生きづらさを抱える人たちにVol44
二人の息子たち
私には、29歳の長男と、27歳の次男がいます。明日は次男が、私の家に来ます。お昼ご飯を食べるみたいだったので、この前と一緒のメニューでいいかと聞きました。すると、
「違うのがいい。君は有名シェフだろう}
と、ラインが(笑)。唐揚げを作ることにしました。
私は、統合失調症です。18年前、34歳の時に発病しました。その時に二人の息子たちは、10歳と8歳でした。母親が精神科への入退院を繰り返すということは、彼らを不安にさせたと思います、傷を負わせたと思います。そのことで、自分を責めた時期もありました。
でも、自分を責めても、何も解決しません。何も生み出しません。
息子たちと過ごす時間を大切にすること。自分の人生を悔いなく一生懸命生きること。それが彼らにして返せることではないかと思うのです。
私が毎日を一瞬一瞬大切に、生き生きと生きていることが、彼らにとっては喜びになると、思うのです。
いくら悔やんでも、もう過去には戻れません。過去にフォーカスするのではなく、今に、そして未来にフォーカスすることが、大切なのではないでしょうか?
私と同じように、統合失調症や、心の病になって、離婚した人もいると思います。それは、本当に辛い経験でだったでしょう。私は、しばらく息子たちに会うことも、連絡もできない時期がありました。同じような経験をされている方もいるのではないでしょうか?
そんな人たちに、私は伝えたいです。「今をそして自分の人生を大切に生きましょう。一生懸命生きましょう。必ず子供たちに会える日は来ます」と。
そう、時が解決してくれます。あなたの悲しみが癒える日はきっと来ます。それまで、日々を大切に、一生懸命生きてください。笑顔を見せてください。あなたの笑顔を子供たちも、きっとみたいはずです。
振り返ったら、辛いこと、苦しいことがたくさんありました。でも、振り返っていたら、その一つ一つが、私を強く、そして、深くしてくれました。今、私は、統合失調症になってよかったと思っています。失くしたものももたくさんあるけれど、それ以上に得たものがたくさんあるからです。
意味のないものなんて、ないのではないかと思います。私が統合失調症を発症したことにも、きっと何か意味があるはずです。
私達は生きているのではなく、生かされているのです命の花を咲かせるために、生かされているのです。だからこそ、一生懸命生きなくてはいけないのです。
私を母に選んで生まれてきてくれた息子たちには、感謝の気持ちでいっぱいです。二人は、「愛」を私に教えてくらました。今も教え続けてくれています。息子たちに出逢えて、私は、本当に幸せです。
二人の息子たちに恥じないために、私にしか咲かせられない命の花を咲かせるように生きていきます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。