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「マイクロコピー」 の威力

マイクロコピーという存在をオンラインセミナーで知り、詳細を知りたくこの本を購入。今回は、その本についての紹介です。

Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー[第2版]
山本 琢磨 (著)
単行本 – 2022/4/20

「マイクロコピー」とは、購入ボタンやその周辺、決済画面や入力フォーム周りの短いコピーなど、これまでコピーライティングの教材や、専門家が全く話さなかった、非常に細部のコピーのことです。

山本琢磨「たった数文字で売上が変わるマイクロコピーとは?」( CSS Nite 2022-10-28)

例えば、あるサイトに押してほしいボタンがあるとする。
「資料請求する」、「問い合わせをする」、「予約する」、「商品の詳細ページへ」など、何かを買ってほしい、何かを知ってほしいという本丸へ飛ぶための入り口のようなボタン。

そこで、もし読み手が何かを迷い、ためらい、不安を覚えれば、ボタンはそのまま押されないまま。入り口から入ってもうことすら叶わなくなる。

では、何に迷い、ためらい、不安を感じるてしまうのか?

そのツボを押さえて、それらを払拭させる、ほんの一言を、そのボタンに添える。それがマイクロコピーの役割。

どうやったら迷いや不安を和らげることができるのか?

そのヒントが本書には散りばめられて、今更ながら、そりゃそうだ、と思うところがたくさんあった。

相手の不安に先回りする「マイクロコピーの基本」を学ぶのには最適な内容だったと思う。

以下、読んで気になった箇所から、いくつかピックアップ。

1)顧客の中の頭の中にある言葉を使う
 すでに顧客に馴染みのある言葉を使うと、言わんとすることがイメージしてもらいやすい。想定している相手が理解できることばで書く。

2)ボタンを押すと、どんなベネフィットがあるかを具体的に伝える
 「無料」トライアルなど

3)顧客の不安を和らげるための情報を、先回りして提示する

 よくある例
・お客様の声、星によるレビュー評価
・数字、裏付ける事実、データを示す
・得られる金銭的利益を示す
・手厚いサポート、返金保証

4)ボタンを押すと何が起きるのか、そしてそのボタンを押すタイミングはいつなら良いかわかるようにする

  • リンクボタンの向こう側に何があるのか?情報を匂わせる「詳しくはこちら」 → 「〜の理由をみる、方法を見る」

  • あと回しににさせないようなタイミングワードを使う → 「今すぐ購入する」や、ときには「あとで買う」なども有効なときがある。

  • お試しできることや、試用期間を伝える →「2週間無料」「まずは1っヶ月無料体験」

5)数字で伝える 手続きにかかる目安時間を明確にする
「今すぐ計算する」 → 「1分で計算する」「3ヶ月無料」
その他「14日間の無料トライアルを始める」「132名もの人が」「97%のクライアントが」「2営業日以内に」「1時間以内に発送」「15分の遅れ」「30%の改善」など

→ 数字の表記法についてポイント
<1> 今すぐ決定が必要な場面:数字に注意を向ける
<2> 決断を急がせない場面では、抽象的な「単位」に注意を向ける

6)相手が必要としている情報をきちんとカバーする

  • サービス内容、商品の説明

  • 配送方法と到着日数

  • サイトの利用方法

  • 返金(返品)保証の有無

  • 顧客が得られるベネフィット

  • 会社概要、実績

  • プランの違い、追加機能、プレミアム版の料金

  • ブログ記事

  • 具体的な購入方法

これらのポイントを参考にしながらサイトを見直すだけでも、今すぐ改善できそうなところがありそうです。


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