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作品と空間について②-空間をデザインする意義-


こんにちは、haconiwa.の空間デザイン担当の石井です。

今回は先週の記事を書いた兼田くんと同様に
作品と空間についてちょっと話していこうかなと思います。

私は自然がとても好きでキャンプなんかもよくやったりしています。

この間は山梨のふもとっぱらキャンプ場に行ってきました。

日の出と富士山を見ながら座って飲むコーヒーは最高ですよ☕️

見出し画像 : 石井



さて、本題の作品と空間について。

作品と空間を明確に区別するならば、
作品はそれ単体で人々に「何か」を与える力を持つ物であるが、空間はそこまで大きな力を持たない物だと考えます。

では、作品を展示する上で空間を設計する意味は何なのか。

それは作品が人々に与える「何か」を増幅させることだと私は考えます。

先程のキャンプでの話を例にします。

私が早起きして見ることが出来た日の出と富士山を作品、
椅子に座ってコーヒーを飲むという行為を空間とします。

テントから出た瞬間見えた日の出と富士山は、それだけでため息が出るほど幻想的で感動的なでした。
ここ最近の悩みや人間関係、課題など様々な考え事を全て無意味かのように錯覚させるほどの力を持っていました。

では、そこに椅子を移動して湯を沸かし、コーヒーを淹れ空間を作り、改めて作品と向き合うとどうなるのか。

椅子に座ることで体がリラックスし、作品に全神経が集中します。
コーヒーを飲むことであたかもそれが生活の一部のような優越感を与えてくれます。

このように作品に空間が加わることで作品の力を引き立てつつ、新たな付加価値を与えてくれるのです。

haconiwa.では、作品展示者が素晴らしい作品を、私たち空間設計者に提示します。

第1回の展示では細長い部屋に不織布のカーテンを幾層にも重ね、そのカーテンに作品を展示しました。

カーテンと共に作品が揺れ動き、僅かに透ける不織布が次のレイヤーの存在を伝えます。

不織布を重ねることで連続性と先への期待感を与え、揺れる不織布と作品は儚さと浮遊感を与えます。

1ハコメの様子


私の作品に対する空間の考え方はこんな感じです。

みなさんも日常で何か作品を見つけたとき、それを最大限楽しむ方法を考えたりしてはいかがでしょうか。

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