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心地よさってなんでしょう② 冷える=うつくしい

心地よさってなんでしょう第2回です。
第2回をやるつもりはありませんでしたが、思いついてしまったので書きます。

前回は ゆっくりとした変化 が大事なんじゃないかと書きました。
今回は 冷える についてです。

建築家の原広司が書いた『空間〈機能から様相へ〉』という本があります。建築をつくるとき機能を考えるのではなくて、これからは光とか雰囲気とかたたずまいとか、そういうものを考えていきましょうよ、という内容だったと思います。

その中で、「冷える は美しいんだ」ということが書いてありました。

「冷たいは、日本中世でも「冷える」といわれた美的理念であるし、しぶい、軽いも、日本の伝統的な美学の価値基準となっている。」p253

本当かよと思いましたが、冷静に事例を探してみると意外と当てはまります。


[水] 沸騰していく様子 vs 凍っていく様子:凍っていく様の方が美しいかも?

[季節] 春から夏 vs 秋から冬:秋から冬になっていく感じのほうが美しいかも?

[温度] 寒くなっていく感じの方が美しいかも?

どれも言われてみれば、くらいのことですが、ちょっと納得できてしまいます。


これからの季節、冷えていきます。この本によるとそれは美しいことらしいので、あなたもぜひ確かめてみてください。





ちなみに見出し画像は、原広司+アトリエ・ファイ建築研究所設計の<ヤマトインターナショナル東京本社ビル>です。
言われてみれば氷っぽい…?

1987年竣工。35年前。

原広司、様相論、ヤマトインターナショナルについてのちゃんとした説明は↓こちらをご覧ください…




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