自分ゴトがあふれる街へ
初めまして、私たちは【株式会社HACK】と申します。
2021年7月に設立されたばかりの、まだ生まれたてホヤホヤ。地元である静岡県浜松市をベースに”自分ゴトがあふれる街へ”をテーマにした、まちづくり・場づくりを主たる事業として設立した会社です。
2022年4月から始まる公共空間の利活用を皮切りに、具体的な事業を様々な分野で実践をしていくにあたり、noteで私たちHACKの活動を発信していきたいと考えています。
まず今回は、HACK誕生秘話とメンバー紹介をさせてください。
メンバー紹介
(写真左から伊達善隆、髙林健太(代表)、鈴木信吾)
《プロフィール》
髙林健太(タカバヤシケンタ)
1984年浜松市生まれ。ATLAS.LLC代表、ニューコモン商会共同主宰。千葉大学大学院工学研究科修了後、森ビル㈱に入社し、新規開発プロジェクトの都市計画、事業計画、六本木ヒルズのタウンマネジメントに携わる。2017年にUターンし、丸八不動産㈱を経て2021年独立。『まち歩きが楽しいまちへ』をコンセプトに、浜松を拠点としたまちづくりプロジェクトの企画実践を行う。株式会社HACK代表。髭が似合う。
伊達善隆(ダテヨシタカ)
1985年浜松市生まれ。㈱鳥善、㈱ル・グラン・ミラージュ代表取締役。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、PricewaterhouseCoopers入社。大企業のコンサルティングに携った後、㈱Plan・Do・Seeに入社。店舗のマネジメントや、老舗料亭旅館の再生などに携わる。2014年にUターンし、㈱鳥善入社、2019年代表取締役就任。『街の価値を上げる』を理念に掲げ、浜松のアイコンとなるような店舗づくりに加え、新規事業としてまちづくりに取り組む。好きな言葉は『乾杯』。
鈴木信吾(スズキシンゴ)
1980年生まれ。大学卒業後、家業の製材会社へ入社。山と人をつなぐ架け橋や新商品開発を行い、2015年に㈱鈴三材木店に入社。「地域をもっと好きになるコト、モノづくり」をコンセプトにコミュニティースペースHomeHamamatsuの立ち上げや新規事業の企画運営を行う。
笑顔がキュートなメンバー内で兄貴的な存在。
HACK誕生に至るまで
こちらをご覧の方はきっとまずHACKと言うネーミングに注目されたかと思います。その前に、まずは少し誕生に至る経緯をお話したいと思います。
実は主要メンバー3人は会社設立されるずっと前から互いに知り合いだった訳ではありませんでした。”存在や、事業に関しては知っている”程度の間柄。直接的な関わりは皆無に等しいぐらいだったんです。
出会いのきっかけは浜松市が独自に開催している企業版リノベーションスクール。当時は確か20数社が参加する規模だったかと思います。
リノベーションスクールとは、市内に実在する空き家、空き店舗、空き地などの遊休不動産を題材物件として、「ユニット」と呼ばれる10人程度のチームを組み、その物件を活用した事業プランを作り上げて提案し、事業化を目指すスクールのこと。
基本的には個人主体で参加を募るものだが、浜松市では独自に企業を主体とした企業版スクールを開催している。
スクールでは、半年の期間中に月1の頻度で集まり、それぞれの企業で出来ること、実現したいことを検討・提案していく中で、単独または数社でユニットを組み、最終的な構想を作り上げていきます。
意見交換を繰り返しながら"マッチング"をしていくわけですが、私たち3社は地方の課題や可能性に対する考え方や価値観に共感できたことが、そもそもの始まりでした。
・地方に活路を見出すには、ハブとなるような新しい拠点、人の集まる場所が必要であるということ
・愛せる街とは、綺麗に"出来上がった街"ではなく、むしろ未完成の状態(余白)から、自らが関わることで街が出来ていく。そんなまちづくりが必要であるということ
・浜松(ローカル)に足りないのは、居心地の良さだけでなく、上質さ・美しさを有する空間であるということ
そして私たちは、何をやるかを決める前に、このメンバーで何かやろうと決めました。
新川モールについて
そんな折、スクールを主催する浜松市役所の佐々木さんから新川モールの案件をお聞きしました。
JR浜松駅のすぐ北側、私鉄高架下の屋外空間新川モール
ここは、駅と歓楽街を繋ぐ結節点であるにも関わらず、現在は人通り少なく暗い空間となっており、その立地を活かしきれていませんでしたが、市によってリニューアル工事が行われた後に、2022年度よりその管理運営を民間に委託する、とのことでした。
この空間を活用して、中心地の活性化を出来ないか。この市が抱える課題に呼応する形で、私たちは新川モール利活用をプロジェクト化することとなります。
HACKの事業第一弾
私たちの事業の第一弾は、この遠州鉄道第一通り駅の高架下新川モールの指定管理です。
現在の浜松の中心市街地には、居心地がよく誰もが過ごせる屋外空間が不足しています。新川モールでは、思わずそこで時間を過ごしたくなるような場や仕組みの創出を行います。
きれいだけれど単独の企業にお膳立てされた場所ではなく、市民がやってみたいことに挑戦できたり、お気に入りの居場所をつくれたりできるような、多くの個人的な「好き」が集まる空間に。
そしてこの新川モールが、街の小さな信頼がたくさん集まる場「Local Trust Hub」へと育っていく、そんな挑戦をしてまいります。
(ここでは、新川モールの説明はこのくらいに収めて、次回のnoteで詳しく書いてみようと考えています。)
↑遠州鉄道の高架下にあたる場所。ここが新川モールです。
↑これから人の集まる拠点がここに生まれていきます。
↑現在はまだ工事中。私たちはここに多様な人が集まる仕掛けを考えます。
HACKのネーミングのきっかけ
さて、HACKとはどんな意味なのでしょうか?
Hacking(ハッキング)と言う言葉ならピンとくる方もいらっしゃると思います。ちょっと明るいイメージの言葉じゃないのはスパイ映画などで登場するHacker(ハッカー)の印象があるからではないでしょうか?
ちなみに意味合いとしてはIT技術の分野で使われる言語です。本来の意味合いとしては高い技術力を駆使してシステムを操ることなんです。
つまり、浜松をHACKするとは攻撃的なメッセージではなく、浜松と言うフィールドを既存の空間や枠組みを“新しい使い方”によって活性化させるイメージから名付けられたのです。
浜松の素材を活かして新しい拠点になる場所(空間)を生み出す。多様な人が集まることで、街に関わる人が増えていく。そのきっかけをHACKは作り出したいと考えたのです。
まず最初のケースとして新川モールに着手し、ここから展開するイメージが築けたので私たちは株式会社HACKを設立することに決めました。
今後の展望について
私たちのアイディアの中の1つにHACOTORAがあります。
コロナ禍によって、遠くの誰かより同じ地域に暮らす隣人とつながる価値が高まりました。また、時代に合わせた商業の形として、キッチンカー等の移動販売車が見直されています。
自由な発想で移動販売車をデザインしたら、モノを売る/買うだけでなく、新しいコミュニティを作れないだろうか。「HACOTORA」はそんな願いから生まれた、トラックの荷台にジョイントできる木製箱型のお店のコンセプトモデルです。
まず始めの取組みとして、新川モールにて数タイプのHACOTORAを活用し、野外上映会やポップアップショップ、角打ちなどスモールビジネスの実験場として展開します。その後、遠州エリア全域にHACOTORAを展開していきます。
例えば、何もない公園にキッチンカーであるHACOTORAがやって来る。たちまちその場所は食の空間になり、人が集まれる場所になります。毎週金曜の夜は、ミニシアターを流すHACOTORAが現れて、小さな屋外映画館が地域の人を楽しませる、など。
低コストで幅広い仕掛け方が出来る、HAKOTORA経済圏を基盤にしていきたいと考えています。
これが新しい移動販売車のモデルになっていくといいですね。
新川モールを1つのモデルに、まずは浜松市内にたくさんの拠点づくりを進めていきたいです。そして、そこに関わる人たちがどんどん増えていくこと。これが私たちの持っているイメージです。
街は一人一人の当事者意識で変わると思っています。
私たちHACKはその実践者として、街づくりや場づくりを進めていこうと考えています。
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現在、株式会社HACKでは共に事業を進める仲間を募集しています。詳しくは下記URLよりご覧ください。