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安全基地と自己開示(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol105)

彼女という安全基地

最近なぜか不意に孤独感が押し寄せてくるときがあります。何かきっかけがあるというわけではなく、不意に押し寄せてくるのです。昨日もそうでした。

「なんかすごく淋しいよ」
と、今大好きな彼女にLINEしました。彼女は、
「今日の夜話しよっか?」
と返信してくれました。

彼女と電話で話して、二人でいっぱい笑ったら、孤独感は消えました。

安全基地。そう彼女は私の安全基地です。とても大切な安全基地です。

安全基地って、「誰かを守ろう」と意識して、先回りして擁護するものではありません。ありのままのその人をただ受けとめて、ただ寄り添う、そんなものだと思います。それだけのことで、安全基地に戻った人は、エネルギーをチャージできて、また飛び立つことができるのです。安全基地はとても大切なものなのです。

「アダルトチルドレンの教科書」の中で、著者の横道誠さんは、
「安全基地が、アダルトチルドレンには損なわれているため、私たちは改めて安全基地を回復する必要があるでしょう」
と書いておられます。

不安定な幼少期を過ごした私は、アダルトチルドレンです。父も、生母と継母たち二人の母も私にとっては安全基地ではありませんでした。私はいつもなんとも言えない不安を抱えていました。

でも、今、彼女という安全基地を得て、私はすごく心が落ち着くのを感じています。時々孤独感が襲ってくるときもありますが、そんな時も彼女の声を聞けば、その孤独感は消え去ります。本当に彼女には支えてもらっています。ありがたいことです。


安全基地が得られたら

安全基地が得られたら、人は勇気を出して外の世界へと飛び立つことができます。少しくらい不安があっても「エイヤッ」と飛び立つことができます。

特に私のように愛着障害のある人には、安全基地はとても重要です。

エネルギーチャージができるということだけでなく、安全基地が得られたら、人は安心して自己開示ができるのではないか?と思います。

私は、統合失調症という病気です。発病して約20年になります。この間色々と辛い思いもしました。

以前の私は、統合失調症であることをなかなかオープンにはできませんでした。自分の病気のことを人に自己開示ができたのは、カウンセラーの上倉妙さんがやっておられたZoomのメンバーにでした。みんなすごく自然に私の自己開示を受けとめてくれました。本当にごく自然に。
「あっ、話してもいいんだ」
とその時思いました。Zoomのメンバーは安全基地だったのです。

自己開示ってすごく大切なことだと思います。ありのままの自分を開示することは勇気がいります。でもありのままの自分を開示しないとわかってもらえないことってたくさんありますよね?

安全基地が得られたら、人は安心して自己開示できて、温かな人間関係を構築していくことができるのではないかな?と思います。


彼女が安全基地である理由

再び彼女の話題へ。彼女は私の安全基地であると書きました。彼女だけでなく、Clubhouseのゼロ秒思考のメモ書きルームや、Safe Space ほっこりの理事の仲間など、私にはいくつも安全基地があります。

でもその中でも彼女はとても特別な存在です。
なぜ?
どこが?

それは、彼女も私と同じような辛い経験をしてきたからです。

彼女も私も両親の離婚を経験しています。二人とも母親が精神疾患でした。そして二人とも自身の離婚も経験しています。彼女とは、痛みを共感し合えるのです。

もちろん彼女のことをすごく愛しているということも大きく寄与していますが、同じような痛みを経験してきた同士のような存在であるということは大きいです。

私はそうだけど、彼女はどうなのだろう?
今度聞いてみようと思います。

彼女という安全基地を得た私は、以前よりずっと心が安定するようになりました。たまに孤独感が押し寄せてきて、グラつくこともありますが、彼女の優しい声を聞けば、すぐにまた安定します。

本当にか彼女の存在は、私にとってはとても大きくて大切なものです。失いたくないと思います。


セクシャリティを開示するということ

彼女をとても深く愛している私ですが、こうやって自分のセクシャリティを公言することも実は勇気がいることです。

私は55歳になる今までたくさんの恋愛をしてきました。その対象は男性だったこともあるし、女性だったこともあります。

バイセクシャル。たぶん私はバイセクシャルなのだと思います。男性だとか女性だとかというのではなく、その時々で「素敵だな」と思った人に惹かれてきました。

今はとにかく彼女に惹かれています。
「一緒にいたいな」
「声が聞きたいな」
「触れたいな」
という衝動を抑えるのはなかなか大変です。とても深く、激しく彼女を愛しています。

自分のセクシャリティを公言することは勇気がいることでした。横道誠さんの著書の「ひとつにならない」を読んで私は、勇気を出して公言してみようと思いました。この本、すごく興味深い本です。

自己開示するから安全基地が得られる

先ほど、
「安全基地が得られたら、自己開示ができる」
と書きました。でも、
「自己開示するから、安全基地が得られる」
とも思うのです。

ありのままの自分を打ち明け、開示することにより、そんなありのままの自分を受けとめてくれる人に出会うことができるのではないでしょうか?

自己開示するには勇気がいります。でも意外にたくさんの人がありのままの自分を受けとめてくれることに驚くはずです。私の場合はそうでした。

安全基地が得られたら人は変わります。間違いなく変わります。変われます。とても良い方向へと変わることができます。

傷ついて、ボロボロになった羽を休め、癒やすことのできる安全基地が得られれば、私たちはまた安心して飛び立つことができるのです。

自己開示…
ちょっと勇気がいりますよね?
でも勇気を出して、ありのままの自分を打ち明けてみませんか?
きっと何かが変わるはずです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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