マーブルチョコレートのような社会になるように(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol34)
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「コーヒーと音楽を楽しむ会」@桃栗
昨日は私が代表を務める、Safe Space ほっこりのイベントの日でした。
毎月第2土曜日の5pm-7pmに一乗寺の珈琲焙煎処桃栗さんでイベントを開催しています。昨年の11月からこのイベントを始めました。今回で8回目です。
美味しいコーヒーと音楽を楽しみながら、みんながリラックスして話せる、温かな場をつくりたいという思いで、イベントを開催しています。
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竹村公成さんの歌
今回は、大阪から、統合失調症のミュージシャンの竹村公成さんが歌いに来てくださいました。
じつは、竹村さんを私はナンパしたのです(笑)
あるチャリティーライブで歌っておられて、「僕は統合失調症なのです」とステージで話されていた竹村さん。歌い終わられたところを声をかけて、桃栗でのイベントで歌って下さるように交渉したのです。ね、ナンパでしょう?(笑)
そんな竹村さんの歌はすごく素敵でした。恋の歌をたくさん歌って下さったのですが、情景が目に浮かぶようでした。ギターの音色も、とても素敵でした。
私のリクエストで、「Marble World」も歌って下さいました。
マーブルチョコのような社会になるように
皆さん、マーブルチョコレートってわかりますか?赤や黄色や青やいろいろな色のチョコレートがあるやつです。私は子供の頃よく食べていました。
竹村さんの「Marble World」は、マーブルチョコレートのように、
人もそれぞれいろいろな色があっていい。
それぞれが、それぞれの色で輝いていけばいい。
そしてその色々な色を持つ人たちが混じりあっていける社会だと1い。
ということを歌っている歌です。どこかSMAPの「世界に一つだけの花」にリンクします。
そう、色々な色があっていいんですよね。みんな同じ色なんて気持ち悪いし、ありえない。それぞれがそれぞれの色を放ち、輝き、それが混じりあう社会って素敵だと思いませんか?
竹村さんも私も統合失調症です。精神障害者です。でもそれを「障害」ではなく、「個性」として認めてもらえたら、とても嬉しいし、生きやすくなります。
そんな社会になって欲しいな、と心から願っています。
なぜ「心の安全基地づくり」がしたいのか?
桃栗さんでの「コーヒーと音楽を楽しむ会」は、私たちの会の目的である「心の安全基地づくり」のための一環としてやっています。
なぜ、私たちは「心の安全基地づくり」をしたいのか?
それは、私自身が「心の安全基地」を持てずに、統合失調症を発症してしまったことが大きく関係しています。
発病したとき、私は34歳でした。過労と睡眠不足に加えて、弟が警察に逮捕されるということが起こりました。心が悲鳴を上げているのに、その悩みを誰にも打ち明けることができませんでした。安心して話せる場である安全基地がなかったのです。結果、私は統合失調症を発症してしまいました。心が壊れてしまったのです。
その自分自身の辛い体験から、「心の安全基地づくり」の必要性を痛感しています。
私の思いに賛同して、一緒に頑張ってくれている仲間の中には、難病を抱えている仲間もいます。彼女も心の安全基地の必要性を強く感じています。
これからも私たちは歩み続ける
竹村さんの歌のように、色々な色が入り混じったマーブルチョコレートのような社会、世界。一人ひとりが違った色を放ち、それぞれが輝き、そんな人たちが入り混じった社会、世界。そんな社会や世界がつくれたらとても素敵だと思いませんか?
私たちSafe Space ほっこりは、そんな社会を、多様で優しい社会をつくっていくために、これからも歩み続けていきます。
毎月の桃栗さんでのイベントに加えて、10月には、ドイツ人のアーティストのフランチスカ・ローザさんのコンテンポラリーダンスと府ランチスカ・ローザさんの写真作品展も企画しています。ギターの伴奏は、統合失調症のTo Yukawaさんがしてくださいます。都ても楽しみです。
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イベントの企画や実施だけではなく、補助金の申請や、NPO法人化に向けても頑張っています。
なぜそんなに頑張るのか?
それは、私たちには思いがあるからです。「心の安全基地」を必要としている人たちの力になりたいという思いです。そして、多様性を認める温かな社会をつくりたいという思いです。とても熱い思いです。
その思いを実現するために、これからも私たちは歩み続けていきます。仲間に支えられている私。私にできることを精いっぱいやっていきます。
理想の未来のために!
理想の社会をつくるために!
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。