Vol.6 〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉インタビュー 山本 浩 さん
地元有志が集まりボランティアで食事を提供したり、様々な活動や体験を通じて地域で子ども達の成長を見守り、育てていくコミュニティ「キッチン小春ちゃん」。地域住民や町職員も気軽に訪れるほか、地元香春思永館(義務教育学校)ボランティア部の生徒や県立大の学生などが手伝い一緒に遊んだり宿題をすることもあるといいます。
今回は、そんなキッチン小春ちゃんに携わる方々にお話を伺いました。
____キッチン小春ちゃんはどのようなキッカケで始められたのですか?
山本さん ずっと昔から地域の繋がりがあってね。とっても良くしてもらったから、地元地域の為に出来る事は何かないかな?と考えていて、みんなが気兼ねなく集まれる場所を作れたらいいな、という思いからキッチン小春ちゃんを始めたんですよ。私が、地域活動がしたいって言ったら手伝うから何でも言ってね、と言ってくれたもんだから、今でもこうやって仲良くさせてもらってますよ。
中山さん それにね、同じ想いを持っていればだんだんと人が集まってくるんですよ。だから何でもやってみる事が大事だと思っているんです。今ではね、小春ちゃんの日になると地域の子ども達が率先してお手伝いをしてくれるんですよ。
山本さん 大きな子供会のような感覚かな?今は子ども達が集まるきっかけが少なくなってますからね、食を通して多くの人の交流の場になればいいなと思ってますよ。
____毎回50名近くの子ども達が訪れるそうですが、それだけの料理をつくるのも大変なのではないですか?
村門さん 私達はね、子ども達が美味しいって言って食べてくれるのが嬉しいんよ。それが一番っちゃん。そんなんが楽しみでやってるんやき、そんなん大変やないんよ。ほいでね、私らも楽しいんよ、やきあっちゅうまに終わるっちゃん。
山本さん 村門さんたちがね、そういっていや顔せんでやってくれるき助かっとるんですよ。それにね、お米や食材は地域の方が持ち寄ってくれるんです。フードロスを減らしたいという目的もあるんですよ。
村門さん 私らはね、子を育てた世代やから、子ども達がどうしたら喜ぶか?っちゅうんが分かるんよ。子ども達に美味しいごはん食べさせてやりたいやん?食が豊かだったら、自然と心も豊かに育つんばい。ここに集まる大人達に言えるのは、地域や子ども達に対する愛情が豊かな事っちゃんね。
____みなさんの地域愛がとても伝わります。それに、みなさん赤いエプロンがとてもお似合いですね。
毛利さん いいやろ(笑)?小春ちゃんのエプロン可愛いかろ?お揃いっちゃんね。
村門さん みんな美味しいものに目がないきね、よだれかけっちゃ(笑)。
毛利さん いつもこんなん言って村門さんが明るいから、毎回元気を貰えるんよ(笑)。だからみんな付いてくるんよね。
村門さん 今日は普段話さん真面目なこと喋ったから疲れたっちゃ(笑)。あとは余ったんつまみ食いして、おしゃべりして、ぴんちゃかんちゃ片付けて、帰って寝るよ(笑)。中山さんあと宜しくっ!
____皆さん仲が良くて、そして本当に多くの方々が関わってらっしゃるのですね。
中山さん 同じ思いを持っていればだんだんと人が集まってくるんですよ。だから長く続ける事が大事だと思っています。
山本さん 今では大学生や思永館の生徒さんたちがボランティアで手伝ってくれるんです。宿題を手伝ってくれたり、一緒になって遊んでくれたり。なんだか嬉しくなりますね。
後藤さん 大人たちがこうして笑顔でやってると、子ども達も自然と笑顔になるんですよね。今ではこの様な集まりが少なくなっているから「キッチン小春ちゃん」は、人の繋がりと地域活動の大切さを学ぶ良い機会ですよね。