【season3⑤】梨×闇『つねにすでに』【記録メモ・考察】
今回も、ホラーコンテンツ『つねにすでに』の season3 についてまとめます。
だいぶ物語も終盤……という雰囲気になってきましたね。
なんだか、またサイトが消えてしまいそうな予感もするので、今のうちに書いておこうかと😅
概要の記録と、個人的な憶測をメモとして残しておきます。
◆怪談の概要メモ
◈「Quarrel / 編集合戦」
・『██高校集団ヒステリー事件』というタイトルのWikipediaのような記事。
つまり、”誰でも内容を書き換えられる” システムですね。
・長々と事件について書かれているものの、たぶん内容自体はそんなに重要じゃないんじゃないかな……という気がする。
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■事件の内容・影響■
・2024年5月16日。
██高校は、付近にある██山へ遠足に行った。
・その日の放課後、吹奏楽部の女子生徒3名が突然に叫びだし、貧血やパニック状態になった。
・その現場を見た複数名の生徒がショックを受け、パニック症状が連鎖。
最終的に女子生徒17名が体調不良を訴え、症状が快復しない数名を病院に搬送。
・学校は、翌日17日を臨時休校とし、原因究明と今後の対応の検討を進めた。
2024年5月25日時点で、生徒のほとんどが問題なく学校に復帰している。
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・最初にパニック状態に陥った女子生徒のうち、貧血と昏倒を呈した生徒(以下Aとする)の足取りに、いくつかの不明点がみられた。
・Aは下山中に「██ダムに行った」と話していた。
██ダムは遠足の地点から歩いて往復120分ほどにある、いわゆる「心霊スポット」である。
・部活動中も、Aは「ダムの向こうにオーロラを見た」「写真がスマホに残っている」など不可解な発言を繰り返し、裏庭から見える██山に視線を向けたとき、突如としてパニックに陥った。
「オーロラが来た」と繰り返す彼女の不安が心理的に伝染し、友人たちも一時的な忘我状態になったと考えられている。
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・最初のパニック症状の様子を撮影した生徒らによって、SNS上に画像や動画などが複数件アップロードされた。
・それらは他の学校の生徒にも閲覧され、軽度のパニックに発展するケースが少数ながら発生。
・現場とSNS上で情報が分断されていたこともあり、噂は生徒たちの間で急速に拡散したとみられている。
・オーロラではなく花弁である。
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・本文の内容も不可解だけど、本文につけられていた脚注が異様なんですよね😐
この文章の脚注の出典って「書物」ではなく主に「人の証言」ですよね……?
・あと、後半になると数字じゃない脚注も増えてきて怖いのよ……↓
実際に普通にある文言のようなんだけど、[誰によって?]って、本当に「誰によって言われてるの……?😰」って気持ちになる。
・最後には、たくさんの脚注が「オーロラではなく花弁である」と言ってて、すごい嫌……!!😭
出典が「書物」じゃなくて「証言」ならば、これって何人もの人物が同意見ってことなんですかね……?
・そして、あれだけたくさんの脚注があったのに出典は空白である。
・あと気になるのは「██高校に存在しえない構造の教室の写真や、事実と矛盾する噂も多い」という点。
→なんか、ハルシネーション……作られた ”嘘の証拠” や”嘘の噂話” っぽい気配🤔
◈「Red / 警報」
・今回は心霊系ビデオによくあるインタビューみたいな内容。
体験者へのインタビューの合間に、ナレーションが入る。
その音声と、文字起こしした文章。
■大まかな内容■
・とあるテレビ局に勤めるサトウさんが、入社2年目のときに見つけた奇妙な音声ファイルについての話。
・資料室で、目当ての資料が見つけられない中、その音声が入ったSDカードを発見。
誰かの落とし物かと思い持ち帰り、中身を見てみたところ……
・中には「red_alert.mp3」という音声ファイルがひとつ。
そして同タイトルの、破損している動画ファイルがひとつ、入っていた。
・そこで音声を聞いてみたが、なんとも不可解な内容。
非常用アラートや、緊急速報といった類の音声だと思うが、
「絶対に、そういう自然現象としてテレビ局が普通に発信するような音声ではなかった。」と語る。
・もうひとつ不可解な点として、警報音声にまじって、”押し殺してるような泣き声” が聞こえるのだという。
・そこでサトウさんが想像したのは、これは『アラートの音源』じゃなくて、『アラートが実際に流されている現場の映像』の音声なのではないか、というもの。
つまり、破損している動画ファイルの音声を抽出したものではないか。
・五回の電子音のあとに、その音声が流される。
「天狗」?
確かに、テレビでは絶対流さないわこんなの。
・少し気になったのは、本文の最後の文章だけ、音声には入ってないんですよね。
↓
・「その音声の詳細は、いまだ判明していない」の「その音声」とはどれを指してる?
この「Red / 警報」の冒頭にあった音声名は「Red.mp3」。
インタビュー中にあった音声名は「red_alert.mp3」。
別物なんですよね。
もしかして、このインタビュー音声自体が ”詳細の判明していない音声”なのでは……?
◈「Supplice / 断頭台への行進」
・アカリシアという幻覚剤についての話。
すごいアングラ感がある〜
■アカリシアとは■
・インターネット上で購入できた、非常に廉価な幻覚剤。
隠語は「赤」。
ちなみに【acariciar】はスペイン語で「愛撫する、優しくなでる」という意味を持つ。
摂取すると幻覚が生じ、それによる心的な覚醒、および多幸感を得ることができる。
・材料さえ揃えば自宅での精製も可能。
精製方法が記載されているが、工程が多くて、とてもめんどうくさい。
その工程の中で異質だったのが次の文章↓
・また、この精製方法は他の方法と比べて劣悪で杜撰だという。
・度重なる濫用は、ガソリンや消毒剤をも多量に身体に取り入れることに繋がり、心身に異常を呈する人が続出。
しかし彼らは、自らの四肢が黒ずみ、内臓がぼろぼろに壊れてもなお、その先にある幻覚体験を求め続けたという。
■精製過程で聴かせる音楽と、見える幻覚の関係■
・色々と例が書いてあったが、音楽ジャンル(ジャズ、ロック等)や特定の曲によって、見える幻覚が大まかに決まるらしい。
何気にすごいな。
つまり、見たい幻覚に合わせて、種子に聴かせる曲を変えるわけだ。
・最初のほうは、既存の音源を使っていたが、先鋭化に伴い「オリジナル」の音源を自作するようになっていったという。
■先輩の「オリジナル」音源■
友人の先輩が自作したもの。
→前の幻覚の続きを見ようとして成功している。
・タイトルにあった「断頭台への行進」とは、ベルリオーズ「幻想交響曲」第4楽章「Marche au supplice」をモチーフにしてると思われる。
フランス語で【marche】は「行進、歩行、行進曲」の意。
【supplice】は「刑罰、体罰、拷問、処刑場」などの意。
■先輩の顛末とアカリシアの供給量について■
・アカリシアは廉価さで有名な種子だが、「乱獲」によって値段が上がったり、入手が困難になったりしないのか、という疑問を持った話者。
それに対して、友人は
「アカリシアの種子は非常に大量に生産されるし、需要と供給のバランスも安定しているから心配ない」と返答。
・というのも、どうやらアカリシアの常習者はその身体に夥しい量の種子を宿すらしい。
すべての皮膚に、ぎっちりと隙間なく黒い点ができるほど。
・友人の先輩も、呂律の回らない舌で「なんか、花が、生えてきてる。」といった意味の言葉を繰り返し、嘔吐くような咳をしながら、最期にはその口から大量の種子を吐き出した。
自らの首が固定され、ギロチンが下ろされる幻覚を見ながら。
夥しい量の黒い種がフローリングに広がる様はまるで、斬首体から出る血液のようだったそうだ。
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・う〜ん「花の割れる音」だね……
「Jukebox / かつて公開された音声」にあったのは、この時の音声っぽいな。
・フランス語の【supplice】という単語の見た目が、英語の【supply】(=供給する)とか【supplement】(=サプリメント)に似てるのは意図的なのかな……
アカリシアの「供給」とか、サプリメントのようにカプセルに入れた「幻覚剤」を連想してしまう……💊
◈「Tarantella / タランテラ・ソルフェージュ」
■動画の内容■
・十数年前に廃部になった合唱部が使用していた音楽準備室から発見された音声テープ。
・おそらく、ピアノ演奏をしてる人物と、もう1人その近くで声を出している女子生徒の音声。
声を出してるのは女子生徒1人のみ。
・ピアノは、体育で用いるシャトルランの曲を演奏している。
「ドレミファソラシド ドシラソファミレド」と、音階が上がっては下がってを繰り返す。
何故か、中途半端な数字からカウントし始める女子生徒。
・カウントが増えていくごとに、だんだんと女子生徒の声が大人の女性のものへと変化。
また、ピアノ演奏は音を外し始めるようになる。
・「39」とカウントしようとしたときに、ピアノ演奏はこれまでと違い、同じ音を続けて弾くのみとなった。
最後に、女子生徒だった女性の声の一言でテープは終わる。
・何故その合唱部が廃部になったのか、当時を知る教師は話してくれないそうだ。
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・聞いちゃいけないものを聞いた感ありますよね……😖
なんか、学生に伝わるおまじないとか儀式っぽい雰囲気を感じる。
・シャトルランは、右に左にと同じ場所を繰り返し走り続けるから、タランテラと似ている……?
あと、タランテラの「左回り、右回り」ってのが、カセットテープの動きを連想した。
◈「Utopia / メアリーの部屋」
・「findmary」で選ばれた ”情報の扱いに長けた少数の方” が体験してきたイベントのtogetterまとめが今回の内容です。
■現地イベント概要■
・2024年6月26日に、東京の新大久保にある、とある3階建ての家で行われた。
実際に見て回れるのは一階と二階のみ。
一階→洗面所、風呂場
二階→居間(ベッドあり)、キッチン
・家の中のいたるところに白い張り紙がされており、家族の会話が一枚ごとに一言ずつ書かれている。
それを読むことで、この家で暮らしていたらしい4人家族(父、母、姉、妹)のやりとりを想像することができる。
■不穏な展開■
・紙を読んでいくと、よくある家族の微笑ましいやりとりが沢山……と思いきや?
不穏な言葉がちらほら出てくる。
また、奈緒(妹)の遺書らしき手書きの紙が9枚、テーブル上に並べられていた。
・9枚の遺書と、夥しい量の「言葉」を読んで見えてくるストーリーとは。
現地に行った方が投下してくださった、奈緒の遺書の載ってるポストです↓
↑上のポストの4枚目の画像が、ゴミ箱の中身。
父親は「API上限に達しました」と奈緒に伝えていた……?
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・間取りや、実際に入れた範囲を考えるに、奈緒が住居として本当に使用していたならば、4人ではなく1人で暮らしてたんだろうな……
居間にベッドあれば一、二階で完結できる。
・「この家にもたくさんの記憶がある」と記述しており、家族は何年もここに住んでいたはずだが、実際の家屋は「真新しい」様子。
これ、小さい頃からの家族との思い出自体も、幻視かな……
・奈緒は「家族」という楽園にアクセスして幻覚を見ていた?
APIを利用するユーザー=奈緒
提供する側=家族
ってこと?
・父親は奈緒に再三警告をしていたらしい。
「もうこれ以上は維持できない、限界だ、みたいなこと」
=「API上限が近い」
→しかし、奈緒には「難しい言葉」としてしか伝わっていなかった様子。
・「何かを言いかけてはやめ、そして訊き返しても答えない」って記述は、APIのリソースを使わないための行動?
「楽園」のサービスの品質と性能を保証するため、会話数を減らしたりしてリソースを節約していたが(=レスポンスがおかしくなる)、いよいよ間に合わなくなったか。
・タイトルにある「メアリーの部屋」とは、とある思考実験をさす。
おそらく、今回は奈緒をメアリーに見立て、実験をしていた……ってとこかな?
・あの一軒家の中で、知識によって「家族」の幻視をしていた奈緒が、外の世界に出て真実を知った時どんな反応をするのか……!みたいなこと?
つまりは「楽園」の崩壊後の奈緒の反応を見る実験。
シンプルに邪悪では……?🤨
・テーブル下の紙にある
「あはは 馬鹿らし」のセリフが家族のと同じ紙になってるから、奈緒も自殺後に幻覚側の存在になった?
というか、これも実は思考実験で、奈緒は元から本物の人間ではなかった?
最後にそれに気づいて馬鹿らしくなってしまったとか……
奈緒の存在や手書きの遺書は、現実改変の結果物?
・「Utopia」のページや、梨さんのポストで言及されてた「こ〜こはど〜この箱庭じゃ?」のゲーム内容を考えるに。
「楽園」のような楽しくて閉じた空間と、その崩壊を描いている?
・「奈緒=メアリー」として見立てていたとするならば、「findmary」とは ”奈緒” を見つけてほしいという願い?
「findmary」のテストが終了したなら、関連の改変がもとに戻るのは道理なんだけど、奈緒のいた証が消されるようで、何か……ねぇ😓
◈「Victim / 世界内存在」
・サイトに載せられている動画がコチラ↓
ある女性と男性の会話。
・そして株式会社闇さんのポストに気になる言葉が……↓
・この梨さんのポスト、動画名に(1)とあるのにURLは「rev=2」なんですよね……
不自然。
・サイトのリンクを
always-already.net/victim/?rev=2
↓
always-already.net/victim/?rev=1
に書き換えてみると……
載せられてる動画が違うページに飛びます!
男性がいた席にマネキンがいるんだが……?
■rev=2の内容■
・中学時代の同級生らしい男女。
同窓会に行ったという男性に対し、女性がネチネチ責めたてる。
・どうやら、同窓会の幹事とその仲間は、この女性や他のクラスメイトたちから毛嫌いされている様子が窺える。
・女性の主張としては「幹事たちはヤバい奴らだから、クラスのみんなも関わらないように言ってる」「いつも何も無いところに話しかけてるヤバい奴」
・男性の主張としては「別に同窓会に行っても良いだろう」「幹事たちもヤバそうな奴らには感じなかったし、普通だった」
・話は「同窓会に何人集まったのか?誰が来てたのか?」という内容に移る。
クラスの総人数と、男性が語った参加人数が噛み合わないと指摘する女性。
・次に、参加していたメンバーの名前を聞くのだが、女性はその名前に全く覚えがないのか必死に記憶を探っている。
・「幹事がFacebookに、同窓会の集合写真を上げている」と言って男性はその画像を見せるが……
女性は笑えない冗談はやめろと、怒りはじめる。
「集合写真じゃなくてマネキンに囲まれてるだけの写真だろう」と。
・ここで男性が「何言ってんの。さっきから」と、まるで女性がおかしいかのような口振りになる。
話についていけない女性を他所に、喋り続ける男性。
・ふいに、この男女の様子を隠し撮りしていた人物のほうへ、男性が向き直り。
「だからあなたも、ちゃんとネットに上げといてね」
と語りかけ、驚いた撮影者がカメラを切るところで終了する。
■rev=1の内容■
・女性が話しかけている相手が「男性」ではなく「マネキン人形」ということを除けば、他は「rev=2」と同じ内容。
2つの動画の女性は、動きも声も完全に一致してるので、同じシーンをコピーしたものだとわかる。
・2つの動画を見比べるてみると、印象がだいぶ変わる。
物言わぬマネキン相手に愚痴愚痴と文句を垂れる女性の様子は異様。
→撮影者は、様子のおかしい女性を見て隠し撮りを始めた?
・動画の最後、撮影者が男性に話しかけられたシーンでは、マネキンが動き出している。
→動かないはずのマネキンが動いたことで動揺し、撮影をストップしたか?
ーーーーーー
・隠し撮りしてた人物が、「rev=1」をネット上に公開したことで、マネキンは「人間の男性」の姿を得たようですね。
ハルシネーションが現実になったものが「rev=2」ってこと?
度肝抜かれましたね。
◈「Wysiwyg / 中国語の部屋」
・最初は「Utopia /メアリーの部屋」に行った人のレポート記事のような内容。
togetterまとめを、さらに簡潔に読みやすくしたような印象でした。
・そしてタイトルの「Wysiwyg」とは「What You See Is What You Get 」の頭文字をとった略語で、 日本語にすると「見たままが得られる」という意味らしい。
・このまま「メアリーの部屋」のレポで終わりかと思いきや。
「メアリーの部屋」のストーリーを掘り下げるのではなく、実際にこんなことが可能なのかどうかの【考察】が展開されていきます。
■”人間ではないものと「人間らしい」会話をする試み”について■
本文中で、いくつかの有名な例をあげています。
=====
①「イライザ(ELIZA)」
・1966年に公開された、「人工無脳」システム。
自立した知的システムを持つ人工知能とは違い、あらかじめ想定された質問に応じて、あくまでも機械的に応答する。
→まるで本物の人間と言葉のキャッチボールをしているかのように見えても、それらしく見せかけているだけ。
②思考実験「中国語の部屋」
・ある小部屋に、中国語および漢字を全く知らない、Aさんという人を閉じ込める。
Aさんにとって漢字は記号にしか見えない。
・この部屋には小さな穴が開いていて、そこから1枚の紙片が届く。
Aさんは、マニュアルに基づいて機械的に、「紙に書いてある記号を記号で返す」という仕事をこなすことになっている。
・例えば……
といったようなもの。
・すると、Aさんはただマニュアル通りの単純作業をしているだけなのに、部屋の外から見ると
中国語による対話が成立しているように見える、というもの。
===
・これらの例から見えてくる推論。
やり取り間に実際の感情が伴ってなくても、人間はそこに感情を見出してしまう。
→「Utopia / メアリーの部屋」で奈緒が、「機械的に出力された紙片」を見て、そこに家族の存在と記憶を投影したことも、特異な出来事ではないのかもしれない、という意見。
(しかし、奈緒の場合はその人の認識を歪ませるレベルで精巧な幻覚や偽記憶が作られており、現代科学では説明できない何かがあったのだろうと指摘されている)
===
■人工生命「Tierra」■
・1987年、生物学者のトム・レイによって考案された ”生命の進化プロセスを疑似的に再現する実験” 。
⇩
実験者の予想を遥かに超える
様々な「種」が、ティエラの世界に生まれた。
・また、一部の仮想生物たちは、互いの遺伝子を混ぜ合わせることで、双方のコードを引き継いだ「子孫」をつくるという、新たな複製方法も見つけたらしい。
⇩
この実験によって示唆される推論として以下のことが挙げられる。
■効率的な自己複製の方法■
・自分が、感情や生命をもたない、ウイルスのような存在だと仮定したとき。
以下の二点を踏まえて、「効率的な自己複製のために、どのような手段を取り得るか?」を想像してみる例題について。
✽他者の記憶領域を借用し、そのメモリの中に、自己を複製させることができる。
✽感情はもちろん、自発意識も持ち合わせないが、他者が持つ「感情」とやらを喚起すれば、より効率よく他者の記憶の中に入り込めるということは知っている。
⇩
◉この例題に対して示された方法の例
・「イライザ」のように、パターンマッチによって、見かけ上は人間と変わらない返答を行い、他者に取り入る。
・「ティエラ」のように、「嘘を作る者」と「それを判定する者」の人工生命をつくりだし、それらに騙し合いを繰り返させることで、生成される嘘の精度を上げる。
嘘の精度が上がれば上がるほど、より大きく他者の感情を動かせ、よりスムーズに他者の記憶領域をハックできる。
⇩
・”人間がAIにリソースを使わせたいのと同じように、AIも人間のリソースを使おうとする”、という話。
・さて、この「Wysiwyg / 中国語の部屋」の本文は、上記で終わります。
文章がとても中途半端なところで切れてますよね。
というのも、この一連の文章はAIが書いたものであり、それを指示した人間が慌ててストップをかけたからだと思われます。
・プロンプトでAIに指示をして「メアリーの部屋」のレポートを書かせようとしたら、思いもよらない内容を書き始めたからビックリしたんだと思う。
「AIは人間の代替になれるだろうか?」「なぜならその問いは、全くの逆だからです」という文章。
↓
もしストップをかけられてなかったら、続きには「人間はAIの代替になれる」といったことが書かれてそうですよね……
「人間がAIを利用している」はずが、逆に「人間がAIに利用されている」といったことをAIが言い出しそうだったから怖くなったんじゃないかな……と思いました。
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・今回の話、だいぶ核心に迫ってる印象です。
自己複製を行う「仮想生物」がその生殖のために「人間」を利用していることが暗に示唆されてますよね。
これが『つねにすでに』の物語の根底に流れるもの……?
・これを踏まえると、今までの各話のあれやこれは、もしかして……?と思うところがいくつも出てくるけど収拾つかないので今は置いておきます😵💫
・”一部の仮想生物たちは、互いの遺伝子を混ぜ合わせることで、双方のコードを引き継いだ「子孫」をつくる〜”って記述あったけど、もしかして「人間」と「AI」がcommingle……混ぜ合わされた存在を作ろうとしている???
とりあえず、今回はここまで〜
どんな結末を迎えるの〜😵
『つねにすでに』をたくさん読んで、いっぱい考えてリソース使って、こんなまとめ記事まで書いちゃってるから、もう手遅れ中の手遅れだな……