統合失調症の私が伝えたい5つの事Vol59
78 やよいの感想
私は、書き終えたばかりの本著の原稿をメールで、やよいに送った。やよいから、感想というか、エールというか、嬉しいコメントが届いた。彼女の許可を得たので、ここに掲載したい。
友人として葉月を見るに、諸々の事情は差し置いたとしても、彼女の学習意欲と集中力には、目を見張るものがあります。
薄々感じてはいましたが、彼女を突き動かす原動力が、自分自身を認めたい気持ちと、自分に自信を持ちたいという思いからであることを「統合失調症の私が伝えたい5つのこと」を読んで、改めて理解できたように思います。
しかしながら、そんな思いは、彼女が拭い切れないでいるだけだと思うのです。それは、彼女の息子さんたちが、本当に優しい人たちであることや、彼女を取り巻く素敵な人たちを見ればわかります。
貪欲に人との関わりを求めて、いつも明るく、人懐こくて、可愛らしくて、そして賢い。そんな彼女のなせる技だと思うのです。
統合失調症患者としての辛い時期も、こうして振り返って、見つめ直して、何度も何度も失敗しても、ちゃんと助けを求めながら、なおも立ち上がろうとする諦めない気持ち。
そんな気持ちを同じように辛い思いをしている人たちに伝えたい。そんな彼女の思いが、この本には、詰まっていると思いました。
やよい記
やよいとは、出逢ってもう40年になる。大切な親友だ。私を温かく見守り、そして、時に厳しい言葉も投げかけてくれる。めちゃくちゃだった私を見放すことなく寄り添ってくれた。
統合失調症をはじめとする、心の病を抱える人にとって、自分を理解してくれる誰かがいてくれることは、本当に心強いし、支えになる。やよいは、私にとっての「誰か」であり続けてくれた。そんな彼女からエールをもらえて、素直に嬉しい。