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分人化社会に、親になるということ〜兼業、副業、パラレルキャリアを超えて〜

対象:プレパパ、プレママ、パパ、ママ、ビジネスパーソン
まとめ:自分の多様性を見つめ、それに基づいて行動すると、育休中にも色んな活動ができる。

最近当たり前のように「兼業」「副業」「複業」「パラレルキャリア」という言葉が聞かれるようになりました。
ついに経団連の中西会長も「制度疲労を起こしている。終身雇用を前提にすることが限界になっている」と言い、一つの企業で最後まで働き終える社会が非現実的であることを、日本社会全体で考えなければいけない時代になってきました。
https://www.asahi.com/articles/ASM575TKSM57ULFA02N.html

とはいえ、私の会社の先輩方は、私の実感値だと未だ多く最後まで自社で仕事を終える。というイメージを持っているように感じます。
(私が所属する会社でも、もちろん人員削減は万単位で実施しています。)

昨今大企業のリストラが注目されています。5年前対比で以下の情報もあります。
パナソニック:約117,000人
ソニー:約43,000人
ルネサスエレクトロニクス:約27,000人
日立製作所:約27,000人
NEC:約17,000人
富士通:約16,000人
などなど、、、
https://toyokeizai.net/articles/-/174251?page=2

このような世相を写してか、本業外に仕事をする、収入のポートフォリオを組む人々が徐々に増えてきているのは、必然なのかなぁと思います。
多くの人が、今の会社の延長線上に、幸福なキャリアを描けない時代なんだなと思います。

こういった中で、私が会社でのキャリアを一旦置いて、「親になる」期間=育児休業を選択したのも、むしろ必然だったようにも感じます。
会社ではマネジメントから、「キャリアの断絶になってしまうが、本当に良いのか」「30代半ば、今が一番大切な時期だぞ」「同期に差をつけられるぞ」というようなコメントをいただきましたが、私の意志は変わりませんでした。

私の場合、自分の仕事を考えるにあたり、仕事の上位に「最高に幸せな人生」があります。
「最高に幸せな人生」を実現するための手段として
「仕事」「家庭」「子育て」「地域」などなどがあり、その中でも「家族の幸せ」「子育ての幸せ」が極めて重要なピースでした。
しかし、「子育ての幸せ」だけで良いかというと、「最高に幸せな人生」にはそれだけでは足りません。

自分のやりたいこともあるし、自分が創りたい未来もあります。ついでに常に学んでいたいし、ストレッチしていたい。もちろん、妻とラブラブでいたいし、友達と酒飲んでわいわいしたい。
こういう思いがあるなかで、子育ての幸せを感じるだけの毎日。というのは、少し考えられませんでした。

(もちろん、こんなことを呑気に言ってられるのは、夫婦で同時に親になり、育児・家事を夫婦で一緒に、また分担できているからであり、ワンオペをされている方は正直こんなこと言ってられない!という方も多くいらっしゃると理解しています。)

その上で、あえて書くと、上記の「子育ての幸せを感じるだけの毎日」という状態は、「親としての私」しかない状態だと思うのです。

先般も紹介したこの書籍では「本当の自分」や「本性」というものはなく、「自分の好きな自分」「見せたい自分」「なりたい自分」などがあると言っています。
例えば、ツイッターで複数アカウント持っている人は、どれが本当の自分か、というよりも、どれも自分で、真面目な投稿をする自分、ふざけたことを言う自分、下ネタ全開な自分、など、いろんな自分が表出している現れだと考えられます。

この文脈で考えると、仕事をしているビジネスパーソンとしての仕事を楽しんでいる自分、育児をしている親としての自分、妻を愛している恋人としての自分、家庭を切り盛りする夫としての自分。仕事と家だけとってもいくつもあるんだなぁと思うわけです。

前述の表現を直すと、「欲しい未来を創っている自分」「学んでいる自分」「チャレンジしている自分」も、分人としての私であり、育休を取っていたとしても、その複数の「私」でもありたいと感じました。

結果として、私は育休前からいくつかのお引き合わせを経て、大きく3つの活動をはじめました。
1:一般社団法人Papa to Childrenというパパ団体で、パパが育児と関わることが当たり前の選択肢になっている社会を創る。


2:大師ONE博という川崎大師周辺で、子供と大人と一緒に未来を語り、創る活動で、子どもと一緒にチャレンジし、失敗も成功も含めて実践できるフィールドを創る。

3:学びに関わる方々と学びの探求を通して、学びを深堀し、最新の学び自体を学ぶ。

どれも自分がやりたいことや、創りたい未来に繋がる活動です。

いわゆる「兼業」「複業」「パラレルキャリア」みたいなものと定義しても良いのですが、そもそも主ー複、とか、シリアルーパラレルということではなく、私の幸せを構成するものが、そもそも多様にあり、その多様な幸せを一つ一つ別の環境で実行しているだけなんです。

今回、そういったこともあり、会社の名前や肩書きを使わない、自分の名前だけを載せた名刺を創りました。
やりたいこと、創りたい未来、何をしたいか。こう言ったことを伝える発端となる名刺。
どんな仕事。ではなく、どんな生き方を伝える名刺。

その中には、もちろん「親としての私」も入っています。

どこどこの、私。ではなく
**をしている、**が好きな、私。を生かしていきたい。と考えています。

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