統合失調症でも幸せに生きられるVol5
傷を負ってはいるけれど
私には、二人の母がいます。私を産んでくれた母と、育ててくれた母です。子供の時に私の面倒を見てくれて、私の離婚後に一緒に暮らした伯母にも、とてもお世話になりました。伯母も入れたら、三人母がいると言った方がいいかもしれません。
生母は、私を産んですぐに、育児ノイローゼになり、精神科に入院しました。父は赤ん坊の私を色々なところに預けました。私の人生は、不安定なところからのスタートでした。
生母と父は。双方の不倫が原因で、私が10歳の時に離婚しました。この離婚で、私は心に大きな傷を負いました。私と弟は、両親の離婚後、京都の伯母と祖父母の家に預けられました。京都に来てしばらくは、激しい吐き気と下痢に苦しみました。精神的なものだったと思います。
私がラッキーだったのは、同志社中学に通うことができたことです。そこで、私は、たくさんの素晴らしい友達と出逢うことができました。本当にラッキーでした。
私は、大学在学中の22歳の時に、僧侶だった元夫と結婚しました。二人の息子を産み、育て、本当に幸せな日々を過ごしていました。お寺の仕事に加えて、小学生と中学生に英語を教える仕事もしていました。忙しくても充実した日々。この幸せが、ずっと続くと信じて疑いませんでした。
でも、異変は、突然やってきました。幻覚や幻聴があり、不安で不安で仕方ない症状が出ました。最初は、抑うつ状態と診断されましたが、病名は、統合失調症に変わりました。勝手に断薬をしたせいで、計5回の入退院を繰り返しました。大好きだった仕事も辞めざるを得なくなり、元夫と離婚しました。辛かったです。元夫のもとに息子たちを置いての離婚だったので、淋しさから、オーバードラッグによる自殺未遂もしました。本当にどん底でした。
自分の人生を振り返ってみたら、私は、たくさん傷ついたなあと思います。父が再婚した、育ての母の言動にもずいぶん傷つきました。両親の離婚で傷ついたことは、書きましたが、自分自身の離婚によっても傷を負いました。そして、息子たちを傷つけました。そのことで、自分を責めた日々もあります。
でも、今、思うのです。傷を負ってよかったのではないかと・・・
傷を負ったからこそ、人に優しくできるのではないかと思うのです。
自殺未遂を一度はしましたが、傷を負ってはいるけれど、私は、一生懸命生きてきました、今も仕事を頑張っていますし、こうしてブログを書き続けています。傷を負ってはいるけれど、胸を張っていいのではないかと思います。
「自分なんてダメだ」と落ち込んでいたり、「なんで自分ばかりがこんな目に合わなきゃいけないのだ」と、誰かを恨みたくなったりすることもあります。私もそうでした。
でも、私は伝えたいのです。傷を負ってはいるけれど、嫌傷を負っているからこそ持つことができる、強さと優しさがあるはずだということを。だから、頑張って生きていきましょうと。
これからもいろんな試練を私は越えなければいけないと思いませ。でも、それを乗り越えるたびに、自分が強く、優しくなれる気がしています。だから、これからも頑張って生きていきます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。