布の下にはキルト綿やフェルトを
刺しゅうの作品を飾るときに、作品の布の下に、わたしはキルト綿やフェルトを置くようにしています。
布だけだとなんと言いますか…べたっと平面的な感じになってしまうのですが、キルト綿やフェルトを置くと、立体感が増し、刺しゅうの作品がぐんっとレベルアップ!!するような気がします。
刺しゅう教室で小さな作品をつくるときは、刺しゅうした布を額の大きさに切ったら、キルト綿も同じサイズに切り、重ねて額に入れます。キルト綿は薄手のタイプを使用しています。
皆さん、ひと針ひと針刺しゅうした作品が完成し、額に入れたとき、とってもうれしそうな表情をされます。
そのお顔を見て、わたしもとってもうれしくなります。
わたしは雑貨として小さな刺しゅうの作品を販売することがありますが、そのときはキルト綿のかわりに白のフェルトを使います。刺しゅうした布と白のフェルトを重ねて、布のまわりに一周ジグザグミシンをかけます。
ジグザグミシンをかけるのは、刺しゅうの裏側の刺しゅう糸のごちゃごちゃを見せないようにするため。
キルト綿同様、白のフェルトも額に入れたときにいい立体感を出してくれます。
白のフェルトを使うときの手順はこちらです。
①額の大きさに合わせて刺しゅうの布を切ります。
②刺しゅうの布よりもすこし大きめに白のフェルトを切り、重ねます。
③布のまわりに一周ジグザグミシンをかけます。(ジグザグミシンはできるだけ細かく)
④ジグザグミシンのまわりのフェルトを切り取り、額に入れます。
わたしがキルト綿やフェルトを布の下に置くことにしたのには、こんな経験があったからです…。
こちらは3年ほど前の作品です。刺しゅうの作品を布を貼った木製パネルの上にボンドで貼っているのですが…。
よくよく見ると表面がでこぼこしています。
わたしは刺しゅうをするときに玉結びも玉止めもしますので、そのすこしのふくらみが表面にひびいてしまっているのです。
どうしたらそれが目立たなくなるかなぁ…いろいろ考えて、クッションがわりになる白のフェルトを下に置いて、ジグザグミシンをかけてみることにしました。
お~っ、これはいい。
とってもいいのですが、またひとつ気になることが…小さな作品の場合は気にならないのですが、ポストカードサイズくらいの作品になりますと、布とフェルトが端でしか固定されていないので、真ん中が浮いた感じになってしまいました。画像ではわかりにくいのですが、自分ではどうしてもそれが気になりました。
う~ん…またまた考えました。
そうだっ、両面接着芯で布とフェルトをくっつけてからジグザグミシンをかけてみよう!!
わぁ~、バッチリです!!
これで玉結びと玉止めが表面にひびくことも、布が浮いた感じになることも解決できました。
せっかく時間をかけてつくった作品…すこしでもきれいに見せたいですよね。
よかったら、ぜひ試してみてくださいね。