【season1①】梨×闇『つねにすでに』【振り返り】
・今回は、2024年4月から突然に始まった『つねにすでに(Always-Already)』というサイトについて語ります。
ホラー作家の梨さんと、株式会社 闇さんの共同制作の完全新作です。
・どういった内容かというと、“アルファベット順に、A〜Zの頭文字を使った単語をモチーフにした怪談を載せていく“……というスタイルのサイト。
更新も頻繁で、月・水・金と週に3度も新鮮な怪談に触れられる……!ということで生活に張りが出たんですが。
で す が。
今、更新がストップ……というか、今まで載せられていたものが丸々消えちゃってる状況なんですよね🥲(※5/15にseason2の更新スタート。
消えてた部分の再アップロードもされました!)
知ってる人は知ってるだろうけど、知らない人へ向けて経緯をまとめときます。
◇これまでの更新
A.B.C……と順番に規則正しく更新されていたので、このままZまで続くもんだと思ってましたよ。
まさか消されるとは夢にも思ってなかったよね!404!😭
◇更新ストップまでの経緯
・4/22『つねにすでに(Always-Already)』スタート。週3で更新。
・5/8 昼間。
梨さんから、これまでの更新作品を見ることを促すような意味深なXへの投稿。
・5/8 夜。
「Heuristics / 抜け落ちた参照項目」を公開……とともにA〜Gの公開停止。
・その直後、梨さんから season1が終わったという旨が投稿される。
『つねにすでに』の公式アカウントが消える。
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以下からは、内容に関するネタバレを含みますのでご注意。
どの怪談も、どうせなら初見で体験してもらえたほうが楽しめると思うので……
以下は再アップロード後に読んでもらっても問題ない内容なので……
未読の方は、再アップロード版を読んでから、以下の記事を読むことを推奨します。
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ネタバレしますよー!
◇どういうことなのか考えてみた
・思い返してみると、『つねにすでに』の作品タイトルのページに最初から「1」と書かれていたんですよね……
私は能天気にも「A〜Z」が1周ではなく何周もするのかな〜ワクワク☺️なんて考えてた(笑)
今回、season1が終了したとのことなので、「A〜Z」を何章かに分ける構成なんでしょう。
・あと重要そうなのが「Guru/グル」で示されたネットプリントでの印刷について。
この文字列を、ローソンかファミマのネップリで入力すると、とある怪談話を印刷することができました。
(今もまだできるのかな……?)
フルカラー印刷推奨で5枚出てきたので300円でした。
・これ、どういう怪談だったのか説明が難しいんですけど……
「確かに存在したはずなのに、調べてみると自分の記憶にしか存在しないサイト」により認識があやふやになって恐怖する話、だと受け取りました。
・つまり、今回「A〜G」が消された意図は、“『つねにすでに』のサイトから怪談が消えたことで「存在していたはずの怪談が自分の記憶にしか存在しない」状況になる“という、この話者の追体験じみたことをさせるためなのかな?
・あともう一つ。
怪談の中では、“存在しないネットロアが別々の人物によって加筆修正される異様なさま“ が語られてまして。
ネット上の文章やサイトは簡単に改変されてしまったり、(今回のように)消えたりしてしまうが、「印刷された紙なら、確実に実物として、その時の内容のまま手元に残る」という意図をもって印刷させてるんじゃないかな。
これが後々、効いてきそうな予感😓
・ネップリの怪談を踏まえると、「A〜G」の怪談が再アップロードされたときには、前に読んだ内容とどこか違ってるんだろうな……という気がしてます。
◆怪談の概要思い出しメモ
再アップロード後だと、記憶が混ざって思い出せなくなりそうなので、今覚えてる内容を書き起こしておきます。
消される前に、個人的にメモを残してた部分もあるけど、全部細かいところまでは覚えてないので、ご了承ください。
◈「Archive / ゆっくり怪談」
・ニコニコ動画やYouTubeでよく見かける「ゆっくり動画」にまつわる怪談。
東方 Projectは知らなくても、「ゆっくりしていってね!」という台詞と、ゆっくり魔理沙&ゆっくり霊夢を知ってる人は多いのでは?
私もそのクチです😅
・怪談の文章と、それを “ゆっくり音声“ に起こしたものが掲載されており、「イヤホン推奨」で臨場感溢れる体験ができました😊
・ちなみに「ゆくり」とは「思いがけないさま。 突然であるさま。 」を表すそうです。(「ゆっくり」は「のんびり」とかの意)
これ、「ゆっくり動画」に擬態した「ゆくり動画」だったみたい……
・「動画視聴中に変な音が聞こえる」ってシーンで、この掲載された「ゆっくり音声」にも変な声みたいのが混じって聞こえたんですよね……
私には「……アッ………アッ……」という男の人の声みたいに聞こえた😣
これ、推奨されてたイヤホンで聞いてた人はイヤホン外せなくなるよね(笑)
◈「Blog/ 謎の手稿」
・とあるキュレーションサイトをめぐる怪談。
あの類のサイトはイライラするけど、そのエミュレートがしっかりされた作品でした。
・このキュレーションサイトのページ画像が丸々、掲載されてたんですが……
最初の方は既視感と内容の薄っぺらさに苦笑。
最後はわけの分からなさに戦慄することになりました……
なんていうんだろう……夢で見るような荒唐無稽さ?
雨穴さんの動画にある実在しない不思議生物みがあるので、個人的には好きです☺️
・裏取りもせずコピペするだけの人間だと見抜かれて、変な内容のサイトに誘導され、まんまと……という話だと思われます。
◈「Channeling/ 呪いの電話番号」
・1回目に読んだときの違和感が、2回目に読み直すと「あー、あー、なるほどね」ってなるつくりのお話。
・アイコンがあって、2人の人物が交互に文章で会話している……Discordなのかな?
・なんかBさんの言い回しが不自然だな〜、とか思って読み進めてたら、この会話自体がその「こっくりさんじみた儀式で喚び出した怪異との会話」だったというオチ……ゾッとしたわ😨
・怪異がAIのように、人間から「怖い話」「不気味な想像」などを吸収してたのは面白い発想だったな〜
場所も「学校の教室」から「Discordのトークルーム」に変わっていて、時代と共に怪異も変化していく感があって良い〜
◈「Diagram/ 或る心霊写真」
・「テストを始めます」「テストを終わります」の画像の四隅に赤い色があって、よーく見ると「こたえの赤丸」の一部だと気付くしくみ。
・黒塗り処理されてるのも気持ち悪いのよね……
最後の集合写真、全員赤丸付いたの「ワァーー!!」ってなったわ😵
◈「Experiments/ 幽霊を見る実験」
・SCPの実験記録みたいな雰囲気で好きです。
・ホームレスの人を雇用……と言ってるが、非人道的な実験のための使い捨て要員なのが透けて見える報告書。
たぶん何人か亡くなってる。
これ「幽霊」に怯えてるというより、この実験者たちに与えられること全てに恐怖しちゃってるよね……疑心暗鬼。
拷問による恐怖じゃん……
・「霊感とは?」って感じの実験なんだけど、最終的に本当に「幽霊」を見出してしまったようで、実験は無期限停止。
3人の被験者たちがそれぞれ描いた線が合わさってひとつの顔になっていく様子はゾッとしたし、最後の「幽霊」?はどこから来たのか……
私は着物の女の人に見えた。
◈「Found/ 特定しました」
・昔、2ちゃんねるで話題になった謎解きスレを彷彿とさせる内容みたい。
・どういう原理かは知らないけど、熊本の宗教団体へ誘導されてる……?
スレ主はわかってやってるようだったね。
これ、ネットスラングの「釣り(=嘘で引っ掛けて笑いものにする)」じゃなくて、賞金をエサにして本当に「釣った」話なのかしら。
最後の画像の窓の向こうの人影って、スレから消えた人たちなのかな……😰
◈「Guru/グル」
ネップリで紙に印刷!
・己の記憶が間違っていたのなら、この鮮明な記憶は何だ!?ってなるし。
記憶が正しければ現実が改変されてるということなんですかね……
◈「Heuristics / 抜け落ちた参照項目」
これまで更新してきた怪談を一時的に公開停止するお知らせ。
再アップロードの予定あり。
▣season1 “AlepH“
↑梨さんのXの投稿にありましたけどseason1の名称ね。
aleph(アレフ)……“ヘブライ語アルファベットの1番目の文字“ らしいです。
ちゃんと “Aから始まってHで終わってる“ 単語なんですよー
すごいですよねぇ。
どんな意味合いで付けたのかしら……
✻✻✻✻✻
さて、ここまでseason1の内容を簡単にまとめてみました。
読者参加型のリアルタイム作品ということが判明しましたので、今後も目が離せませんね!!
season2が楽しみ!
まだまだ追いつけるコンテンツだと思うので、ぜひホラー好きのお友達に布教してください☺️✨✨✨