世界はひろい?
世界にはいくつか種類があって、僕たちはそこを行ったり来たりしてる。
たった独りで酸素を吸っている世界、お互い素性も知らない人たちに囲まれている世界、職場の同僚たちがすぐ近くにいる世界、大切な友人や家族のぬくもりを感じられる世界、愛する誰かに触れて溶けあう世界。
人を起点に考えてもこんな感じで地続きの世界を毎日行ったり来たり。
何もしていないと思った日があったとしても、どこかの世界には存在していて、何か食べただろうし、何か飲んだだろう。テレビを見たりネットをしたり、ゲームを楽しんだり本を読んだり、自ら絵を描いたりしているかもしれないし、文章を書いている可能性もある。こんなふうに。
どの世界も特段ひろいわけではなく、それでも焦燥感というクスリでも飲まされたように何かしなきゃ、と思うことがよくある。
意識していないとすぐに波のように押し寄せて、気づけば溺れる寸前。
あくまでも自分で波を立てているわけだから、凪いだ状態に戻すことはできるはずなのになかなか上手くいかない。
生物としての生存本能が何かしら作用しているとしても、みんなかどうかはわからないが、過剰反応な気はする。
今のところ最適解を見つけられていないから試行錯誤しながらも、このせまい世界でのんきな心でぼーっと暮らしていきたいなあと思い、電車に揺られて今日も世界を行ったり来たり。
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