Thymesia レビュー

Thymesiaをクリアしたのでレビューを書いていこうと思います。一応ネタバレ注意。
あとSEKIROをトロコンした人は今すぐブラバして買いましょう。クリアしたらまた来てね。

概要

Thymesiaは台湾のOverBorder studioが開発したアクションゲームです。「ソウルライク」が乱立している中、ダークな世界観と奥深いアクション要素、そしてアイテムによって世界観を説明していくスタンスを含めて非常に真っ当な「ソウルライク」ゲームだと言えるでしょう。
ただし難易度はソウルシリーズに比べるとかなり低いです。初見で倒せる敵も少なくありません(まあボス自体が多くありませんが…)

世界観

疫病が蔓延する世界、ヘルメスという錬金術の盛んな王国が舞台です。ストーリーについては正直よく分からないので深くは書きません。考察サイトもそのうち出てくると思いますのでそちらをどうぞ。いつか書きたいとは思ってます

アクション性

よく言われるのはBloodborneとSEKIROのハイブリッドという意見。私はブラボ未プレイなのでよくは分かりませんが、なるほど確かにと思いました。ステップで回避、敵の攻撃に合わせてジャスガ、HPとは別のゲージがあるというシステムはハイブリッドと言えるでしょう。

一応システムを簡単に解説します。敵を攻撃するとHPの白ゲージが削れていきます。ここまでは他のゲームと一緒です。しかし、白ゲージがあった箇所に今度は緑ゲージが出てきます。敵を倒すにはこの緑ゲージを全て削る必要があります。
つまり、白ゲージと緑ゲージを全て削る必要があるということです。加えて白ゲージは時間が経つと緑ゲージのある位置まで自然回復していきます。

戦い方としては白ゲージを削りつつ同時並行で緑ゲージも削っていく感じです。緑ゲージもちょくちょく削らないと、距離取られた時に白ゲージを回復されちゃうからですね。
主人公コルブスは剣と爪を持っており、それぞれで白ゲージ、緑ゲージを削ることが出来ます。システムとしては面白いですが、ザコ敵は段々面倒くさくなってきます。理由は後述

ステップ回避とジャストガード

ステップに長めの無敵時間が付与されています。ジャスガ、SEKIROでいう弾き要素もありますが、ステップメインでも戦えるくらいです。無敵が発動するとコルブスが赤く光るので分かりやすいです。効果音もなるのでこれだけでも楽しいです。
ジャストガードですが、基本はSEKIROと同じ感覚です。成功すると食らうはずだったダメージを相手に与えることが出来ます。音やエフェクトはSEKIROより弱いため、気持ちよさは足らないかも

ジャスガでは基本白ゲージが削れていき、全て削りきると今度は緑ゲージが削れていきます。多くの敵はそこまで攻撃が苛烈では無いので、ジャスガを挟みつつ爪で緑ゲージを削っていく戦法となります。

ここで上で言ったザコ敵に話になるのですが、ザコ敵は当然あまり攻撃してきません。ですからジャスガせずとも剣と爪のみで削りきれます。こうなると、2つのゲージをわざわざ別の武器で削るのが億劫になってきます。体幹システムではザコ敵に対してただ殴ってHPを削りきるだけでも勝てたので、余計に作業感があります。
しかしボス戦では敵もある程度攻撃してくるのでジャスガと爪メインで戦うことになり、とても面白いです。

ゲームとしてどうだったか

面白かった点

ジャスガ主体で敵の攻撃を見切りつつ攻撃していく、というSEKIRO由来の面白さは健在です。ある方が「生命を賭けたリズム天国」と称していましたが言い得て妙と言えるでしょう。
加えて今作ではステップ回避も使えますし、疫術という忍具ポジション、少し強力だったり遠距離から打てる特殊攻撃もあります。様々な戦い方が出来、自由度は高いと言えます。

面白くなかった点

というと少し直接的な気もしますが
まず敵が弱い。冒頭でも書きましたが、特にボスが弱いです。大きくわけて以下の三つ

  • 攻撃モーションが少なく、見切るのが簡単

  • 敵のダメージがそもそも低い

  • HPゲージが1本しかない敵も多い

特にダメージの低さ、大技を食らってもHPの半分ほどしか喰らわないこともありました。一撃死とは言いませんが、8割ほど削ってもいいと思います。

次に全体的なボリューム。一応4つの分岐エンドは全て見ましたが、この時点で11時間。SEKIROの時は1周するのに30時間弱かかってましたからこのボリューム差は大きいです。まあ分岐エンド簡単に見れるっていうのもあるんですがね。
ただボスの少なさは悲しいですね。全部で6体くらい?少し抜けてるかもしれませんが、かなり少ないです。しかも初見討伐出来る敵も何体か混ざってひとしおでしょう。

総評

面白くなかった点を多々上げましたが、3000円弱ということを考えると十分だと思います。基本的にボリュームに関しての不満なので、戦闘システム周りでは特に不満がなかったのも大きいです。これから改善される可能性もありますしね。
OverBorder studioは7人ほどで作ってるらしいので、よくこれだけのものを作ってくれたと素直に感謝したいです。

もし気になった方は買ってみてください。個人的にはセール中にSEKIROを買った方が値段込でも楽しめると思いますが、SEKIROの難易度に不安のある方には強くおすすめできます。

ちなみにSEKIROは現在セール中です。SEKIROはいいぞ。

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