この街の未来は《HACOTORA》に乗せて
こんにちは。いつも株式会社HACKのnoteをご覧いただきありがとうございます。早いものでこのnoteも3回目の記事になりました。
私たちは地元の静岡県浜松市を【Local Trust Hub】になり得る空間を街づくりの基盤にしようと考えており、前回のnoteでは私たちの始まりの場所になります《新川モール》について詳しく書いてみました。
3人のメンバーの地元浜松市をベースにしながら、如何に多くの人を巻き込んで街づくりに取り組んで行くのか?
それは大きなテーマではありますが、それがやがてこの街の景色を変えることになると信じて邁進しています。
■HACOTORA(ハコトラ)誕生秘話
HACOTORAとは…
街のお店から客足が遠のく中、新しい形のコミュニティを作れないか。
「HACOTORA」はそんな願いから生まれた、トラックの荷台にジョイントできる箱型のお店のコンセプトモデルです。
HACKのメンバーの一人である鈴木信吾の所属する株式会社鈴三材木店のWebサイトには力強い言葉が綴られ得ている。
鈴三材木店は、地元・天竜で伐採された木材の販売に力を入れ、天竜材の販売実績で地域ナンバー1の企業として知られています。
地域の産業と雇用、そして自然環境を意識した企業として、天竜の木々のように地元にしっかりと根を張っていきたい。
私たちはこれが浜松で商売をする者の使命であり、生きがいであると考えています。
地域に根ざす企業としての理念。そして、これからを見据える未来。
HACK誕生前から鈴三木材店が取り組んで来た地域産業を取り巻くチャレンジの積み重ねが、このHACKの土台になっています。
今回のテーマになっていますHACOTORA誕生に至るまでには《遠州バザール》の存在が欠かせませんでした。
この遠州バザールの誕生は2011年3月11日の東日本大震災が起きたことがきっかけになっています。甚大な被害を被った震災の状況を見て、地方の中小企業が個社単体で生き抜くにはきっと限界がやってくると考えたのです。
地域の中小企業が互いに持ち味を出し合って活性化させる方法を考え、衣食住に関わる幅広い企業の皆さんと自社の木材の会社が共同発信していく。
やがてそれが枝分けれして、広がって行くように地域の多くの人へと認知拡大をさせることが出来る。
そんなふうにしていると、共同発信する醍醐味と意味合いが少しずつ形になって行く感触はありました。
しかし、各々が持つ不動産で固定された場所では、新しい活動への道筋は開かれないと感じた私たちは外に出れるアクション、会いに行くイメージを今回のこのHACOTORAへと託そうと思うようになりました。
静岡県からの発信事業ですから、そんな中で地元企業である株式会社SUZUKIのブランドである《軽自動車》へと注目するようになって行きました。
軽自動車だから出来る遊び心を兼ね備えた可能性。そんなところにも期待しながらHACOTORAは次第に形になって行きました。
■HACOTORAのバリエーションイメージ
自らが街に出ることで生まれる新たなコミュニティ。その可能性がHACOTORAにはたくさん秘められていると考えました。構想は早くからあったものの、なかなか形に出来ずにいた中、HACKのメンバーとの出会いが後押しして実現への一歩が踏み出せました。
それまでも業種の違う人たちが集まって活動してはいましたが、飲食店だけが震災などの影響を受けて苦しんでいると言うイメージは私たちは違和感を感じていて。それらに関わる業態全てが皆連鎖するようになっている関係性。それが実態なんだろうと私たちは考えました。
例えば飲食店であればキッチンカーでアクションすることが出来る。言ってしまえば、デリバリーで対策出来ることだってある。飲食業に関するその固定概念を取り外し、より多くの業種に活かせないだろうか?それがHACOTORA誕生に繋がっています。
そう、HACOTORAはカスタム次第で如何様にも活躍の可能性が広げられますから。別にキッチンに関することでなくても良いのです。
大きなイベントをするよりも、もっとミニマムなコミュニティの拠点になるように。例えば、HACOTORAをくらしに馴染ませてそこに井戸端会議のような集まりが出来る空間が生まれたらいい。その連鎖が起きたら理想的。
私たちHACKの目指すのは空間づくりから人の集まる街をつくることですから。
構造上面白いのは、車両の部分と店舗の部分がセパレート出来ること。荷台になるところはカスタマイズ出来るので、アイディア次第でどれだけでも形にすることが出来るのです。
ネーミングが決まると、イメージも様々出来て行きました。
SUZUKIの軽トラの多様性+キッチンカーとしての実働イメージを最大限に活かしながらHACOTORAデザインの公募を実施したら本当にたくさんのアイディアが集まりました。
私たちメンバーだけでは想像出来なかったものが次から次へと集まるので、ただただ驚くことばかりでしたね。公募においては、限られたスペースを如何に拡張させて展開するのかをアイディアの基本にしました。
ほんの一例ですが、以下のようなアイディアが集まって来たのです。どれも素敵なものばかり。全て採用して、全て形にしたいと思ったぐらいです。
いずれも”こんなのあったらいいな”と思うものばかりではないでしょうか?なんだかドラえもんの歌みたいですけれど、本当にたくさんのアイディアは私たちに勇気と自信を与えてくれましたから。
■新川モール×HACOTORAに遊び心を
この時の募集作品でも最終選考まで残った作品は多岐に渡り、ムービングシアター(移動型映画館)のような誰しもが喜ぶデザインがあったり、それぞれ考え抜かれた作品が盛りだくさんでした。
今回の優秀作品をご覧いただきましょう。ユニークと斬新さが絶妙なバランスで重なり合ったものばかりになっております。
モバイルランドリー。素敵ですよね。そして、街中に走っていたり新川モールに人が集まっているイメージが浮かびませんか?”人のくらしに一部になる”ことを考えると実用的で実験的な要素もあり、非常に面白いものだなと感じました。
音楽の街である浜松市。人が集まるその中心に音楽は欠かせません。夜の新川モールにDJブースHACOTORAが登場したら、見かけた人は思わず立ち寄りたくなることでしょう。「ナイトエコノミーの活性化」するのに音楽とお酒。自然と場の空気が出来上がること間違いないはずです。
「限られたスペースを如何に拡張させて展開するのか」
このテーマを見事に再現したのがこの「おさけムシ」でした。デザインはアート思考と言うよりもテクノロジーの領域に達していると感じるほど(※折り紙式と言う宇宙アンテナで活用する手法)クオリティは高く、素材は木材なので温もりがある。鈴三材木店の企業としての持ち味が出せて他では真似出来ないものになると確信しました。唯一無二のチャレンジが出来ると思い作品を選んで行きました。
新川モールとHACOTORAがつくる浜松市の異空間。街中で「こんなものが?」って言われるような意外性のあることが出来ればいいなと思っています。例えば、移動型サウナとか新川モールにやって来たらなんだか楽しそうだと思いませんか?
私たちHACKメンバーはきっと誰よりも浜松を楽しみながら、この街を変化させていきたいと願っています。そのために既存のアイディアだけではなく、多くの人と関わりながら新しい街づくりを進めていきます。
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