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プログレス月が山羊座入りしたから物質世界に帰ろう

こちらは西洋占星術のエッセイ創作・箱式サインの記事です。1ヶ月ほど前、プログレス月が山羊座入りしました。ハウスはまだ11ハウス。

冒頭の漫画はその瞬間をネイタルのサイン擬人化たちに寸劇してもらったもの。白髪の老人が山羊座で、赤毛の青年が射手座。(画面の端っこにいる女の子は月の"元の持ち主"である蟹座です)
なんだかボロボロですね…これはカスプに射手座の天王星が鎮座する11ハウス入りしてから変化の勢いがよすぎたからです。パソコン買い替える等いろんなものが切り替わり、いろんなものを切り捨てた。あまりにも刷新と呼べるイベントが多すぎたのです。11ハウスに入りたての状態は以下の記事にて。

しかし変化の波に乗りすぎて、身近なところをおろそかにしてたかもしれません。今回はそんなプログレス月射手座の後半から山羊座入りまでに私に起きた出来事をまとめてみました。

西洋占星術からとにかく離れたかったプログレス月射手座

あんまりにも切り捨てすぎた結果、占星術のモチベまで切ってしまいました
創作もそうですが自分がよくわからなくなってしまったのです。ネイタル見てもよくわからない。当然ネイタルが元ネタのこの創作にも向き合えない。
今までも創作活動の存続が危ぶまれる出来事はありましたが、筆を持つことすら拒絶するのは初めてのこと。世紀の大スランプというやつです。天王星、切りすぎ。

いや一応、やる気を取り戻そうと努力はしたんですよ。前から好きだったミッドポイントを採用したネイタル天体を擬人化したり、

※途中で頓挫している

鑑定を受けたりでネイタルを向き合うことを試みました。しかし一向にモチベが戻らない。

これはもう仕方がない!と思い切って自分の創作やネイタルから距離を置くことにしました。そして旅に出ることにしました。旅先は本の中とその知識。プログレス月射手座らしくなってきたぞ。

初めは占星術クラスタらしくサビアンを復習してたのですが、途中から数秘術へ。数の象意を把握してサビアンを度数から理解することが目的でしたが、コアナンバーの仕組みが面白くて見事に沼へ。

数秘術は起源が数学者(哲学者)のピタゴラス説があるので、占いだけでなく数学や哲学の本も齧ってみました。特に数学。数秘術で数に象意を見出すには数を愛する人の目が必要だと思ったからです。流れ的にカバラにも寄り道。
あと、なんとなくワンネスやツインレイがどのようなものか把握するために今まで触れることもなかったスピリチュアル本も読みました。本を通じて古代から現代まで旅をする。すごく…雑多で…末広がりです。果たしてこの先に射手座が求める答えはあるのか。

最後に行き着いたのはマヤ暦占いでした。

占いクラスタが目にするマヤ暦は古代マヤの暦を使った占い。…ではなく、20世紀のニューエイジ思想家が宇宙とシンクロするために古代マヤ暦を媒介にしたものを、さらに別の人が個人の性格占いに発展させたものです。占いになるまでの経緯がやや複雑ではありますが、出回ってる命術ではかなり新しいもの(ドリームスペル暦やホゼ・アグエイリアス博士で検索すると色々出てきます)
で、今回私が触れたのはマヤ暦占いが占いになる前のドリームスペル暦と呼ばれるものです。

私たちがよく知る暦は10進法と12進法で成り立っています。お馴染みのグレゴリオ暦から東洋の干支まで、世界の暦の多くは12の数が採用されています。
これは12という数が天体観測から時間を計るときに非常に便利な数だったから。昼と夜の12時間、1年に起きる月の満ち欠けの回数、木星の周期の12年など。古代人が天体の運行を観察し記録したことで時間や暦の共通ルールができ、12という数に支えられた(あるいは縛られた)今の私たちの生活があるのです。

ところが、マヤ暦占いに使われるツォルキン暦は20進法と13進法の暦でした。12進法の暦とは全く異なるリズムの暦が、西洋・東洋の影響を受けないアメリカ大陸にある。どうもこれが20世紀のニューエイジ思想家に刺さったようなのです。

12の数は地上から天体の運行を観察して求められた数字。つまり地球上の目線でしかない。しかし12のひとつ上の13を採用することで地球上のルールから脱し宇宙と調和できる。時間の制約から解放される。ニューエイジ思想を借りればそんな意味を持つらしいのです。

事前に数秘術で数の象意について履修したのもあり、12と13の数字の解釈の仕方はとても面白いと思いました。西洋では13を忌み数としたけど、かつてのアメリカ大陸ではそれがまったく通じないのも興味深いですね。
知的好奇心が前のめりに一方、宇宙と言われてもえらく遠いところまで来てしまったな…と足元がおぼつかなくなる感覚に心細くなる私もいました。

宇宙とシンクロするより、地球がいい。
シンクロニティを信じるより、実際に言葉を交わせたほうがいい。
私がそんな答えに至ったとき、プログレス月は射手座を後にしました。旅の終わりです。9月半ばのことでした。

プログレス月の山羊座入り

プログレス月が山羊座入りしたのは9月19日。前日の18日にはMC・IC上で月蝕が伴う、とても印象的な魚座満月でした。

私にとってもこの満月の前後で気持ちの整理がつき手放したモノもあったのですが、このプログレス月の山羊座入りもそのトリガーのひとつだったのかもしれません。
…で、私の太陽は魚座の最終度数にあって、海王星を始めとするトランスサタニアンの小三角形にずっと巻き込まれてたりします。スピリチュアル系の本をヌルっと読めたのはこれのせいかも。

とりあえず物質世界で生きよう

そんなこんなで迎えたプログレス月山羊座入り当日。そのタイミングに私は何をしてたかというと、皮膚科探しでした。
…いえね、近年のストレスが祟ってか最近ニキビがよく出るんですよ。流石に放置するのあかんわな〜と。マスク外すの恥ずかしいし、ニキビだって立派な皮膚病。ついに本腰入れて治すことにしました。行くなら美容皮膚科を併設してるところにしよう! 目的の皮膚科に目星をつけて翌日すぐ行きました。

察しのよい占星術クラスタならお気付きですね。山羊座の身体部位といえば…そう皮膚! あまりにもそのまんまですね〜!よくできてる!

宇宙のことを考える時間より、自分の身体と付き合う時間のほうがずっと長いです。そして宇宙のことを考えるのにも、考える脳の容れ物である身体が必要です。
プログレス月が射手座にいた頃はあんなに多方面にかっ飛んでいったのに、山羊座に入った途端に自分の身体という物質世界の基礎に帰ってきた。いかにも土サインらしい展開です。

プログレス月山羊座入りから1ヶ月後、ようやく落ち着いてきたのでこの記事を公開することにします。
私の山羊座には12ハウスのカスプがあります。プログレス月が9ハウスにいる頃から思わぬ方向に行ってしまった活動でしたが、ようやく峠を越えたんだ…と実感が湧きました。なんとか西洋占星術に戻って来れた感があり、射手座期に出会った本たちの内容も無駄にならなそうな予感もします。

冒頭の漫画の通りn海王星を通過するときがちょっと怖いけど、P月が山羊座いる2年を楽しんでみたいと思います。いいことあるといいなー!

ここまでお読みいただきありがとうございました! 創作の概要はこちら。

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