裸ネクタイ誕生秘話
2022年が明けてから6月に入るまで駆け抜けてたな〜という5ヶ月が過ぎ、
6月入って、ふと立ち止まってみると、いろいろ変化し始めている自分が感じられて、充実感もありつつ、まだまだこの先に合わせて変化し続けてやる!と意気込みつつ、浮き足立つと足元から持っていかれるのがオチなので、十分に地盤を固めてやろうというのが、ここ一週間のいま現在。
そういうふとした時間で、荷物整理したりするのですが、
引越ししたまま10年ほど開封していなかった写真ばかりの段ボールがありまして、これを思い切って整理してみようかと。
90年代後半〜2000年代前半、30歳前後のバンド活動バリバリ写真が大量に出てきまして。
懐かしいバンド活動、若かりしバンドメンバーたち。
いろいろ思い出し、頭の中での答え合わせがいろいろ面白くてね。
そん中「あれ?そういえば・・・」っていうことがあって、いろいろ写真の日付やら過去の活動を思い出して確認を始めたんですよ。
「いつから裸ネクタイだったのか?」を。
このアー写は2010年辺りかな?
ある意味、裸ネクタイ完成の全盛期ではないでしょうか(笑)
MIジャンパンで教鞭をとっていた2000年からおよそ20年、私がよく生徒に言っていたことで「デビューするとか大きなチャンスがあり、世の中に自分が大きく知られるであろう仕事には、その先の自分に大きな影響を及ぼす可能性があるから十分に注意しなさい。」というものです。
例えば、よく聞く話としては、
仕事が欲しいからと、女優が中途半端な気持ちでオファーを受けてしまった役柄の作品がブレイクしてしまい、有名にはなるのですが、その作品の役柄のイメージが色濃く女優につきまとってしまい、本当にやりたかった役柄にありつけなくなるという話。
つまり、世に知られる(有名になる)きっかけの作品は、自分の今後のイメージに大きく左右する可能性があるので、自分の納得する将来像をしっかりイメージして、腹を括った上でチャレンジしなければダメだっていうことです。
もちろん、そんなイメージ像は自分には持ち合わせていないので、なんでもやってブレイクできたら最高です!っていう人には関係ない話なんですけどね(笑)
恐らく98年だと思うのですが、ESPの6弦ギター時代ですね。
ESP M-IIを好んで使わせていただいてました。
金髪で衣装をバッチリ着てますね(笑)
R-ONE結成前の前身バンドR-JACK LINEです。
『解き放て』の原曲はこの頃で、よくライブ演奏してました。
2000年代に入り、ついに黒髪ストレートが始まります。
そして、なんと言ってもSCHECTERの7弦ギターです!
これ初代のケンシロウS7プロトタイプ。
22F仕様のSCHECTER EXCEEDを元に無理やり24Fの7弦用に仕上げていただいたもの。
ギターの話はまた別の機会に。
ということで、2001年でもまだ衣装着てますね。。
先ほどの写真から1年後、ついに脱ぎますね(笑)
まぁいろいろ迷走している時期でしたよ。30歳前後なので、焦りもあったと思う。
でも、ほんと牛歩ですが、完成に近づいていますね(笑)
5150とMorley VAI-1が見えますね。VAI-1は発売されたと同時に手に入れています。
とにかく5150が恥ずかしくて(笑)
ヘッドにステッカー貼ったり、キャビはPeaveyプレートを外して、右下の5150プレートの5番を黒く塗りつぶして誕生日の「10」にしてます。
なんで5150が恥ずかしい?って理由はまた今度(笑)
というわけで、前置き長くなりましたが、
ついに、この撮影の日がやって来るのです。
撮影は2003年9月だったかな?
私33歳になる直前ですね。地獄本第一弾の執筆オファーをもらったころ。
某アーティストのソロアルバム3枚目にアレンジからギターから全面的に参加させていただいたんですよ。そうしたら、アルバムジャケットの中に「お前とのツーショット写真も使おう」と言っていただき、撮影に同行したという流れです。
32歳の私、控えめに言って、、全力でお金なかったです(笑)
衣装をどうするかと。
下のパンツはあるけど上着がない。最近は裸だし。。
財布の中身は5,000円ぐらいで、貯金もないし、衣装っぽい服を買うにも、5,000円じゃ〜たかが知れてるし、まして、買ったら買ったで明日からどう食って行こうか?ってことになるし、、、でもオシャレにしないと失礼だよな、せっかくのオファーだし、インパクトも与えたいし、、
撮影の前日ギリギリまで悩んで悶絶してました。
シャツ1枚すら買えないわけよ。まさにシャツガナイ。
すると、撮影前日の夜に、ふと舞い降りて来たんですよ。
・今の自分にできて
・低予算でありつつ
・最高のインパクト
ネクタイだ!っと。
思いついたと同時に自宅を飛び出して、実家に向かいました。
親父にネクタイを借りようとね。
自分がネクタイとは真逆の生活をしていて一枚も持ってなかったってのもありますが、親父がファッション関係だったもので、実家にネクタイがいっぱいあったのですよ。
あ、ネクタイしてないですね!
久しぶりに写真見たけど、勝てないな〜この爽やかさ(笑)
63歳で他界されてます。
で、実家に着くなり親父に、
「黒っぽくて、カッコいい感じのネクタイ貸して!」と伝えたら、
黒にペズリー柄のネクタイが出て来て「これあげるから持っていけ」って言われて、翌日に撮影したのが、先ほどの写真とトップに貼った写真たち。
ついに2003年、裸ネクタイが産声を上げたのです!
途中でも書きましたけど、かなりの勇気が必要でしたよ。
腹括りましたよ。
どう考えても馬鹿にされるよな〜って、自分でも思ってましたから。
でもね、やっぱりやり続けて見慣れさせるというか納得させるというか、
馬鹿正直に「馬鹿になる」っていう感覚を裸ネクタイで学んだんですよね。
だから、自分にとっても、見た目の話だけでなく、人生の学びが裸ネクタイにあったので、とても良かったなと。
そして、この切羽詰まったピンチの状態でなんとか乗り越えなきゃって状況があったからこそ、アイデアが舞い降りて来たりするのかなと。
ほんと「ピンチはチャンス」ですよ。
そんな機会を与えてくれたのが、
シンガー坂本英三さんなんです。感謝ですね。
じつは、これ坂本英三さんのソロアルバムの話でして、
ソロアルバム3枚目『メタルハンサムマン』2003年11月21日発売の撮影でした。Spotifyに音源なかったので、配信されていない廃盤ですかね(笑)
配信してくれないかな。カッコいい歌たくさんあるのでもったいないですね。
この日のオフショットや撮影時の話は、このあとマガジン購読者限定で公開しますね。
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