Gameworks(ゲームワークス)がIPO申請書を提出、eスポーツの裾野を広げる
北米でエンターテイメント施設を展開するGameworks(ゲームワークス)が、2020年9月にIPO申請書(Form S-1)を提出しました。まだプレIPO段階ではありますが、Form S-1からざっと気になった箇所をメモしておきます。
老舗ゲーセンがeスポーツ施設に華麗にイメチェン
ゲームワークス社は老舗のアーケードゲームセンターです。現在、北米7カ所でゲームセンターを展開しています。
創業は1997年と古く、セガ、ユニバーサルスタジオ、ドリームワークスが合弁会社として設立。2010年に一度破産申請しており、翌年に投資会社HNR Capitalに売却されました。その後もいくつかの会社を点々とし、現在はExWorks Capitalという投資会社が所有しています。
1施設あたりの面積は約3000平米(テニスコート12面程度)とかなり大規模で、ゲームセンターとフードコートが一体化しています。ゲームワークスの収益の約4割を飲食事業が支えています。
数年前よりeSportsラウンジ事業を強化。高速ネット回線、ゲーム専用PC、専用チェア、高級感あるラウンジバー等を完備。eSports大会の会場として、プロゲーマーの練習施設として、プロとアマチュアの交流場所としてマルチに利用可能です。
2023年には16億米ドルまで成長するeスポーツ市場
2020年の世界eスポーツ市場規模は9.74億米ドル。2023年は約16億米ドルに達するとも見込まれています。eスポーツはオンライン上でできるため、練習施設は不要と思われるかもしれません。しかし、プロゲーマーを目指す人にとって、ネットワーク遅延やラグが少ない通信回線や、プレーに適した機材が整った環境は不可欠です。また、仲間と共に練習することでチームワーク向上や試行錯誤の高速化も期待できます。
eスポーツの裾野を広げる役割を担う
一般層が気軽にeスポーツを楽しめ、時にはプロとも交流できるeスポーツ施設は、競技人口やファンを増やすために不可欠な場所として注目されています。COVID-19の影響で、一時的に全店舗の営業停止に追い込まれてしまったゲームワークスですが、オンラインとオフラインのハイブリッド型サービスを強化するなどして、この難局を乗り切りたいと表明しています。
ゲームセンターに限らず、映画館や飲食店などの施設ビジネスは大変苦境に立たされていますが、個人的にはeスポーツファンがどんどん増えてほしいですし、そのためにはコミュニティ機能を持つ場所が不可欠だと思います!
参考:GameworksのIPO申請書 (Form S-1)
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