水辺の植物ー因幡の白兎のベット『蒲』の穂
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。本日も雨です。昨日も書きましたがザーッと降ってピタッと止む。を繰り返しています。
今日はそんな雨の合間を縫って川辺をお散歩してきました。そこで見つけたのが『蒲』の穂です。
蒲とは
水辺に自生している植物で、みなさんもよく見かけるのではないでしょうか。今の時期にちょうど茶色い穂をつけます。
ちょうど竹輪(ちくわ)が竹串に刺さったかのような形にも見えます。
そうそう、「蒲鉾(かまぼこ)」の「蒲」の字はここから来ています。その昔「竹輪」は「蒲鉾」と呼ばれていたそうです。
きりたんぽの形にも見えますよね(笑)
食用にも薬用にもなる「蒲」
草丈は水面から150㎝以上になり、群生しているので、この穂がついた時期はとても目立ちます。
この穂は「花」なのですが、一般的なお花と違い雄蕊も雌蕊も花弁もありません。
とても不思議な形の花穂が特徴ですが、蒲は食べることができます。蒲の部分は地域によっては小麦などと混ぜてパンやビスケットにして食べるそうです。
茎の部分や葉も食べられるそう。
食べたことないなぁ。
また、蒲の花粉は「蒲黄(ほおう)」と呼ばれて利尿作用や通経作用があるとされています。
その他にも、簾(すだれ)の材料や、穂を蚊取り線香の代用としても使用されてるので、人々の生活には密接した植物なんですね。
水生植物の5つの分類
蒲は「抽水植物」です。と冒頭の方で書きましたが、抽水植物とは水生植物の分類の一つです。
この夏の時期はホームセンター等でも販売が増えて見かける機会があると思いますので復習しておきましょう。
因みに、水芭蕉は「湿地性」睡蓮は「浮葉性」ホテイアオイは「浮遊性」です。またこの植物についていつかご紹介できればと思います。
抽水植物とは、根は水中にあり茎や葉は水面よりある植物です。抽水性の植物の仲間には菖蒲(アヤメ)やヨシがあります。
古事記「因幡の白兎」と蒲のお話
蒲は「因幡の白兎」のお話に登場することで有名です。
因幡の白兎といえば、鮫のことを「ワニ」と言い表すことで記憶されている方もいらっしゃるでしょう。
そのお話の中で、ワニに背中の皮を剥がれて泣いている白兎に、大黒様が「きれいな水で体を洗い、蒲(がま)の花を摘んできてそこの上に寝転ぶといい。」とアドバイスします。
そのアドバイス通りにしたら、きれいな毛が生えてきた。というお話です。
蒲の穂は、「穂綿」とも言われほぐすとふわふわの綿状になりますからね。
まとめー川辺の植物と動物と昆虫
川辺をお散歩していると、水辺でしか見られない植物との出会いがあります。その植物の根っこの間には、そこで暮らす動植物が隠れていたりしますよ。
この、私がお散歩している川は、小学生の頃にザリガニを釣りに行っていた思い出の川で、それこそ「蒲鉾(かまぼこ)」を餌に釣りをしました。
バケツいっぱいに釣ってきたザリガニを実家の池に放ち、その池を大事にしていた祖父にめちゃくちゃ怒られました(笑)
そうそう、その川では日向ぼっこしているカメも見つけることができます。
よーく見ていると、川の流れが穏やかな場所にはアメンボもいます。
もう少しじっくり見てみると、メダカも見つけられますよ。
川の周辺では、トンボも飛び始めました。
冬から春にかけては、鴨の親子を見かけます。
季節の移ろいをさまざまな場所で感じられるのも、田舎暮らしの良いところですよね。
さてさて、晴れ間を長く見ていません。太陽が恋しいです。
あてにならなさそうな今週の天気予報を眺めつつ、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。