楽しかった週末と親への手紙
「怪物」、一乗寺散策、Crossroads。楽しかった週末
先週の金曜日、土曜日、日曜日はとても充実した、楽しい時間を過ごしました。
映画「怪物」を見に行って
まず金曜日。この日は私も含めて5人の友達と、是枝映画の「怪物」を観に行きました。カンヌ国際映画祭で脚本賞を取ったこの映画。それも納得といった感じで、ストーリーが展開していき、映画の世界に引き込まれました。田中裕子さんや安藤サクラさんなど、俳優さんたちの演技も素晴らしかったです。子役の男の子たちも素晴らしかったです。
先生、親、子供。その立場が変わると物の捉え方も変わるのだなあと思いました。でも、「結局、何が『怪物』なの?」という疑問が残りました。それをどう考えるかということが見るものに委ねられた、とても深い映画でした。
映画を観終わった後は、ドイツ人のお友だちを含めた友達と、ドトールでお茶しながら、映画の感想をシェアしたり、そのほかいろいろな事を話して、楽しい時間を過ごしました。皆さん、とても素敵な人たちなのです。いい時間を過ごせました。
一乗寺散策
土曜日は、友達と一乗寺界隈を散策しました。中華料理屋さんの吾喜(うし)でランチしてから、珈琲焙煎処桃栗さんで、おいしいコーヒーを飲みました。吾喜(うし)のお料理は、とても美味しかったです。
桃栗さんのコーヒーは最高です!煎り方や豆も選べて、コーヒー好きにはたまりません。オーナーの千恵さんもとても素敵な方で、お話もとても面白いです。コーヒーの発送もやっておられるみたいです。桃栗さん、本当にお勧めです。
桃栗さんでコーヒーを堪能した後は、圓光寺に行きました。南禅寺派の禅寺であるこのお寺には、徳川家康公の歯が埋葬されたお墓があります。苔の生えたお庭もとても趣があって、見応えがありました。そんなに有名なお寺ではないのですが、拝観者も思ったよりたくさんおられました。心が穏やかになる素敵な時間を過ごしました。
京都の一乗寺エリアには、素敵なお店やお寺や神社があって、散策するのはとても楽しいです。
Crossroads
日曜日は「違いを認め合う会」Crossroadsの集まりの日でした。私のカウンセラーで、大切な友人でもある上倉妙さんと一緒にこの会を主宰しています。毎月第3日曜日に妙さんのお宅で集まりを開いています。毎回、妙さんが作って下さる、季節のお料理を一緒に食べて、対話を楽しんでいます。
昨日は、フランス人の男性や、フランス在住で日本に一時帰国している女性や、フランスに40年以上住んでいたという女性や、日本人の女性など、妙さんと私を含めて9名の参加者でした。
みんなで妙さんが作って下さった韓国冷麺を食べて、色々な話をしたり、シンガーソングライターの阿部ひろ江さんの歌を聴いたりして、楽しい時間を過ごしました。
バツイチ女性率が多かった昨日。「離婚してラクになって、幸せになったね」ということもみんなで話しました。
私がCrossroadsの活動を始めようと思ったきっかけは、私自身の経験に原点があります。僧侶である元夫に恋をして、元夫以外に誰も知り合いのいない中国地方の小さな町に嫁いだ私。22歳でした。「誰かと話したい」「友達が欲しい」「自分のことを分かってくれる人が欲しい」と強く思いました。
その後、息子たちを産んで、仕事もして、充実した幸せな日々を過ごしはしましたが、結婚した当初に感じた孤独感はなかなか消えませんでした。
精神科医の樺沢紫苑先生は、「孤独=孤毒」だとおっしゃっています。
「誰かと話したい」「胸の内を聞いてもらいたい」「友達が欲しい」etcそんな思いを持っている人が、国籍や年齢や職業や、病気のあるなしに関わらず、みんなでおいしい料理を食べて、一緒に楽しい時間を過ごしてつながり合う時間と場を提供できるように、安心安全な時間と場を提供できるように、これからも妙さんと一緒に頑張っていきたいです。
※昨日はお昼ご飯を食べたら、睡魔が・・・ホストなのに居眠りしてしまいました。深く反省しています。
親への手紙
Crossroadsの活動を終えて家に帰ってからは、「親への手紙」を書きました。ゼロ秒思考のメモ書きやアクティブリスニングの提唱者の、赤羽雄二さんの勧めでです。
Clubhouseで赤羽さんが直接悩み事に答えて下さるルームで、私が「人の顔色を気にしすぎてしまう」「人の期待に応えなくてはいけないと無理をし過ぎてしまう」と相談したら親への手紙を書くことを勧めてくださったのです。
私:「でも、父も継母も亡くなっていて、生母は認知症なのです」
赤羽さん:「直接ご両親に出さなくていいのです。Wordでも便せんでもいいので、親のどんな言葉や態度に自分が傷ついたか、悲しかったか。その思いを素直に書いて下さい」
私:「でも、親には感謝もしているのです」
赤羽さん:「もちろん感謝の気持ちも書いたらいいですよ。でも、『感謝』というきれい事の感情だけではないはずです。まず最初に、親に傷つけられて辛い思いをしたという自分の気持ちに向き合って、その気持ちを素直に書いて下さい。それによって、人の期待に応えようと無理をしてしまうという今の悩みから解き放たれますから」
私:「わかりました」
ということで、父、継母、生母の一人ひとりに宛てた手紙を書きました。
父と生母は私が10歳の時に、双方の不倫が原因で離婚しています。私と弟は父に引き取られて、父方の祖父母と父の姉が暮らす京都の家で4年間ほど暮らしました。双方の不倫での離婚。それに私も弟もとても傷つきました。
そして、私が14歳の時に父は、去年亡くなった継母と結婚しました。継母は元クラブのママでした。頭がよく、料理がとても上手だった継母。とにかく行動が速くて強い人でした。その強さに、時に私は傷つきました。父ともよくケンカしていて、
「もう、お父さんとは別れる」
と、言うので、私は、
(継母が出て行っては大変だ。引き留めなきゃ)
と、服を着たまま寝たこともありました。
父、生母、継母への手紙を書いて、3人との日々を振り返ってみて、3人のどんな言葉や態度に自分は傷ついたのかと自分の心を掘り下げることができました。自分の心と向き合うことができました。
3人には一杯傷つけられたけれど、それでも私はやっぱり3人に感謝しています。生母のことは、自分が息子たちを産んで育てるまでは、恨んでさえいました。でも生母も産みの痛みを味わい、10歳までだったけれど私を育ててくれました。その事には感謝したいのです。
親への手紙を書き終えて、自分の中で何が変わったのかは、正直言ってまだ実感できていません。昨日書いたばかりだし…
私だけでなく、親によって傷つけられた人はたくさんいると思います。クリニックでの友達の多くが親から受けた傷を抱えて生きています。
自分の心に蓋をしている親への感情。その蓋を開けてみるのは、これからの自分の人生を良い方向へと変えていくために必要なのかもしれません。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。