うろついた日
心療内科に行った。色々なことを話した。気分の波が激しく、落ち込んでいる時は「自分は価値のない人間であり、死ぬべきである」という考えに支配されてしまうということを話した。先生からは自分を客観視できている部分とそうでない部分があると言われた。また、「死ぬべきである」というような極端な結論にとらわれてもそれを実行に移さないようにだけ気をつけてほしいとも。自分も本当に死にたいわけではない。ただそういう気分になっている時は自分が生きていていいことを自分自身が認めることができない。ご飯を食べていても映画を見ていても「自分は何の価値もなく死ぬべき人間であるのにこんな楽しかったり心が満たされるようなことをしてはいけない。図々しい振る舞いだ。」とどんどん嫌な方向に視野が狭窄していく。それがつらい。
雑貨屋でこまごまとした買い物をした。カゴを使わず色々商品を手に取るうちに手がいっぱいになってしまい、持ちきれないので金属製のペン立てだけは脇に抱えてレジに向かったのだが、歩く間にそれを持っていることを忘れ、床に落として大きな音を立ててしまい、店員さんに心配された。
家具屋へ行き、ぶらぶらと時間を潰す。自室には小学生の時に親より買い与えられた学習机があるのだが、近々これを処分したいと考えている。天板が非常に大きいのでついモノを置いてしまい、ごちゃついた見た目になるのがストレスなんである。折りたたみ式のローテーブルなどを物色する。
服屋へも行く。適当にズボンを見繕い、試着してみて現在の自分のサイズを確認した。かさばるので結局買うことはなかったが、ズボンもそろそろ新しいものが欲しい。
喫茶店で時間を潰す。ココアフロートを頼み、乗っている生クリームとバニラアイスをスプーンで削り取ってはココアを啜る作業を1時間ほどかけて繰り返し、グラスをカラにする。水はレモンの味がうっすらとついていてよい。持ち込んだ本は資料が並べ立てられているばかりでつまらなかった。
脱毛へ行く。あちこちで時間を潰していたのは心療内科の予約時間と脱毛サロンの予約時間とに開きがあったからである。
なるだけ淡々と書くようにしたい。淡々とした中から滲んでくるものもあるのではないかと期待する。
「女学生」という、昨今あまりお目にかからない言葉。
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