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SOSを発信する
私は、統合失調症です。統合失調症は、幻聴や幻覚、妄想などの症状のある脳の病気です。
約100人に一人が,かかると言われている病気です。
病気になる前は、お寺で暮らしていました。元夫が僧侶だったからです。また、小学生や中学生に英語を教える仕事もしていました。病気になって、精神科への入退院を経験しました。大好きだった仕事も辞めざるを得なくなり、離婚も経験しました。最愛の息子たちを傷つけたと、自分を責めて、オーバードラッグによる自殺未遂もしました。
本当にどん底を味わいました。
発病した時、私は、実家の家族の事で悩んでいました。そしてその悩み事を誰にも相談できずにいました。SOS を発信できずに、一人で悩んでいました。するとある日、頭の中が、まるで炭酸水がシュワッと噴き出すように真っ白になりました。脳がオーバーヒートしたのです。その瞬間はなぜか、私は嬉しかったです。「もう考えなくてもいいんだ」「もう悩まなくてもいいんだ」と思ったからです。それくらいに一人で考え込んでいました。
脳がオーバーヒートする前に、発病する前に、誰かに相談できていれば、と悔やんでいます。
心が壊れる前にもっと何かできることがなかったかな?と思っています。
心の病気を抱えている人やそれを支えておられるご家族の方。悩みを一人で抱え込まないでください。自分を理解してくれる人を相談できる人を見つけてください。自分を理解して、受け入れてくれる場を探してください。そして、「助けて!」と声を上げてください。あなたを支えてくれる人は、きっといます。
時には、逃げたっていいと私は思います。自分の心を抱きしめてあげてください。
私を支えてくれた、たくさんの人たち。そんな人たちに感謝の気持ちを込めた本を書きたいと思っています。
統合失調症だからといって、終わりじゃないんだ!
第二回出版オーディション