銭湯日記 9
最寄り駅の商店街のはずれに、その銭湯はある。
年末年始はあまり休めず、体が固くなっている気がした。少し時間ができて、まず思ったのは、銭湯へ行きたいということである。
少し湯に浸かってから、低温サウナへ。すぐに10分が経過し、気持ちよく汗が噴き出してくる。そして水風呂へ。
痛いくらいの冷たさに、ただ身を委ねる。気づくと、冷たいと感じなくなっている。そしてまた低温サウナへ。
体が求めていたのか、何度も夢中で繰り返すが、あっというまに時間が過ぎていく。なんだかいつまでも続けられそうな気がした。
すっかり柔らかくなった体と心で、夜道を歩く。1月にしては暖かな夜だった。
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