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クルドに関わることになって


ふとしたきっかけで関わることになったクルド関連(クルドの家庭料理の本の撮影を私が担当したのです)。
埼玉県蕨市は、20年ほど前からトルコ政府からの迫害を逃れ、やってきたクルド系の人々が多く暮らすことで、一部では有名で「ワラビスタン」とまで言われるほど。

その蕨(住所は川口市)にある、猫友の吉松夫妻らが運営するブックカフェ「ココシバ」では、そういった人たちを知ってもらうためのイベントも精力的に開催しており、かの「クルドの食卓」も、ココシバの小倉さんという編集者と、やはりココシバスタッフである中島直美さんが作った著作なのです。
その著作発売記念の第三段として、映画「マイスモールランド」の監督である川和田恵真さんと、日本の大学に通う2人のクルド人学生を招いてのディスカッションが行われるというので、昨日、作家の友人木村祐介くんをお誘いし、参加してきました。

クルド難民のみならず、かのスリランカ人女性ウイシュマさん衰弱死亡事件しかり、とりわけアジア系収容者や住人に対しての差別や仕打ち、非道極まりない入管のやりかたには非常なまでの強い憤りを感じます。がしかし、かつてないほどの劣悪な様をさらし、汚職のみならずやりたい放題の現政府の有様をみるや、その元凶が政治家にあるのではなく、むしろ国民の「無関心」こそに最大の元凶と深く感じた次第です。

死亡事故までには至らず幸いでしたが、かつて東京入管にて収容者のクルド人男性チョラク・メメットさんが体調不良を訴え、救急車が出動したにもかかわらず、入管が病院への救急搬送を拒否したとしたということが報道されましたが実はそのチョラク・メメットさんもここ“ワラビスタン”のお一人なのです。


会は、終始和やかな雰囲気の中、進んでいったものの、日本人では絶対に味わうことがだい彼らの直面する、前にも後ろにもいくことができない厳しい現実とそれにともなう絶望の実体験として聞くや、それはまさに映画「マイスモールランド」のストーリーそのもの。しかしそんな中でも希望を持ち明るく生きる彼らの笑顔に、ほんの少し光が見えるようにも思えました。
ぜひ、この映画を皆様もごらんくだり「こんな過酷な現実がすぐそこにある」ということを知っていただければ幸いです。

「知ることの大事さ」。これは、決してクルド問題に限ったことではないはずです。

私がふとしたことで関わることになったクルドのこと。

それを通じて、ほんのすこしだが、いろんなものが見えてきた気がするのです。
関わることができて、良かったと強く感じています。

#マイスモールランド

#川和田恵真

#クルドの食卓

#クルド

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