<第12話>コミック『金髪の姫将軍は元敵国の好敵手に嫁ぐ』感想!
さて、核心に迫ってきた第12話!
ここまではレオーネの境遇、レオーネとカーラや殿下、ルーファスといったゼルジオスの人たちとの交流、そしてレオーネとベルトルドの気持ちの距離に主に焦点があてられてきて、それらがとても丁寧に、細かい心情の機微までも表情から読み取れるくらいものすごく丁寧に描かれてきたかと思うのですが、12話に入って少しストーリーにも動きが出てきます。
そう、ゼルジオス王都を一夜にして吹っ飛ばした『禁呪』について、ベルトルドの口から語られるのです。ついにです。
あの、最初は能面のように何を考えているのかわからなかったベルトルドも、いつの間にかこうしてレオーネと国の存亡にかかわる深い話をするようになったかと思うと…感慨深いですね…!
王都を抉り取った禁呪についてどう思うかを問うベルトルド。その問答でレオーネは、物語冒頭での戦場について思いを馳せます。
ここ、重要なシーンですが、原作ではわりとレオーネが一言答えて終わってます。でもコミック版では、レオーネの回想を挟むことによって、より深みが増しています。第一話の印象的な見覚えのある景色、兜の中のレオーネの視線。
このシーンは原作通りながらも、会話の順序や設定の追加などがあり、より印象深く、より核心に迫っていくドキドキ感を増しています。
あー……
なんて私の文章って殺伐としてるんだろ…こうして読み比べてみると、もう少しこうすればよかったああすればよかったと勉強になります。
そしてここで明かされるベルトルドの生い立ち。
それを聞いたレオーネは思わず「私は自分の夫のことを何も知らないのだな」と零します。
実はこれ、原作にはないのです。ないのですがこれは最高にレオーネですよ。レオーネの心に残る名台詞集に間違いなく連なるし、宣伝やバナーにドドンと載ってきますよこれは。また自分が書いたのかと思ったもん(こら)
これがまたね、レオーネが限りなく言いそうであり、そして、めっちゃベルトルドに刺さりそうな言葉でね……さすが森川先生ですよ。
ていうか刺さってるね?刺さってるよねベルトルド。その目は心動かされたね。私の目はごまかせないよ。
あぁ、今レオーネの言葉がベルトルドの鉄の扉を開いたよね。あと鋼の理性もだいぶ崩したよね(*´σー`)
話は戻って、ベルトルドが王都を離れていた理由は原作と大きく異なるところです。私もすっかり忘れていたんですが、ノベル版だとベルトルドは冒頭の戦には出てないんですよね。なんてことだ。
コミック版だと一話からレオーネとベルトルドの関係性がドドンと示されてベルトルドの存在感も増し増しなんで安心して下さい!
どちらも読んで下さった方はぜひ違いを楽しんで下さいね!!
……あ待って!!!
ちょっと!!!ちょっと待って!
そのあと、なぜ王都にいなかったかを語るベルトルド、それを締めくくる大ゴマでの台詞。これも原作にはないんですが。
これは最高ーーーーーーにベルトルドですね!?!?!?!
えっ!?!?! めちゃくちゃかっこいいですね?????森川先生凄いな……。ベルトルドのかっこ良さ1億パーセント増しじゃないですか。
この回のベルトルド、めちゃくちゃ表情豊かなんで、ぜひ、ぜひここは実際に読んでほしい!!!!!!!です!!!!!!!!!!!!いや本当に豊か。
最初の頃の表情が動かなかったベルトルドが別人のように心の流れが見える、見えるぞおお!?!?
そしてついに二人の距離が………ベルトルドの鋼の理性がーーーーーーーーーーーー!!!???
かなりシリアスで話も二人の距離も大きく動いた12話なので、私も真剣に感想を述べるつもりが後半で一気にテンションがおかしくなりました。反省。
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