。まっすぐに生きると傷つくことも多いです。彼女を愛していても、切ない思いをすることも多いです。

でもこれからも、私は、まっすぐに生きていきたいな。傷つくことはあっても、人を傷つけることはしたくないな。

彼女への思いは、抑えても抑えても、とめどなく溢れてきます。こんな恋愛ができることに感謝です。


心を開いた状態

昨日、精神科医の岡田尊司さんの「発達障害『グレーゾーン』の生き方レッスン」という本を読みました。一気に読みました。面白い!とても興味深い本でした。

私は統合失調症なのですが、たぶん発達障害です。グレーゾーンかもしれませんが、たぶん発達障害です。なのでこの本をとても興味深く、真剣に読みました。

この本の中に、相手の心を開くためには自分の心も開く必要があるということが書かれていました。

では心を開いた状態とはどういうものなのでしょう?岡田さんが書かれていることをまとめてみます。

「心を開いた状態になるためには、大きく三つの条件が必要だと言える。

一つは、相手に対する新鮮な関心だ。相手のことをもっと知って理解したいという姿勢だ。

二番目の条件として、ありのままに受け止め、認め、受け入れるということが挙げられる。言い換えると、こちらからの基準や価値観に縛られないということだ。

三番目の条件は、先入観や決めつけ、とらわれや一方的な価値判断から自由な、真っ白な気持ちで向き合うということだ。これはとても大切であるとともに、難しいことでもある」

どれもとても大切だと思いました。私には特に、三番目の「真っ白な気持ちで向き合う」ということが難しいです。どうしても先入観や、とらわれを持ってしまいがちです。

このブログを読んでいる方の中にも、私と彼女さんの恋愛を、
「女性が女性を愛するなんて」
と嫌悪感のようなものを持つ人もいるかも知れません。それも先入観であり、とらわれの一つですよね?

ジャッジしない。そう自分の価値基準で相手をジャッジしないことが大切なのではないでしょうか?

岡田さんは、
「心を開くことは、相手にとって『安全基地』になるということ」
と書いておられます。

彼女さんの、そして多くの生きづらさを抱えた人たちの安全基地になっていきたいな。


嫌ならやめればいい。苦しかったら逃げ出せばいい

生きていると、嫌のことや、辛いこと、苦るしいことに遭遇しますよね?それは避けられないことです。

誰にでも承認欲求ってあると思いますが、その承認欲求が私はとても強いです。たぶんそれは、私の生育歴に関係しています。

私の生母は、生まれてすぐに育児ノイローゼに罹って、精神科に入院しました。赤ちゃんだった私は、親戚の家や父の知人の家などに転々と預けられました。3歳ころまでそんな風に転々と預けられて育ちました。

その経験は私に、「人に気に入られなければ、可愛がられなければ」という強迫観念のようなものを植え付けました。その思いは大人になってからも続いて、私は自分を犠牲にしてまでも人に喜んでもらおうとして、認められようとしてしまうのです。

そんな私は、嫌なことがあっても「ノー」と言えず、辛いことや苦しいことがあっても逃げ出せずに、投げ出せずに、限界を超えるところまで頑張ってしまうのです。20年前に統合失調症を発症した時も、そうでした。

岡田さんはこう書いておられます。

「得意と苦手の差は紙一重だ。やりたくない、向かないと思った時は、深追いせずにやめてしまうのが、自分を守るためには必要なのである」

自分を守るってことは、すごく大切なことだと思います。20年前の私は、自分を守れずに発病して、入退院を繰り返して、最愛の息子たちを深く傷つけてしまいました。

岡田さんはこうも書いておられます。
「人は嫌なことから逃げてもいいのだということは、どんな人権よりも大事なことに思える。

何かをする自由と同じかそれ以上に、何かをやめたり、投げ出す自由を人はもっていい。

逃げること、やめること、拒否すること、それはその人の自由と主体性を裏づけるものだ」

苦しいことがあったら、逃げ出してもいいのです。投げ出してもいいのです。それは臆病なことではありません。むしろ勇気のあることなのです。

私はよく「頑張ります」と言ってしまいます。苦しいことを限界を超えるまで頑張ってやり続けた私は、統合失調症を発症してしまいました。

統合失調症は怖い病気ではないけれど、悲しい病気です。たくさんの人が傷つく悲しい病気です。

あの時、私が逃げ出す勇気を、投げ出す勇気を持っていたら…きっと私の人生は今とは違ったものになっていたはずです。


私の決意

この本を読んで私は決意しました。

心を開いた人になるということを。

とくに、今大好きな彼女さんには、心を開いていたいです。そして彼女の安全基地になりたいです。

そして、嫌なことをやめる勇気を、苦しいことから逃げ出す勇気を持つということを。

人を喜ばせるために自分を犠牲にしがちな私。でもこれからは、勇気を出して、嫌なことや苦しい事には「ノー」と言おうと思います。そのことで私の元を去っていく人がいたとしても、それはそれでしかたのないことなのですよね。

自分を守ること。それはとても大切なことなのですよね。

「発達障害『グレーゾーン』の生き方レッスン」。すごく大切なことを学び考えることができた本でした。読書はやっぱりいいな!

学び、考え、それをアウトプットしていくということをこれからも続けていきたいです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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