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シャネルの唇。 CHANEL DE RÊVÉE
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綺麗な女性を愛するのは
至極、当然であって。
自らを魅つめたら、
ひどく儚く俯き加減で
唇を尖らせてしまいました。
あぁ、私はこの人に惹かれて
この人といたい、好かれたいと
自然に想うのは。
いけない事でしょうか。
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鏡の前でCHANELより
Rougeをひいて。
呟く。
『引け目を感じるのよ。』
薔薇を一輪挿し、
Rougeを添えるように置いて
静謐にカールした前髪を少しだけ梳く。
終焉を悟って。
美しい言の葉を散らす
『サヨナライツカ』
私は愛したことを思い出す.....
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CHANEL DE REVEE
シャネルの唇
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黒いドレスを纏った女は
サッとその場を離れようと足早に身を翻して。
それでも、それでも、お前と居たいんだよ!
唐突ないないはずの人間の声を聴く
ハッとして声の先に
微動だにせず固まって、
心は揺れた。
沈黙の後、その頬に淡く滴がつたい、
美しい唇が薄ら何かを
つむごうと開いた。
サンタクロースは、
クリスマスは、
いつだって、いつだって、
私を裏切ってきたけれど
愛する瞬間の美しさは、
誰にだってわかるかもしれない。
輝いた瞬間に魅て
夜空の星々が貴方を照らす。
独りでも、忘れないで
いつか。いつだって。
美しい瞬間が貴方に舞い降りることを。
CHANEL DE REVEE...
ROSE...
...