刺しゅうの図案を写すペンのこと
わたしはカルチャースクールでイラスト刺しゅうの教室をしています。
教室では、刺しゅうをする布の下にイラストの図案を置いて、下からライトを照らして、ペンで図案を写していただいています。
わたしがいつも愛用しているペンがこちらです。
下がアドガー チャコエース ファインマーカー 細書き、紫です。
細い線がきれいに書けます。布に引っ掛けるようにして、短い線を少しずつつなぎ合わせるように書くと、キレイに図案を写すことができます。
自然に消える目安は1日〜14日くらい、水でも消すことができます。
上はSewline ソーライン 自然に 消える ペン 0.8mm です。
自然に消える目安は1日~10日くらい、同じく水でも消すことができます。
ペン先がボールペンタイプになっているので、 布の上でコロコロ転がしてなめらかに書けるため、字を書くように図案を写すことができます。
この2つをずっと気に入って使っていましたが、どちらも使っていくうちにインクが減り、自然に消える日にちがどんどん早くなり、生徒さんがお家でさぁ刺しゅうをしようと思ったときには、図案がすべて消えている…ということが悩みでした。
こすると消えるカラーペン、フリクションというペンをパッチワークで使っています…という生徒さんがいらっしゃいました。
パッチワークは布の裏面に印を付けるので、フリクションもいいかなぁと思いますが、刺しゅうは布の表にイラストを写し、その線の上を刺しゅうしていきます。線通りに縫ったとしても、ペンの色がかすかに見えてしまいます。ペンの色は熱で消えるとのことですので、それを消すためにアイロンをかける必要があります。
ぎりぎりのところにアイロンをかけるので、刺しゅうのふんわり感が消えないだろうか…それが心配でした。
なんでも試してみなければ…ということで、早速フリクション細字を購入‼色はオレンジにしました。
いい感じに写せました。
線の上を縫っていきます。
ほんのすこしオレンジが見えます。
図案が縫えました。
アイロンをかけていきます。
アイロンのかけ方はこちらを参考にどうぞ。https://note.com/hacobe/n/nfcf89b54fd60
作品の裏面を上にします。
あて布をして、優しくアイロンをかけていきます。
どうでしょうか。
キレイに消えました。刺しゅうのステッチもつぶれていません。これならいいかも‼
時間が経ってペンの色が浮き上がったりすることがないか…など、またその後の経過もご報告したいと思います。
【追記】
図案は熱で消えましたが、冷たくしたらどうなるのか…刺しゅうの作品を冷凍庫に30分入れてみました。
あっ…下絵が浮き上がっています💦
またアイロンをかけて、図案を消して、次は何もせず1ヶ月くらいおいてみたいと思います。その結果はまたご報告いたしますね。