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シン・新型コロナ解体新書・・・新型コロナウイルス進化論

シン・新型コロナ解体新書(8月23日改訂)

本日は、2020年8月10日である。
未だに日本では新型コロナの感染は広がり、その社会的な影響は図ることができないほどだ。

さて、私は東京都に住んでいるが、最近は街中でもだいぶマスクをしていない人の数は増えてきた。これは、日々増加の一途を辿っているように思う。それが良い悪いとかコメントするつもはない。それも、選択の自由のひとつであると思うからだ。

確かに、もう梅雨も明けて、30度を超える日々が続き、マスクをしていると熱射病になるリスクは高くなり、マスクを外せば新型コロナになるリスクが高まり、でも、若年層であれば、たとえ感染したとしても重症化する可能性は低いので、マスクを着け続けるというのも、いかがなものかと思うところもある。

こういったことを考えると、今となっては、「マスクを着け続けるリスク」というものも一理あるというのは、確かなことのように思われる。

それに、肌が敏感で、マスクをつけられないという人も、確かに存在していることも事実。

更に、最近はネット社会になって、様々な情報が飛び交っている。
また、地方都市というか、地方の田舎では、新型コロナに感染したというだけで未だに村八分状態にされてしまい、普通の生活が送れなくなったり、果ては自殺に追い込まれた人もいると聞く。

まことにひどい状況である。


テレビでは、相変わらずメディアが「新型コロナは怖い」という報道を毎日のようにしている。コメンテーターと呼ばれている人たちが、ああでもない、こうでもない、と無責任に発言する。

でも、そうした報道を始めとする情報は、「進化論的に」正しいだろうか?
というのが、この、「シン・新型コロナ解体新書」である。


「シン・新型コロナ解体新書」と、ふざけたネーミングにしているのには、訳がある。そもそも私は一般人で、ウイルス学の専門家でも研究者でもない。ただの一般人だ。何をもって「一般人」と定義するかとか、そういうことは、ここで提言するつもりはない。ただ、ウイルス学の専門の人ではないよ、というだけである。言葉の定義の問題だ。


しかし、最近私的に腑に落ちたことがあったので、これを皆さんにシェアしたいと思ったのだ。ある意味、それだけである。


さあ、始めよう。

アルベール・カミュの『ペスト』におけるペストの終焉

アルベール・カミュの『ペスト』

新型コロナが流行りだしてから、非常に話題になった、アルベール・カミュの傑作である。しばらくの間、Amazonの総合ランキングでも、ずっとトップ20にランクインしていたほどである。

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私は大学生の時に初めてこれを手に取って、私の記憶が確かならば、今までに3回は読んでいる。アルベール・カミュといえば、『異邦人』のほうが世間的に有名ではあるが、個人的には、この『ペスト』のほうが断然すごいと思っている。

それほど、情景模写がすさまじいのだ。
これは、私が言うまでもなく、読んだ人はわかっていると思う。

そして、注目したいのは、もちろん、そのペストの終焉の場面である。

確か、物語的に、ペストによる街のロックダウンから1年以上経過した頃だったろうか、ある時期から、次第にペストはその威力が衰えていき、重症化する症例がなくなっていく。

大事なのは、これ、である。


なにが「これ」だって?

そう、私が考える、生物の進化の過程で起こる突然変異が、「これ」なのだ。その進化の方向性と言ってもいい。


そもそも、生物は「生存」するために、様々な生存活動をする。
それは、どんな大きさの生物でも同様だ。

「生きていくため」に、生き物はその生存活動を行う。
これがその『生存の本質』だ。間違いない。
このことに関しては、異論がある人はいないと思う。


そして、これは、我々人類もそうだが、新型コロナのようなウイルスにおいても同様なはずである、というのが、私の主張だ。


だから、新型コロナも、生存していくために、ある時期から必ず弱体化していくはずだというのが、私の主張だ。その根拠になるものを、これから見ていこう。

新型コロナの変化の方向性

これは、ある時、私のTwitterのタイムラインに流れてきた情報である。

公開日:2020年08月07日の記事である。


まずは、この記事を読んでほしい。

ただ、同じニュースソースの他の記事は、まだまだ新型コロナは安心するものでもない、と主張しているので、このニュースメディアがこの記事の内容を鵜呑みにしているというわけではない。

でも私は、学者でも研究者でもないから勝手なことを言うが、
新型コロナウイルスは、今後間違いなく弱体化していくはずだ

断言してもいい。

新型コロナウイルスは、徐々であるかもしれないが、必ず、弱体化していく。多少の変異はあるだろう。基本的に飛沫感染を主としているが、空気感染を主とするとか、そのくらいの変異はあって然るべきかなとは思う。でも、じわじわと、でも確実に弱体化の方向性に向かっていくはずだ。

その根拠は、ウイルスも、「生きているから」ということだ。生存と、その種を後世に残そうとするが故に、弱体化に向かっていくと、私は推察する。

この、「生きているから」という、ウイルスも生物であるということ、それ自体が、まさにその根拠である。

生存の本質

生存の本質は、その「遺伝子情報」を後世に伝えていくことである。
これは、間違いない。

哺乳類であろうが、アメーバのような原生生物であろうが、ウイルスであろうが、同じはずだ。これが、私の根拠であり、主張だ。

これには、どんな学者さんも研究者さんも、同意してくれるだろう。
もしそれに同意できないとしたら、その人の思考回路は狂っている。

断言してもいい。

さて、ところで、話はちょっと逸れるように感じるかもしれないが、ウイルスという生物について、ちょっとここで確認しておく。
ウイルスは、人間などど違って(まあ、当たり前だが)、それ単独では生きてはいけない。アメーバのような原生動物のようなものとも、ちょっと違う。ウイルスは、それ単体で生殖活動を行うような種類の生物ではないということだ。

必ずその「宿主」を必要とする。その宿主に寄生することで、はじめて生きていけるのだ。

新型コロナウイルスでいえば、基本的には人間に寄生する。
猫にも感染はするらしいが、これは、主に人間から猫に感染したのであって、きっと、猫から猫へ、連鎖的に重症化していって、更に伝染していくものではないだろう(まあ、もしかしたらそうなのかもしれないが、ここでは直接的には関連のない話なので、さらっと流します)。

というのは、猫はもともと縄張り意識の高い生き物であり、人間ほど集団行動をとらないのが普通だからだ。人間とは違う。

野良猫はともかく、家猫は、ほとんど家の中で過ごすだろう。
その、同居人である人間からウイルスを引き受けるに過ぎない(基本的に、ということだ。家猫でも、外に遊びにいく猫もいることくらい知っている)。

さて、それで、新型コロナウイルスは、世の中の今のこの現状で、人間がこれほどまでに警戒モードになり、全世界的にマークされてしまった現状で、いかにして「生き延びていくか」を、細胞レベルで対応していくのか?ということだ。特に考える思考回路も持っていないはずのウイルスでも、「生存」というポイントにおいては、本能的に進化していくはずなのである。

それが、生物学的な「進化」であろうと、私は考える。

つまり、新型コロナウイルスの進化の方向性は、単純に言えば、「宿主をいかにして殺さずに、その遺伝子を拡散していくかという方向性に特化していくはずだ。ウイルスだから、人間のように思考能力はないはずだから、ひたすら本能と環境によって、自然淘汰的に、そのように進化していくと考えられる。そう、自然淘汰だ。それが、進化を加速させるのだ。

というのは、(ちょっと考えれば当たり前のことなのだが)宿主を殺してしまっては、その遺伝子を後世に伝えることが困難になってしまうので、ウイルスにとって、宿主を殺さずにいた方が、遺伝子を「拡散」していくことが安易にできるはずだからだ(遺伝子の拡散とその伝承に特化した場合)。

それは、この新型コロナウイルスが、無症状・もしくは初期症状のときに「感染しやすい」ということからも頷ける。

そして、「進化」とは、「環境に適応していくこと」である。

これも、ダーウィンの「進化論」にもあったことだと記憶している。

そもそも、宿主を皆殺しにしてしまっては、その遺伝情報を後世に伝達していけない。そうすると、進化論的には、その「毒性を弱くする」ことが、進化の本質・方向性であるということだ。

これが、私の主張の本質である。

簡単に言うと、新型コロナウイルスはウイルスであるがゆえに、その宿主を必要とする。そして、人類が新型コロナに徹底抗戦しようとしている状況であるがゆえに、ウイルスは、その生存本能に従って、仕方なく毒性を弱める方向性に「進化」せざるを得ない。

そして、ウイルスは思考する頭脳は持たないが故に、進化の方向性は、その生存本能に従い、「ウイルスの遺伝情報を残そう」という方向性に向かうはずである、というのが私の主張だ。


おおむね、間違っていないと思う。
そして、ウイルスは、その毒性を弱体化した状態で、人間を始めとする動物の体の中で、新たなる宿主を見つけて生存・共存していくであろう。それがウイルスの遺伝子を確実に後世に残していく、唯一の道だからだ……という、一見非常識かもしれないが、この、いち個人の「推察」をもって、この『シン・新型コロナウイルス解体新書』を、結論付けたいと思う。




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