『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』 ライブビューイングin東京
2024年2月18日、東京ドームでオードリーのラジオイベントがあった。
私はドームのチケットを入手できず、友人と二人でライブビューイングに参戦した。
友人はリトルトゥース(オードリーのオールナイトニッポンのリスナーの総称)歴10年以上。
私は7年くらい。(友人にオススメされてハマった)
5年前に行われた武道館ライブも、同じ友人と一緒に参戦した。
私は武道館ライブに感動してさらにラジオにハマり、若林さんの結婚までの期間は夢中で聴いていた。若林さんの結婚は、なんというか、寂しかった。
「ガチ恋の推しが結婚してロス」という気持ちではなくて、独身仲間の友人が突然結婚したような寂しさ。「おめでとう!末永くお幸せに」とは言うけど、具体的な家庭の話を、今は聞かされたくない気持ち。
それでもしばらくは「これまで楽しませて頂いてきたわけだし、急に離れるなんて不義理だよな」という想いで無理やり聴き続けていたけれど、どうしても嫁や結婚生活の話をおもしろく聞けなくて、徐々にフェードアウトしてしまった。
ここ数年は聴けたら聴くという程度。徐々に楽しく聴けるようにはなってきたけれど、「リトルトゥース」と名乗るのもおこがましい状況だった。
友人は、私が離れている間もずっと熱心なリトルトゥースだった。
2023年3月、東京ドームでのライブ開催が告知されたとき、私は武道館での興奮の記憶が蘇り、ここ数年たいして聞いていなかったくせに、「行きたい!」と思った。
ライトなリスナーにとって、1万2千円のチケット代は高いと感じたけれど、チケットを当てて友人を連れて行ってあげたいという思いもあった。
(武道館のチケットも私が当てたので、ドームチケットも当てられる気がしていた)
結局、私も友人もドームチケットを取ることができず、東京の映画館でライブビューイング参戦となった。
私はチケット代のこともあるし、正直ライブビューイングでも構わなかった。
(『さよならたりないふたり』をライブビューイング参戦して、すごく感動したのもあり)
友人は、ドームチケットが取れなくて、ほんとうに落胆していた。
抽選で外れるたびにガックリ肩を落として、一般販売で取れなかったときにも、心から悔しがっていた。
「こんなに熱心なリトルトゥースが行けないなんて、おかしいよ!」と、愚痴を言うことでなんとか正気を保っていた。
そんな友人でも、ライブビューイングで満足できるかな?と、少し心配していた。
けれど、若林さんのnoteで『お詫び』を読んで「大丈夫そう」と思えた。
noteには、ドームのチケットが取れなかった人へのお詫び、葛藤や自身の至らなさへの反省、ライブへ向けての意気込みなどが書かれていた。
こうやって本音を聞かせてくれる若林さんに心を掴まれる。
noteの言葉通り、実際にライブビューイング勢への細やかな配慮を感じた。
ラジオでは、ライブビューイングの売れ行きが悪い地域をイジったり。
ライブビューイング限定の前説動画やラバーバンドを用意してくれたり。
そしてなにより嬉しかったのが、オードリーの二人がラバーバンドを着用して登場したこと!!
「付けてるからね」って。
離れていても繋がってるよ、という心配りが何よりも嬉しかった。
会場に入れられなくてごめん、できること全部するから、ライブビューイングでもなんとか楽しんでほしいと、本気で思ってくれているんだなと、オープニングで感じられた。
ライブ中も、ライブビューイングの観客に向けて、なんども声掛けがあった。
MC.wakaと星野源さんの歌のときに
「ライブビューイングの人も立って」と言われたけれど、会場には一瞬、戸惑う空気が流れて、結局私も周辺の人たちも立てなかった。
それでも、大きな拍手や笑い声は響いていた。
演者には届かないのに、なぜ拍手をするのか。
会場にいるような錯覚をしたいから、かもしれない。
盛り上げてもらおう、というのではなく、前のめりに盛り上がりにいく姿勢。
映画館には、そんな姿勢のリトルトゥースたちが集まって一体感、高揚感があった。
ドームのチケットが取れなくて悔しい想いをした同士たちの連帯感。
私の隣は20代くらいのカップルだった。
男性がリトルトゥースで彼女は付いて来たみたいだ。「そういう客いるよね」という話題のときに、二人が笑い合っていた。
東京ドームライブ告知からは、ライブを最高に楽しむために、予習というか、気持ちを盛り上げてもらうためというか、聞き逃さないようにラジオを聴くようになった。
YouTubeも、たまに観た。
『バックトゥーザフューチャー』3作と、
『フィールドオブドリームス』も観た。
東京ドームライブは、予習をすればするほど楽しめる内容になっていた。
(『ライトハウス』も観ておけば良かった!)
ここ一年間のトーク、YouTubeの内容が伏線になっていて、壮大な伏線回収をしていくようなライブ。
古参にしか分からないネタも散りばめられていた。
一年間かけた壮大な物語の完成形。
時間をかけて練りに練って、たくさんの大人たちが本気で作った作品は、隅々まで配慮が行き届いていて、ラジオへの愛、リトルトゥースへの愛をびんびん感じた。
一般的なライブの声掛けで「アリーナー!」「2階席ー!」とかがあるけれど、「ライブビューイング勢」への声掛けは、そういうのの延長線上にある。
最前列と、2階席では、同じドームの中だけれど、迫力は違う訳で。
ライブビューイングは、2階席より、もう少し遠い席、という感覚。
「東京ドーム」という箱には入れなかったけれど、私なら「東京」という箱、全国の映画館なら「日本」という箱、海外からライブ配信で観たなら「地球」という箱。
同じ箱の中で、同じ時間に、同じものを見聞きしている。
同じ場所に気持ちが向かっている。
すごい体験だった。
…長くなってしまったけれど、
このnoteで何が言いたいのかと言うと、
ライブビューイングも、最高にトゥースだったよ!
ということだ。
この先も、毎週聴くかは正直分からない。
離れる時期もあるかもしれない。
それでも、2024年2月18日にもらったたくさんの感情は、いつまでも私にとってお守りになるだろうな。
明日からも頑張って生きていこう。
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