生きづらさを抱えている人たちにVol28
二人の息子たち
私には、二人の息子がいます。29歳と27歳の息子です。長男は、会社員をしています。次男は、僧侶になるための修行をしています。元夫が僧侶なので、お寺を継ぐために修行をしています。二人とも頑張っています。
私が発病したとき、長男は10歳、次男は8歳でした。まだ母親が恋しい年ごろでした。壊れていく私を見て、どれだけ心細かったことでしょう。そして、入退院を繰り返す私を見て、どれほど不安だったことでしょう。申し訳ない気持ちでいっぱいです。
次男が生まれてすぐ、私は児童英会話講師の仕事を始めました。ありがたいことに、たくさん生徒さんが来てくださって、毎日とても忙しかったです。そして充実していました。でもその分、息子たちに関わる時間が減ってしまいました。二人には、淋しい思いをさせたと思って、悔やんでいます。
忙しくも充実した、そして幸せな日々。そんな日々を私の発病が壊しました。私も元夫も、そして息子たちも、これから私たちがどうなってしまうのか、不安でたまりませんでした。
元夫は、懸命に私を支えてくれました。家事も、子供たちの世話も懸命にやってくれました。でも「もうこれ以上は支えられない」と言い、私たちは離婚しました。
離婚してからは、私は、いったん私の実家の家族のいる東京に行きました。東京での暮らしに馴染めず、また息子たちに会えない淋しさから、オーバードラッグによる自殺未遂をしました。辛かったです。苦しかったです。
今、私は、社会復帰できるまでに回復して、体調も、メンタルの調子もとてもいいです。息子たちとも交流できています。長男は、博多にいるので、なかなか会えないのですが、次男は、京都にいるので、、ちょくちょく会えています。本当に幸せです。
二人の息子たち。彼らは、私に勇気を与え続けてくれています。そして愛とは何か?ということを教え続けてくれています。二人に会うために、私は、この世に生まれてきたのだと思います。
幼い頃に、母親が、統合失調症を発症して、入退院を繰り返すという、辛い体験をした息子たち。それは、彼らの心に影を落としたと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、辛い経験をしたからこそ、人に優しくできる人になってくれたのではないかとも思います。
私の誇りであり、宝物である息子たち。彼らの成長が楽しみです。
私なりに、彼らを応援し続けていきたいです。
頑張れ!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。